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〔改訂版〕ジュラシック・テイル ~猫耳転生と恐竜少女~【異世界だと喜んでたのに実は白亜紀の地球でした!?】  作者: 幸運な黒猫
world:03 殴り殴られ振り振られ

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第52話・八白と初代とアンジュラと。

「ちょっ、アンジー⁉ なんてことを!」

「ん? どうしたの八白さん」

「どうしたのじゃなくて、死んじゃうじゃん!」

「いや、殺そうとしたんだけど、なんかしぶといね」


 ――ごめん、アンジーは大事な仲間だって思ってる。


 本当にそう思っているんだけど、目の前で初代(はつしろ)新生(ねお)が死にかけているのを見て、思わず突き飛ばしてしまった。


 ショックだったんだ、血を吐いて痙攣(けいれん)を起こしているのに、剣を刺したまま平然としているから……。


「ベルノ、頼む!」

〔放っておきなさい、八白亜紀〕

「そんな事できる訳ないだろ。確かに初代新生(こいつ)はムカつくし最低だし殺しても飽き足りないヤツだけどさ」


 アンジーは異世界のモンスターと戦って、“そういう事”をやってきて慣れているのかもしれない……。


 でも、それでも殺したらだめだ。こいつには()()()()()()()()()()()()


「ミアぴ、ミアぴも手伝って!」


「りょ。亜紀ぴ、ありよりのありな!」

(訳:もちろん! 亜紀ぴの頼みなら全力でやるよ!)


「私も手伝いますわ。恩返しってわけじゃないけど」


 セイレーン⁉ ……いや、今はなんでもいい。誰の手でも借りたい!


「すまん、頼む」

「ベルノちゃんと共同作業ですわ~(ハァハァ……)」


 ……まあ、今はなにも言わんでおこう。この三人に任せるしかないのだから。



「アンジー、なんでそんな簡単に殺そうとするのさ!」



 気がついたらアンジーに向けて言葉を放っていた。わかってはいたはずなんだ、“敵は容赦しない”という彼女の考えは。


 でもどこかで彼女を自分の理想像にしてしまって、ウチが勝手にアンジーを聖人的なイメージで見ていただけなんだ。


「でも、この()たちを解放してあげたいんでしょ?」

「そうだけど、でも、ちゃんと話し合いで……」

「話が通じない相手となにを話すの?」

「――っ」

「八白さんは“会話が成立しない相手がいる”ということを知るべきじゃないかな?」

「でも……それでも……。殺すとかは………………駄目だ」


 なにひとつ反論ができない。言葉がでてこない……


「八白さんの大切な仲間が殺されようとしていたら、殺そうとして来た相手は力で止めるしかないんじゃないの? 話が通じないならなおさらでしょ? どこかで線を引かないと、絶対に解決はしないよ」


 言いたいことはわかる。理解はできる……でも納得はできない。殺して解決するとか最悪のケースじゃないか。だからウチは……


「ウチが、自分自身が力をつけることで……初代新生(こいつ)の力を上回ることで、争いを起こさせないようにって思って……」


「でもそれは、力に対して力をぶつけてるよね? 力を見せて相手の戦意を無くさせる。それは対話と違うんじゃないかな。つまりは話し合いに応じない相手には力を見せるしかないって……八白さん、自分で言っている事にならない?」


 だめだ、ド正論すぎてなにひとつ言い返せない。


 力もないし頭もないし仲間を回復させる事もできないし……マジでなにもないじゃないか、ウチって……。


 なんか色々と考えていたら、迷いが顔にでていたのかもしれない。気がつくとティラノが横に立っていて……握りこぶしをウチの顎にぐりぐりと押し当てて来た。


「ちょ、ティラちゃん!?」


 ……なにこれ、めちゃイタズラっぽい笑顔でぐりぐりして来てんだけどー?


 あれ? ずっと下向いてて気が付かなかったのか……プチやガイア、ラミアとベルノも、ウチを見てニコニコしてる。


 意味がわからない……でもこれは嫌な気分じゃない。


〔きっと彼女たちにとって……八白亜紀、あなたの考え方が心地よいのでしょう〕

「そうなの? なにひとつ反論できないんだぞ……?」

「亜紀っち、ブレんじゃねぇぞ!」

「いいの? このままで……」

「ったりめーだろ!」

〔否定でもなく、対抗でもなく、共存。それがあなたの立ち位置なのですね〕


 ウチは一呼吸を入れて、言葉を選んだ。伝えたいことを一つ一つ重ねていった。


「アンジー、あまり上手く言えないんだけどさ……。ウチは誰かを犠牲にしてその先にある未来って考えられないんだ。もちろん初代新生(こいつ)は殺したいほど嫌いだけど、だけど、一線を越えたら“みんな”を裏切ってしまう気がする」


「まあ、八白さんは最初からそういうスタンスだったよね。あ、嫌いじゃないよ、そういうのは」


 ウチの考えを理解はしてくれているんだ。なんとか上手く伝えなきゃ。言葉を探さなきゃ……


「そ、そしたらさ、アンジー。うちら……」

「だけどさ……」



 ――この時、アンジーの雰囲気がガラッと変わった。 



「このままだと、最後は私たちで闘うことになりそうだね」

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表紙及び作中イラストはNovel AIで生成後、加筆修正して仕上げており、著作権は作者に帰属しています。


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