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第四十五話 独り言
…
……
………
「ッ…!」
「…あーあ失敗だ。まさか破られるなんてね」
「はぁ…どうしてそんなに生き汚いかなぁ」
「んーん。なんでもないよ。ただの独り言独り言」
「…痛っ」
「…いたた。え、目が赤いって?ふふ、よく見てくれてるね」
「えっ、キモいだなんてひどいなぁ」
「あはは、うん。大丈夫だよ。少し疲れたんだと思う」
「昔から体が弱いんだから気をつけろって?」
「…うん。ありがとう」
「お言葉に甘えて保健室で寝てくるよ。先生にはうまく説明しておいて」
…
……
………
「…キミがボクの視界に映る。ただそれが酷く不愉快だ」
「痛っ…。酷使し過ぎたかな…」
「ボクの瞳に映るは真実。贋物も紛い物も必要ない…」
「…最後に残るは正しい真実。ボクだけの為の正しい真実」
「キミの瞳にはもう何も…」
「必要ないよね。蛇腹くん」




