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百人一首の上の句と下の句を適当に足して、漢字変換してみた(1~30まで)

作者: 百人一首をテストの為に適度に覚える会

学生の頃って大変だよね……

 この冬休み、学校で『百人一首の1から30までを覚えて来い』と課題が出された。

 しかし国語嫌いな僕には難題である。更にこないだはプリント提出を忘れた事が祟って、成績表(あゆみ)は何とか三だった。

 だいたい……覚えるどころか、その前段階の『百首書いて来い』という課題も辟易しながらやった次第だ。

 それも明日は冬休み明け試験という、始業式早々嬉しくない時間がやってくる。

 その時、国語では覚えた三十首から三首、確実に出題される。一点配点ならいいが、二点以上だと落としたくはない。

 ちなみにもう一度、明け試験内容を読み直すと、テストには『上の句』『下の句』が書かれており、それを記号で結び付ければいいというものだった。完全に暗唱できなければいけない訳ではない。

 記憶力にはそこそこ自信があるが、国語は苦手意識が強すぎて、現時点、1~10しか……それもうろ覚えである。もうあまり時間はない。今回の明けテストは他の英語を除いた主要四教科あるのだ。


 どうするかな~?

 当て推量でもいけるか?

 もう捨てるか?


 っと、思っていた時に、一枚の紙が差し出された。

「上の句と下の句をひっつけて、少し字を足しながら漢字変換したら面白い文章なったよ? 覚えるためのイメージ文章にならないかな?」

 持ってきたのは国語好きな子だった。

「一番と十五番は下の句が『わがころもで』まで一緒だから、露と雪を引っ付けているけど。一番は『秋』で始まるから凍ってない『露』が来て、十五番の『君』を待っているのは『冬』だから『雪』と覚えた方がわかりやすいかと思ってね」

 嬉々としている。しかし……まぁ、その変換された文章は、

「コイゾ~? わたのはらやひと? 誰だよ? それ」

 とか、

「血はカラって? コレ、どんな状況だよお??? 吸血鬼か? 献血センターか?」

 とか、突っ込みどころ満載の文章になっていた。

 面白かったので、下に貼って置こうと思った。本当だったら簡単なイラストなんかがついていればもっとよかったかもしれない。


 ただし、もしも何かしらで、下の文章を使って百人一首を覚えようとしている強者が居るなら、ご注意願いたい。確かに定番の覚え方も混じっているとは思うが、かなり変則的な物もある。

 第一に、これは1から30までをざっくり記憶する為に組み合わせた物の為、決まり字まで網羅しているか確かめていない。その為、三十番以降の首を覚えるときは、同じやり方では上の句や下の句にダブりが出る可能性があること。

 第二に、上にも示した通り、一番と十五番は下の句の頭ではなく、下の句の中頃の言葉『露』『雪』を使っている事。

 第三に、早くかるたを取る為に覚えるなら、不向きな作りである。テストで全文を書くのではなく、ただの選択なら、有用だった。

 最後に、もらった紙は上の句、下の句が綺麗に色分けされており、もう少しわかりやすい。

 が、ここではカラーは使えない。その為、ここでは組み合わせた上の句と下の句の間に、スペースを入れるだけに留めている。また()は、こういう感じを当てても面白いとか、文章や読み方がちょっと足りないと思ったので自分で足したものだったりする。

 何にしても、何だコラ? っと、笑っていただければ幸いである。

 尚、作った文章一覧の後に、百人一首を併記したものも追記するが、書き間違いもあるかもしれない。ご容赦いただきたい。


 1あきのたの つゆ

 →             秋の田の露(に濡れる)

 2はるすぎて ころもほす

 →             春過ぎて衣干す

 3あし ながな

 →             足長な一人

 4たごのうらに ふじ   

 →             田子の浦に富士

 5おくやまに こえ    

 →             奥山に声

 6かさ しろ        

 →             傘は白((かささぎ)は白)

 7あまの みか     

 →             雨のみかん (雨の蜜柑:未完)

 8わがいおは うじやま

 →             我が庵は宇治山にある

 9はなの わがみよ

 →             花の我が御代

 10これ しる      

 →             (これ) 知る

 11わたのはらや ひと

 →             綿野原 矢人

 12あまつ おとめ     

 →             雨粒 乙女

 13つく こいぞ

 →             突く 恋蔵~

 14みちの みだれ

 →             道の乱れ

 15きみがためは ゆき

 →             君が為は雪(に濡れる)

 16たち まつ

 →             立ち~待つ(立って待つと今帰ってきた)

 17ちは から

 →             血はカラっぽ

 18す ゆめ

 →             酢と夢

 19なにわがた あわ

 →             難波潟の泡

 20わび みをつくしても

 →            (非礼を)詫びて身をつくし

 21いまこん ありあけ

 →             今来ん有明

 22ふく むべ

 →             含むbe~(べ~)

 23つき わが

 →             月輪が

 24この もみ

 →             この(もみ)(この紅葉)

 25なにし ひと

 →             何しよ~人?

 26をぐらやま いまひとたび

 →             小倉山、今一度(雪を待つ)

 27みかの いつみ

 →             美香のいつ見る?

 28やまざと ひとめ

 →             山里一目(山里姫)

 29こころあ おき

 →             心青き

 30ありあけの あか

 →             有明の赤((あかつき)



 では、以下は百人一首を併記……

 漢字、ひらがな、最後に今回変換した上記のセンテンス、の順番に並べている。


 1秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ

 1あきのたの かりほのいおの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ

 1あきのたの つゆ → 秋の田の露(に濡れる)


 2春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山

 2はるすぎて なつきにけらし しろたえの ころもほすちょう あまのかぐやま

 2はるすぎて ころもほす → 春過ぎて衣干す


 3あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

 3あしびきの やまどりのおの しだりおの ながながしよを ひとりかもねん

 3あしながな → 足長な一人


 4田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士のたかねに 雪は降りつつ

 4たごのうらに うちいでてみれば しろたえの ふじのたか ねに ゆきはふりつつ

 4たごのうらに ふじ → 田子の浦に富士


 5奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき

 5おくやまに もみじふみわけ なくしかの こえきくときぞ あきはかなしき

 5おくやまに こえ → 奥山に声


 6鵲の 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける

 6かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける

 6かさ しろ → 傘は白((かささぎ)は白)


 7天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも

 7あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも

 7あまのみか → 雨のみかん(雨の蜜柑:未完)


 8わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり

 8わがいおは みやこのたつみ しかぞすむ よをうぢやまと ひとはいうなり

 8わがいおは うじやま → 我が庵は宇治山にある


 9花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに

 9はなのいろは うつりにけりな いたずらに わがみよにふる ながめせしまに

 9はなの わがみよ → 花の我が御代


 10これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも あふ坂の関

 10これやこの ゆくもかえるも わかれては しるもしらぬも おうさかのせき

 10これ しる → (これ) 知る


 11わたの原 八十島かけて 漕き出でぬと 人には告げよ あまのつりぶね

 11わたはら やそしまかけて こぎいでぬと ひとにはつげよ あまのつりぶ ね

 11わたのはらや ひと → 綿野原 矢人


 12天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ

 12あまつかぜ くものかよいじ ふきとじよ おとめのすがた しばしとどめん

 12あまつ おとめ → 雨粒 乙女


 13筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる

 13つくばねの みねよりおつる みなのがわ こいぞつもりて ふちとなりぬる

 13つく こいぞ → 突く 恋蔵~


 14陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに

 14みちのくの しのぶもじずり たれゆえに みだれそめにし われならなくに

 14みちの みだれそ → 道の乱れ



 15君がため 春の野にいでて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ

 15きみがため はるののにいでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ

 15きみがためは ゆき → 君が為は雪(に濡れる)


 16立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む

 16たちわかれ いなばのやまの みねにおうる まつとしきかば いまかえりこん

 16たち まつ → 立ち~待つ(立って待つと今帰ってきた)


 17ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは

 17ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ からくれないに みずくくるとは

 17ちは から → 血はカラっぽ


 18住の江の 岸に寄る波 よるさへや 夢のかよひ路 人目よくらむ

 18すみのえの きしによるなみ よるさえや ゆめのかよいじ ひとめよくらん

 18す ゆめ → 酢と夢


 19難波潟 短かき蘆の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや

 19なにわがた みじかきあしの ふしのまも あわでこのよを すぐしてよとや

 19なにわがた あわで → 難波潟の泡


 20わびぬれば 今はた同じ 難波なる 身をつくしても 逢はむとぞ思ふ

 20わびぬれば いまはたおなじ なにわなる みをつくしても あわんとぞ おもふ

 20わび みをつくしても → (非礼を)詫びて身をつくし


 21今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな

 21いまこんと いいしばかりに ながつきの ありあけのつきを まちいでつるかな

 21いまこん ありあけ → 今来ん有明


 22吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ

 22ふくからに あきのくさきの しおるれば むべやまかぜを あらしというらん

 22ふく むべ → 含むbe~(べ~)


 23月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど

 23つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの きにはあらねど

 23つき わが → 月輪が


 24このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに

 24このたびは ぬさもとりあえず たむけやま もみじのにしき かみのまにまに

 24この もみ → この(もみ)(この紅葉)


 25名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな

 25なにしおわば おうさか やまのさねかずら ひとにしられで くるよしもがな

 25なにし ひと → 何しよ~人?


 26小倉山 峰の紅葉ば 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ

 26をぐらやま みねのもみじば こころあらば いまひとたびの みゆきまたなん

 26をぐらやま いまひとたび → 小倉山、今一度(雪を待つ)


 27みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ

 27みかのはら わきてながるる いずみかわ いつみきとてか こいしかるらん

 27みかの いつみ → 美香のいつ見る?


 28山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば

 28やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける ひとめ もくさも かれぬとおもえば

 28やまざと ひとめ → 山里一目(山里姫)


 29心あてに 折らばや折らん 初霜の 置きまどはせる 白菊の花

 29こころあてに おらば やおらん はつしもの おきまどわせる しらぎくのはな

 29こころあ おき → 心青き


 30有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし

 30ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものはなし

 30ありあけの あか → 有明の赤((あかつき)


 では、この辺りで。


 追記……テスト。配点はまだ不明だが三点は確実にゲットできた。




明日から始業式の人は多いでしょう。無難に、それなり~に、乗り越えて行きましょう!

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