幸せ
子供も2人生まれ、幸せだった。
いや、そう信じたかった。
私に発言権なんてなかった。
いつも勝手に解釈して、怒る。
私はその度に一晩中泣いていた。
「俺にお前は必要ない。嫌なら黙れ、それか出ていけ」
怒るといつも貴方はこう言う。
でも、私は本心じゃないんだろうと信じていた。
なのに、ある日貴方から発せられた
「お前を好きになったことは1回もなかった」
なら、どうして私と結婚したの?どうして私を抱いたの?
私の恋心を哀れに思って結婚したの?
性欲処理の家政婦としか見てなかったの?
私は貴方が好きだったから付いてきたの。
貧乏で扇風機すら買えず、古本屋で過ごした夏。
貴方の為に、5回も流産して2人の子を産んであげた。
妊娠して辛い時、私の悪阻が酷くても家事は何一つ手伝ってくれなかったよね。
爪切りも私がやってあげないと怒ってたよね。
私のそばにいるために出産予定日に有給を使ったのかと思ってた。違った。
貴方はその日、友達と釣りに行ってたよね。
今までの私は盲目過ぎた。
さようなら、世界。
神様、出来ることなら今度は優しい世界に行かせて。
彼女の結婚記念日の夜、空には流れ星が流れていた。
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