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〔改訂版〕ジュラシック・テイル ~猫耳転生と恐竜少女~【異世界だと喜んでたのに実は白亜紀の地球でした!?】  作者: 幸運な黒猫
world:02 この娘が味方であの娘が敵で。

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第28話・彩光の羽根

「亜紀っち、あいつか?」

「マジか~。なんでこんなとこに来てるんだよ。当分会いたくなかったんだけどな……」


 こちらに向かってくる一団に不穏な空気を感じたティラノは、木刀を構えて睨みを効かせた。


 『あいつか?』と聞いてきたのは、直感的にルカを襲った猫耳ブラックこと“初代(はつしろ)新生(ねお)”だと理解したようだ。


「うぜぇ君。君はストーカーでもしてんのかね?」

「んなわけねぇだろ!」

「んじゃ、あれだ。ウチたちの水源の上流に毒でも流そうとしたんだろ」

「……残念ながら痺れ薬だけどな」

「え……マジ? 適当に言ったのに。つか、『残念ながら』じゃないっての。なにがあったらこんなにひねくれた人間ができるんだよ。ったく、親の顔が見たいわ」


 余程気に障ったのだろうか。『親の顔が見たい』と言った時に一瞬見えた初代新生の表情は、怒りと殺気に満ち(あふ)れていた。


「てめぇだな? ルカに汚ねぇマネしやがったのは」


 にらみ合いで硬直している中、ティラノが割り込んで来た。ルカの件が相当頭に来ているのだろう。


「なんだおまえは……駒がオレに話しかけんじゃねぇよ!」

「ホント、いつもいつも喧嘩腰だねぇ。……また返り討ちにしてほしいのかな?」

「はぁ? あんなのはタルボがしくじっただけだ」

「いやいや、君はキティに一瞬にして無力化されたじゃんか。全部恐竜人(ライズ)のせいにするとか責任転嫁やで」

 

 初代新生はウチのツッコミを無視して手招きをすると、木陰から四人の恐竜人(ライズ)がでてきた。


 そのうち二人には見覚えがある、この間もいたアクロとスピノだ。そして初めて見る顔が二人。……って、あれ?


「タルボちゃんはどうしたのよ?」

「お前には関係ねぇだろ」


 小柄で可愛らしい、それでいてルカを動けなくするほどのパワーを持つ恐竜人(ライズ)。そのタルボの姿がどこにもない。


 ……まさか、あの()になにかしたんじゃ?


「仕方がない、やるよ。ぶっ倒してタルボちゃんを探そう」

「了解したぜ!」

「ガイアちゃんとベルノは危ないから下がっててね」


 チーム新生(ネオ)のアクロとスピノが前にでて来た。その表情は暗く、やはり自らの意思で行動している感じはしない。


 そしてその真ん中にもう一人、三本のスパイクが飛びでているごっつい盾を持った娘がいる。


 こちらはティラノと戦闘力みじんこのウチと、能力不明のガイア。うむ、いつもながらのピンチじゃないか。


「ターゲット……ロックオン。デス!」

「え……ってこらこら」


 話を聞いていないのか、無防備に進み出るガイア。もしかしてこれはやる気なのかな? 表情から読み取れないってのは結構不便だ。


「仕方ないなぁ、もう。ガイアちゃん、手加減はするんだよ? 大怪我させちゃダメだからね」

「がってん……承知の助。デス」


 いまいち会話の傾向がわからないけど……まあ、ウチの知識らしいから仕方がない。


 ガイアが両手を広げると、それに呼応するように背中にある菱形の羽根板が、回転しながら放射状に広がった。


 なんかこれ、どこかで見た事あるんだけど。

 

「あ~これはきっと……あのアニメで観た、脳波とかで自在に動かせるアレだ」


 八枚の板は頭上で旋回し、自身の周りを囲むように宙に浮いた。


 ……それにしても綺麗だ。ジュラたまと同じく虹色に輝いている。


虹羽根(アイリス・ウイング)……ってどう? 女神さん」

〔なぜこのタイミングで命名しているのですか、あなたは〕

「え~、会心のできだと思ったんだけどな」

〔まあ、今までで一番まともですが……。それよりも敵をちゃんと見てくださいな〕



 初代新生の指示で左右から突っ込んでくるアクロとスピノ。大口を叩きながら、やっている事は前回とまったく一緒だ。


 ガイアが手を動かすと、それに反応して虹羽根(アイリス・ウイング)が頭上で旋回を始めた。


 キラキラと光を反射して、この上ない存在感をアピールしている。


 ——しかし、これは完全な囮だった。


 頭上の虹羽根(アイリス・ウイング)を警戒しているアクロとスピノ。


 ガイアは、そんな二人の足元に”横から回り込ませた“別の虹羽根(アイリス・ウイング)を突き刺さした。


 つまづき転倒するアクロとスピノ。多分彼女たちは、なにが起こったのかわかっていないだろう。 


 そしてガイアは残りの虹羽根(アイリス・ウイング)で両肩と頭を抑え込み、二人の恐竜人(ライズ)を完全に制圧していた。


「鮮やか……ガイアちゃん強すぎない?」


 キラキラ輝く虹羽根(アイリス・ウイング)をあえて囮として目立たせ、木陰に潜ませた別の羽根で足元を狙い、転倒させる。


 覇気のない静かな印象だったけど、冷静でトリッキーな戦術を使う娘だった。


 しかし、恐竜人(ライズ)はみんな、どこか突出した能力を持っているはずだから、こんな簡単に二人を制圧できるなんて普通はありえない。


 これは間違いなく、初代新生のせいなのだろう。力押しで突っ込ませるだけじゃ、勝てるものも勝てない。


 指示ミスと言うか、特性を活かす戦い方を全く知らない感じか。


 



 ……ま、ウチの戦術も漫画やゲームで得た知識だけどね。

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表紙及び作中イラストはNovel AIで生成後、加筆修正して仕上げており、著作権は作者に帰属しています。


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