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夢
ーーー走れ
ーーー振り向くな
ーーー止まるな
心の中でそれだけを考え
ひたすら走って、走って、走り続けた。
後ろから聞こえる悲鳴や爆発音が
俺の耳に入ってくる。
深夜2時頃だろうか。
本来森で田舎であるここには灯りがない。
しかし、辺りは明るかった。
木々が燃え、明るく照らす。
月明かりの様な幻想的なものではなく
そこには恐怖しかない。
その中をただひたすら走る。
しばらくし村の火が遠くに見えるまで走った所で俺は止まった。
まだ悲鳴が聞こえる
ーーー逃げ切れた?
そう考えた矢先だった。
なにかが俺の肩を叩いた。
俺はゆっくりと振り返る。
そこにはーーーー
そこで、いつも目が覚める。
それが俺の1日の始まりだった