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俺は主人公の友人Aとして生きたいの!〜バトルファンタジー漫画の世界に転生した俺はTS転生した美少女主人公(中身おっさん)を狙っている訳ではない〜  作者: どかんどかん!ぱおんぱおん!
第一章 学園入学:龍紋 ファフナ編

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第二十二話 記念撮影と再会と

「おぉ〜、受験以来かぁ。いやはや、いつ見てもすごいとこだなやっぱり」

「これからわたし達、3年間ここに通うんだねぇ」


 俺と落ち葉ちゃんは天を突く様な巨大なお城を仰ぎ見ながら、感嘆の声を上げた。

 俺の首元に巻きついているヘビくんたちなど高い高い時計塔を見上げすぎて、後ろにコテンと倒れてしまった。

 今いる場所は、駅の改札を出てすぐ目の前。そこにでーんと聳え立つは我らが学園、ワームヴェルト。

 歴史を感じさせる外壁はレンガ造り。正門なんて巨人が通るのかってくらい馬鹿デカい。敷地はどれくらいあるのだろう。地平線の向こう側まであるんじゃないか?まぁ、広いのは確かだ。

 学校というよりも西洋のお城って感じの見た目だな。後ろを振り向けば現代的な駅や電車。正面を向けば中世染みたお城、と実にアンマッチな組み合わせ。不思議な世界観に頭バグりそう。


 校門前は実に人で賑わっている。俺たちと同じく今年の新入生だろう。校門前で記念写真を撮ったり、俺たちと同じく巨大な学園を前に圧倒されていたりと初々しい限りだ。

 やれやれ。記念にお写真だなんてなんてミーハーな人たちだ。俺はチラリと落ち葉ちゃんを見る。お、視線が合った。俺たちは同時にスマホを取り出す。


「記念写真しちゃう?」「うー!」

「やっちゃいますか!」

「やっちゃいましょうよぉ!」「おー!」「シャー!」

「「うぇーい!」」


 2人でハイタッチをすると、落ち葉ちゃんが陀羅ちゃんを召喚した。


『ワタシガ写真係ダト…』


 パシャリパシャリと肩を組んで2、3枚。ピースピースで3、4枚。気分は観光地。正門を前に2人で腕を広げてもう1枚。


「ほいほい。インカメで撮るから陀羅ちゃんも入って!」

『何故、ワタシマデ…』

「いいからいいから!」

『ムゥ…』

「「うぇーい!」」


 『本当ニ、コノ為ダケニ…』、しゅわわと召喚取り消しで消えゆく陀羅ちゃんをバイバイと見送った。

 いやはやしかし本当に良かった。何がって?それはもちろん、俺と落ち葉ちゃんの仲についてだ。

 本来の『じゃむうま』展開ならこの後の入学式後、俺は落ち葉ちゃんにニョロニョロとハレンチを働き、そこをファフナちゃんが発見。からのボッコボコにされて退学&退場というあまりに無惨な最後を迎える。

 だがしかし!この世界ではそうはならないぞ!だって、今の俺は性欲旺盛クレイジーモンスターでも無いし、落ち葉ちゃんとも仲良しだからだ。

 どうも俺は前世を思い出す以前から、前世の性格のままで蛇腹じゃばら 独葉巳どくばみとして生きてきたらしい。

 だって、そうでないと落ち葉ちゃんと今の関係性を築けている筈がないだろう。原作の蛇腹は変態下品クソカス野郎だったわけだし。

 彼女の性格が原作と違うのも、アホガキ時代の俺と人格形成に関わる幼少期を過ごした事に起因していると思われる。すごいね環境。


「おっそろしい話やでほんま」「まー!」「シャー!」

「なんで突然大阪弁?

 いや。なんで突然大阪弁やねーん!」

「……(かわいい)」

「…な、なーんて」カァァ…


 かわいい(かわいい)。落ち葉ちゃんがツッコミからの自爆をかましてる。原作の弱弱儚い落ち葉ちゃんも可愛かったけど、俺はにとっての落ち葉ちゃんはこっちだなぁ。

 本日、2度目の真っ赤っかなお顔をご馳走様しつつ、俺はニッコリと微笑んだ。


「じゃ、行こっか」


 うおお、いざ入門だー!ダッ!と駆け出すと落ち葉ちゃんにがっしりと腕を掴まれた。

 振り向くと目をグルグルとさせた落ち葉ちゃんが、まだまだ赤面している。


「ちょちょちょ、どっくん!今のツッコミスルーはひどいよぉ!」

「…ご馳走様でした?」

「どういう意味!?」

「…ご馳走様やねーん!」

「うわぁぁ!ひどいひどい!この妖怪ヘビおとこぉ!」


 うひょひょおひょひょ、と落ち葉ちゃんをからかって俺は満々満足「やかましいぞミナダイスキー!」


「どわぁーーーっ!?」

「どっくーーん!?!?!?」


 うひょひょおひょひょ、していたら容赦ないドロップキックをお見舞いされた。勢いよく吹き飛ぶ俺。俺まだまだ怪我人なんですけど!?


「うおお…!『蛇群召喚じゃぐんしょうかーーん』!」「シャ〜〜〜」「んー!」


 ぼよんっ!


 ここ最近、いつの間にか召喚出来るようになっていた太っちょヘビくんを召喚し、クッションになってもらった。ギリギリセーフだ…!

 ぶよん、と冷た柔らかい感触。まるで人をダメにするクッションだ。…ふう、助かった。立ち上がり元いた方を見る。嘘やん。2メートルはぶっ飛んだぞ。

 くっ!この情け容赦ないツッコミもとい攻撃は…!先程まで俺の立っていた位置で、腕組みしてふんぞり返っている人物に勢いよく指を差す。


「やりやがったな!このクレイジーヴロちゃんさんがぁ…!」

「馬鹿騒ぎする貴様が悪い!」


 視線の先には空色の髪をした男物の学生服を着込んだ女の子、ヴロトレキことヴロちゃんさんだ。そして彼女がいるということは、その隣…


「入学式早々に痴話喧嘩とかどこの馬鹿ップルかと思えば…キミたちかぁ」


 一際、周囲の視線を集める金と黒の混じり合ったロングヘアのモデル顔負けの超絶美少女。『じゃむうま』主人公の龍紋 ファフナちゃんが呆れ顔で立っていた。


「ど、どーも。久しぶりだねファフナちゃん」

「どーもジャミラ。おっはー落ち葉」

「おっはーファフちゃん」


 だから誰がウルトラ怪獣やねん。…てか、なんで落ち葉ちゃんとファフナちゃんはそんなに仲良くなってるの???

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