プロローグ
ええ~と、授業中にふとひらめいたネタです
これからジャッジと並行して書いていきますので
よろしくおねがいします
目を見張るほどにきれいな装飾を凝らした大きな一室。まるでイギリスのバッキンガム宮殿を思い出させるようないで立ちをしていた。
長テーブルの前には驚くように痩せこけた顔をしている王様らしい男が座っている。そんな風貌からかこの部屋のような豪華な召し物もなんだか安っぽいものに見えてしまう。そもそもこの王様らしき男からは威厳や貫禄というものが全く読みとれない。
そしてその隣にはこの国で一番の美貌を持つと言われる姫がどかっと座っている。
姫なのだからちょこん等だろうがなぜどかっと座っているのかというと理由は実に簡単だ。ほかの国の住民がみるとただただ太って……いやふくよかに見えるだけだからだ。
「どうにかできませんかね。あ、どうぞお食べください」
今この国では謎の流行り病によって住民の半数がなくなっているらしい。そしてこの男も、まぁいいや王様と認めよう。この王様もその病のおかげでこんなにも痩せこけているそうだ。
先ほどから勧められているテーブルに並ぶ数々の料理、お食べくださいといわれてもさすがにこれを食べることはできない。皿に盛られているのは芋虫のような幼虫のような虫、虫、虫。見てるだけで吐きそうになってくる。変に潰されて形が残ってるのも理解できない。体液なのか分からないが緑色のドロドロした液体に浸かっていたりする。
純白のテーブルクロスに映える緑色、うぇぇぇぇきたねぇ想像したくもない。目の前にあるけど。
もっとましな食材はないのか、もしかしていやもしかしなくてもこんな料理のせいで半数が亡くなっているんじゃないか。姫が太、いやふくよ、もういいや太っているのは逆に奇跡ではないのか。
そんな皮肉が頭をよぎる。すると今まで固く口を閉ざしていた姫が口を開く。
「国民がこんなにも無残に亡くなっていくのを見てられないんです」
と、体型に似合わないほどの澄んだ声で俺に話しかけてくる。やっぱり人は見た目によらないな、太ってるけど。ていうか無残と言うのはあまりにも酷だろう。
いやあなたは逆に肥満症で亡くなるのではないですか?
「どうにかといわれましても、俺は何かの力を持っているわけでもないですし。そもそもなぜ俺なんですか」
それを言った途端王様の目の色が変わる。今までのような楽観ではなく真剣に事を解決しようとする顔だ。そんな顔でじっと見据えられ息が詰まる感じがする。
「なんの力も持っていないわけがありません! なぜあのような不毛の大地に突然姿を現し、あのような謎の祭壇までも生成されているのですか」「あ、どうぞ遠慮なく召し上がり下さい」
……なんかもう呆れてしまった
多分この王様は自分で考えると言う事が出来ないのだろう、小学生のように人のせいにしかできないなどもう論外だ。自分で問題を解決するくらいはしてほしい、一国家の長として。
あとそれについては俺も知らん、そしてなぜそこまで料理を推す。
誰にも聞こえないように軽くため息をつく。
この世界もはずれか……
まだ主人公の名前がわかりませんね
ちなみにこの世界は次回出てきません