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医務室で 2


 しかし、必ずしも他人の夢を見るわけじゃないし、見られても内容はランダムなのだ。




~~~~~ (-_-)zzz ~~~~




『今日は新しいバーベルを買ったぞ! さっそく上腕を鍛え上げてやる!』


 アンジェもイブリンも、オレの筋肉にウットリだぜ!




~~~~~°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°~~~~~




 うがー! ハズレじゃ。


 窓に目を向ける。まだ外は薄暗い。


(二度寝してやる)


 王子かフィリップ、せめてデイビス・ゲイルで!




~~~~~ (-_-)zzz ~~~~~




 霧の中、僕は誰かを追いかけている。

『待ってくれ、ダイアナ』


 そうだ、ダイアナと話をしないと。

 彼女が遠くに行ってしまう前に。



 幼い頃から知っている彼女は、何も特別な存在じゃなかった。



 会話がなくても笑顔がなくても一緒にいなくても、離れていくだなんて想像できなかった。


 それなのに、どんなに必死に追いかけても、ダイアナに追いつけない。



 全力で走っている僕の隣にピンクの髪がたたずんでいる。

 アンジェだ。彼女はほがらかな笑顔を向けてくれる。


 

 子供の頃、ダイアナが一度だけ向けてくれた、あの笑顔だ。


『頑張りすぎないでね、時には息抜きも必要よ』

『あなたはあなたのままで良いと思うの』


 僕はアンジェに手をのばす。

 だけど優しくなぐさめてくれていたアンジェが、急に僕を突き放した。



『他の女とばかり付き合って、許嫁をないがしろにしたら、婚約なんて破棄されちゃいますよ。デイビス様の有責で』


『彼女、ずいぶんさびしい思いをしているそうですよ。婚約者に見向きもされない惨めな方ってバカにされることもあるとか』


『じゃ、さようなら。婚約者に愛想つかされないといいですね』

 


 目の前の少女はうつむいて、ダイアナの姿に変わる。


『さようならデイビス様』


 彼女はこちらを向いてはくれない。


 一瞬で彼女は遠ざかる。



 走っても手をのばしても、届かない場所に。


『ダイアナ』


 霧の中、僕の手は空を切った。




~~~~~°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°~~~~~~




 せっかく見たい夢が見られたはずなのに、罪悪感でいっぱいになりながら目覚める。


(今度ダイアナ様に確認しなくちゃ)



 デイビス様との仲は修復可能なのだろうか。

 


 夢は思うようにいきませんね。


 以前、国民的バスケアニメの夢を見ましたが、なぜか私は〇北バスケ部の補欠男子でした。

「今日も〇木と△川がケンカしてるなー」とぼやきながら基礎練を頑張るだけの内容‥


 せめて女子、できたらメインキャラの身近なキャラで!

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