本の解明
えージャッジにも書きましたがあちらは練習作で
あくまでもこちらが
とは言ってもなぁ
とりあえず家に帰り机の上に先ほどの本を広げてみたが、何をすればいいのか分からない。調べるといっても書かれているのは謎の言語。多分、いや確実に地球上のものではないだろう。書き方は多分袋ラーメンを取り出してそれにインクを付けたもので紙に押し付けたりするのだろう。もちろん嘘だ。それはともかくこれはなんなのだろうか、一体……失われし技術か? はたまた宇宙からの飛来物か? いや、後のは無いにしてもこんな文字は見たことが無かった。謎は深まるばかりだが放置していても仕方ないのでとりあえず読んでみることにした。
文字がびっしりと三ページ程ににまたがり書かれていて、次に謎の大陸が描かれた図とシンボルか何かがいくつか書かれていた。それが数十回続き、残り半分のページは空白で埋まっていた。
「なんのための本なんだろうね」
誰がいるわけでもないが、なんとなく話したくなる気分になってくる。もしかしたら本が話しかけてきたり、こなかったりするかもしれない。
俺はそういう非科学的な事が起こり得るかもしれない、という希望を持っている。というか信じたい。ラノベなどを読んでいる影響かそんな世界に憧れているのかもしれないな。いつかはそんな世界に行ってみたりもしたいが、やはり他人から化け物扱いされてる状況のせいで人並みに過ごしたいという願望の方が強い気がする。
そのあとも観察してみたがなにも怪しいところ、謎の言語が書かれている時点で既に怪しいがそれ以外にはおかしいところは見当たらなかった。ちょっと待て? これが物語だとしたら初めに目次が無いか? 探してみよう。
案の定そのようなページは見つかった。しかし何と書いてあるのかは全くといっていいほどわからな、ん? 読めるぞ! いや読めるわけではない分かるのだ。文字をなんと読むのかは予想もつかないが、何と書かれているのか意味が直接頭に入ってくる。分かりやすく言うとそれがリンゴと読むことは分からないがリンゴと書かれていることは分かる感じだ。そんな状況に思わず口角がにぃと上がる。楽しい! いつぶりだろうか、こんなにも知りたいと思ったのは。しかしなぜ読めるのだろうかという疑問も湧き上がってくる。まぁいいかそんなことは。えぇと? どのページを見たらいいのかな。
ご利用にあたってというページを見つける。本に利用もなにもないだろ、でもなにかは分かるはずだ。ただの本ではないということを証明する何かが。