31.卒業式
そんな高校生活も3年生の3月卒業式を迎える事になった。
卒業式というのは体育館でずっと座ったり立ったりする事をしなければいけない式だ。
他の生徒達は大学受験や予備校の事を気にしていたのだろう。
私は何もしなかった。進学する訳でもなし、就職する訳でもない。
卒業式校長先生の挨拶。別れの言葉。卒業証書授与。最後に卒業の歌が流れて終了。
これで皆とお別れという事で泣いている生徒達もいた。
「離れ離れになってもまた会おうね。」
そんな会話が遠くから聞こえてくる。
大学の合否が気になり卒業式どころではない人達もいた。
異性に告白するぞと決めている人達もいた。
皆に希望の光がふりそそいでいるようだ。
けれど、私には希望の光はふらなかった。
卒業式が終わって、私は家に帰った。自転車に乗って一人で家に帰った。
出来る限り人がいない道を選んで家に帰った。誰とも会いたくなかった。
家に帰ったら自分の部屋に入り一人机にすわっていた。
どれくらいの時間座っていただろう。
10分、1時間、分からないがかなりの時間座っていた。
暫くの間頭が真っ白になってぼーっとしていた。
そしてしばらくすると何かがこみあげてきた。
そこに涙が・・・。
私は涙をぬぐった。
コミュニケーションの障害が精神の弊害に及んでしまった。
どう表現していいか分からないか何かくやしい・・・。
悔しい。
私には青春ドラマの様な高校生活を送る事は出来なかった。
何故私はいつもこうなのだろうか?
何故こんな思いをしないといけないのだろうか?
何故? 何故? 何故?
はぁ~(ため息)
何か疲れた・・・・。
何か悔しい・・・・。
何か苦しい・・・・。
何か寂しい・・・・。
何か・・・。
何か・・何か・・何か・・・。
透明な涙を見せながら気が付いたら私は
卒業証書を破り捨てた。
ビリビリと卒業証書を破りすてた。
「あーーーもぉーーー。」
私は力強く叫んだ。
私の中で何かが壊れてしまったのか・・・
大切にしないといけないノート、参考書等破れる物は破った。
そして暫く時間が過ぎた。
前髪が溢れ出す涙の目を守ったまま・・・・
瞬間が静かに過ぎる。
そして何を思ったが普段は聞かないラジオに手をかけた。
そのラジオにはある有名なアニメの音楽が流れていた。
~♪~
昨日のアイツ疲れた声だった。“刺激が欲しい”“今を壊したい”おちぶれないで
煌めく瞬間に心奪われ夢中でいたい。
後悔する。素敵じゃない。一人じゃないし。
溢れ出す涙が美しければ人はまだ終わらぬ旅に時間を費やせるから~
いつもと違う角度で鏡をのぞいてみる。
きっとそこに新しい何かが・・・
煌めく瞬間に心奪われ夢中でいたい。
後悔する。素敵じゃない。一人じゃないし。
溢れ出す涙が美しければ人はまだ終わらぬ旅に時間を費やせるから~
~♪~
普段はラジオなど聞かない。
何故ラジオを聞こうと思ったか分からい。
神様のイタズラか。
・・・
でも・・・・
これを聞いて少し心がすくわれた気がした。
「溢れ出す涙が美しければ人はまだ終わらぬ旅に時間を費やせるから」
私はこのフレーズに何か好きになりたい物を感じた。
夕方になって親が帰ってきた。
親が帰ってきても卒業式の話等一切しない。
私はその日はそのまま何も食べずに早く寝た。
恐らくもう二度と高校のクラスの人と会う事はないだろう。
会うとしたらそれは多分夢の中だ。
こんな私にお疲れさん。
※追記1
卒業してから数日立った私の携帯電話が鳴った。
知らない電話番号だ。
「もしもしみずき?」
それは高校のクラスメイト陽キャのAさんだ。
「今度3月×日みんなで打ち上げパーティあるけど来ない?」
「いや。やめとく。その日はバイトがある。」
「そう、分かった。それじゃ。」
ガチャ(電話を切る音)
同じ高校三年生の生徒から打ち上げの誘いの電話があった。
私はその誘いを断った。
バイトがあるから断った訳ではない。
バイト等していない。
本来ならいきたくないから断ったのだが、「行きたくない」言いたかったが言えなかった。
誘った人も仕方なく誘ったのだろう。
知らんけど。
なぜ断ったか?
それはその打ち上げに打ち上げられる私の居場所はないからだ。
※追記2.寂しい熱帯魚
私は進学校でありながら、進学もせず、流浪人となった。
友人と仲間とみんなで仲良く楽しい学園ドラマ。想像していた、夢を見ていた学園生活。
そんなもの何処にもない。そんなのまぼろしだった。
なぜ、私はこうも人とのコミュニケーションがとれないのだろう。
みんなの前にいても孤独を感じてしまっていた。
・・・只単にやはり寂しい・・・。
追記3
みずきの主観
人は皆精密機械のようになっている。それはとても便利で正能が良い。只壊れやすい。
とある県の知事が今話題になっている。
ひとえにあの人は仕事が出来る、出来ない等一言では片づけられない。
只人間は自分は精密機械であるのにかかわらず、他人に関しては単純な機械だと錯覚してしまう。
そこに謝りが生じてしまう。
人間とはかしこく愚かな生き物だ。
人間とは空気に流されやすい生き物だ。
特に日本人はそうだ。
日本人は洗脳されやすい人種といっていい。
空気を読むそれはそれで大切であるが時として空気を読まない、
又は空気に逆らう力が必要である。
それが出来ないと人は病んでしまう。
※追記4
高校時代において点数をつけるなら
高校1年生 40点
友達はいないがいないと認める事が出来ず無理にして誰かと一緒にいた1年間
高校2年生 80点
実は1番青春を楽しんだ1年間
高校3年生 1学期 60点 2学期20点 3学期0点
1学期は最後のクラブ活動を楽しんだ。
2学期から誰も話す人がいなく20点
3学期精神的に病んでしまった。 0点
先にも述べたが気持ちがおさまらず卒業証書を破って捨ててしまった。
この気持ちどうにもおさまらない。




