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〔改訂版〕ジュラシック・テイル ~猫耳転生と恐竜少女~【異世界だと喜んでたのに実は白亜紀の地球でした!?】  作者: 幸運な黒猫
world:03 殴り殴られ振り振られ

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第51話・ハイタッチ!

 ――タルボの攻撃でドライアドが硬直した時、すでに勝負は見えていた。


 ドライアドは右腕と左足をそれぞれ押さえられ、砂浜に倒されたまま身動きができない。


 二人の恐竜人(ライズ)が全力で押さえ込んでいるんだ、これはドライアドと言えど起き上がるのは不可能だろう。


「……完敗でござる」


 ドライアドは空を見つめたまま、静かに言った。


「よし、ジュライチ来たで~~!」


 ウチにはその時のドライアドが、なにか腫物(はれもの)でも落ちたような、スッキリとした表情に感じられた。


〔なんと見事な……〕

「お、珍しく女神さんが感心しとるんか?」 

〔いえ、本当にお見事です。勝負に勝つばかりか、まさかティラノまで取り返すとは……〕


 ……なんですと?


「……ティラちゃん、ウチの恐竜人(ライズ)に戻ったんか? マジで? いつ……。え、マジで?」

〔なぜ本人が気づいていないのですか。八白亜紀、指示をださずともあなたの意思を感じて動くという事は、“そういう事”なのですよ?〕

「それってウチとティラちゃんの絆が、ジュラたまの力を上回ったんだよな?」

〔そうですね。その判断で正しいと思います〕


 振り返るティラノ。そしてフラフラと駆け寄るウチ。


「ティラちゃん!」

「おう、亜紀っち!」


 ――太陽の下、『パンッ!』と響く音。


 そこには……太古の砂浜で“令和のアラサー猫耳少女”と“白亜紀の暴君ティラノサウルス少女”が、砂まみれになりながらハイタッチをしている光景があった。


「テ、ティラノさん~。よかったです~」

「よかったでございますわ!」

「ティラニャ~!」


 あとは、そこに這いつくばっている初代(はつしろ)新生(ねお)からジュラたまを取り返せばミッションコンプリートだ!


「……なんか照れるゼ」

「ああ、これはティラちゃんの貴重な照れ顔。誰かスマホ持ってないか、スマホ。これはルカちゃんにも見せたかった~」

「あ、ルカと言えば……亜紀っち、さっき初代新生(アイツ)を殴ったのはもしかして」

「そうそう。ルカちゃんにコツを教えてもらったんだ。コークスクリューの打ち方」

「やっぱりか~。なんか見覚えあるパンチだと思ったよ」


 さすが、妹分の事はしっかり見ているんだな。


 それにしても、なんというか……ホント皆の協力でなんとかなったんだ。ありがたいなんてもんじゃない。


 ほっとしたら、なんか感情が爆発してあふれたのだと思う。気がつくとウチは、ティラノとタルボをまとめて抱きしめて……号泣していた。


 少しして、これは、多分ウチの感情を読み取ってくれたのだろう。涙がおさまった頃にガイアが声をかけてきた。


「マスター……初代新生(これ)どうしますか? デス」

「ああ、そうだ……ぐすん。ちょっと待ってね……」


 初代新生がどこにジュラたまを持っているかはわかっている。

 ティラノがレックス・ブラストを撃った時、ジャケットの左ポケットから光が見えたからだ。


 動けない人間から物を取るってのはちょっと抵抗があるけど、これはそもそもウチのジュラたまなんだから毅然(きぜん)とした態度で取り返さなきゃ。


「……これでよし。ガイアちゃん……何気にMVPだよ!」  


 邪魔が入らないのが、どんなにやりやすかったか。サムズアップしといたけど、ガイアの目に映っているのだろうか?


 そしてティラノのジュラたまを、左の薬指にはめた。 



 ――その瞬間!



 ウチは、体力の限界を迎えて砂浜に顔面から突っ伏してしまった。


「タルボちゃんのジュラたまをつけたままだって忘れていたよ……」

〔はぁ……おきつきなさい、八白亜紀〕


 そのあと、ラミアの“こみこみヒール”でなんとか回復したウチ。残る問題は、チーム新生の恐竜人(ライズ)たちだ。


初代新生(こいつ)自身は今更どうでもいいんだけど、みんなを解放してあげないと」

「くそっ、ふざけるな、誰がお前なんかに……」

「そうは言ってもさ、お前は今なにもできないだろ。黙ってジュラたま奪ってもよかったんやで?」


 う~ん……なんだろう、やはり黙って奪うのは抵抗があるな。こう言うの現代だったら強盗罪になるんだっけ?


「なあ、初代新生。自分からジュラたま渡してくれないか?」

「そんなん奪っても同じだろ。なんでオレがやらなきゃならねぇんだよ」

「もう、この()に及んでわがまま言うなよ」

「欲しければオレを殺してでも奪えよ。ま、どうせできねぇだろうけどな」


 ウチが強引な手を使わないってわかっていて、笑いながら『殺せ』とか言ってくる。


 初代新生も根は悪いヤツじゃないと思うんだけど、この尖りすぎた性格はちょっと引いてしまう。


「ん~、これは……どうすれば大人しくジュラたま渡してくれるんだろ?」


「——ああ、それはね」


 ……ん? この声はアンジー?


初代新生(そいつ)の言うとおり、殺せばいいんだよ!」


 無慈悲な一言と共に翼竜から飛び降りたアンジーは……その手に持つ剣で初代新生の左胸を刺し貫いた。

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表紙及び作中イラストはNovel AIで生成後、加筆修正して仕上げており、著作権は作者に帰属しています。


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