表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/153

王都に向けて出発です

ε-(´∀`; )更新間に合った

 いいですか、皆さん。人の善意は疑ってはいけませんが、時と場合がある事覚えておいて下さい。そして100%の善意が相手にとってそのまま受け取られるわけではないことも!


「テラ」の皆さんの善意?(揶揄いもありましたよ!アレは!)によって身体を動かした僕。次の日にどうなったかって?


「きゃはははっ!」「おもしろいのー!」


 ええ、ロボット再来です。こうなりゃそのままライ君リルちゃんと遊んでしまいましょう。「さーあーごーはーんーにーいーきーまーしょーう」とロボット動きをして移動中。3人で不思議な動きをしながら休憩所まで来ると、今日は護衛3パーティが揃い踏み。


「テラ」のグレッグさん、スレインさんはお腹を抱えて爆笑中。ボルクさんは「まだ余裕ありそうだな」と何やら不穏な事を言っていますよ。ジェイクさん「やるか」って何するんです?いいですよ、もう地獄のストレッチは!


「セイロン」や「クライム」メンバーは「まあた、なんかやってるよ」「ああ、昨日またフィットネスクラブ行ったんだろ」「まだまだねぇ」「もうちょい鍛えてやるか?」「ゼノは動きたいだけでしょ!」と賑やかです。さて、僕もさすがに普通に戻しましょうか。


「皆さん、おはようございます。今日は3パーティ揃い踏みでどうしたんです?」

「トシヤ、朝食の前にちょっといいか?」


 レイナさんが僕を呼び止めます。じゃあ、ライ君リルちゃんは先に行ってもらいましょうかね。と二人の方を見ると既にティアさんが二人と一緒に二階に向かっています。カクカク動きティアさん上手いですねぇ。朝からライ君リルちゃんは大喜びです。


「勿論です。何か相談ですか?」

「ああ、実は……」


 レイナさんがまとめてくれた話によると、どうやらジウ様達から護衛依頼受けたそうです。ジウ様達が来る時に一緒に来ていた冒険者達は少し態度が悪かった為、帰りは3パーティの内の2パーティに頼みたいと昨日打診があったみたいです。うんうん、僕が動かなければいいですからね。良いんじゃないですか。


「それで、どうせならそのまま王都に向かおうかって話が出てな。だったら前回同様トシヤに動いてもらおうと思ってな」


 レイナさんがにっこり僕に笑顔で言う事には、出張扉ではなく僕のオリジナルの扉を車につけて行きたいみたいです。ふむ、確かに魔石無駄にしたくないですし、出張扉の様な制限はないですしね。入館者登録だけでいいですから。


 て言うか、車なんですね。「ボルクが譲らなかったんだよ。領主側が費用を出すなら、乗りたかった車が乗れるってな」と呆れた様に言うグレッグさん。ボルクさんは「あの性能は良いぞ」ともうレンに交渉しているそうです。なんでしょうね?ボルクさんが乗りたかった車って。


「成る程。となると、出張扉の設置ですね。木陰の宿とグラレージュに」

「ああ、できれば早めに設置して貰おうと思ってな」


 レイナさんの提案に了承し、すぐに行動をとる僕の今日の護衛は「クライム」だそうです。まずは親父さんに携帯で設置しに行く事を伝えます。『やっとか!待ち侘びたぞ!』といつでも準備はできている事を親父さんから確認し、久しぶりのグラレージュへ。


「あらあら、まあまあ。お久しぶりねぇ」というミセスジルバの歓迎を受けて、通されたのは以前の会議室。


「ここが一番良いだろ」と待機していた親父さんに場所を指定されて設置。スウッと現れた出張扉とこの扉専用の通行パスポート申請機。使い方をエアから伝えられた親父さんはご機嫌で、「コレでやっと毎日行けるぜ」と喜んでいます。僕は「ミセスジルバにもホテルに来て頂きたいので、福利厚生しっかりやって下さいね」と親父さんに告げます。そしてオーナー権限でグラレージュ専用出張扉を開けて、ホテルへ戻ります。


 それからオリジナルゲートをくぐり木陰の宿へ行くと……


「コレでずっと通う事が出来るわぁ」「嬉しい!」「安心よね」「うん、気をつけて行って来てみんな」と木陰の宿の女性陣から笑顔で見送られる僕ら。やっぱり毎日大浴場に通ってるだけあります。いつの間にか宿の部屋に、世界旅行代理店のパンフレットが壁に飾られていました。ゼンさんリーヤが次の休みに行く事を楽しみにしているみたいです。


 そして木陰の宿にも出張扉を設置します。するとこの扉専用の通行パスポート申請機も出てきます。使い方は……「トシヤ兄!準備はバッチリ。グランとサーシャからしっかり聞いてるよ!」と自慢気に言うエルさん。うん流石ですね。


 専用出張扉はどこに繋がるかというと、亜空間通路(ターミナル)側に現れたみたいです。専用出張扉とパスポート設置型出張扉はわかりやすい様に通路が別れていました。案内板いつの間に設置したんでしょう。行動が素早いですねぇ、グラン。


「もしもし?あ、シュバルツ様設置完了しましたよ。亜空間通路(ターミナル)に確認に来て下さい」


 一先ず携帯でシュバルツ様に連絡する僕。ええ、同じミスはしませんよ。さっきちゃんと報告して出て来ていたんですから。


「わかりました。確認しておきます。ところでボルク、ゼノ、グレッグ、ケニーが既にグランデターミナルレンタカーショップで待機しております。オーナーは直接そちらへ向かって下さい」


 おや、流石行動が速い。僕オリジナルの扉をレンタカーにつけるなら、運転手と案内役に攻撃用の魔法使いだけでいいですからね。安全に現地まで領主様側をお届けするのにはもってこいです。


「わかりました」とシュバルツ様に返答し、携帯を切って向かいます。今回でどうやってレンタカーを亜空間外に出すのかがわかりますね。不思議だったんですよ。


 レンタカーショップに向かう途中、レンタルオフィスの様子を覗いて見たら、嬉しそうに書類整理するサムさんの姿がありました。どうやらレンタルオフィス勤務を勝ち取ったみたいです。良かったですね、サムさん。


 レンタカーショップに着きレンに教習所の方へ案内されると、待機していた四人と既に用意されていた車。


「うわぁ!格好良いですねぇ」


 僕の言葉に嬉しそうなボルクさん。なんとボルクさんから説明してもらいました。


「ああ、このFO◯D EXPLORER PLA◯INUMは、V6 3.0L エコブースト ツインターボエンジンが搭載され、ハイパフォーマンスグレードPLA◯INUMは365馬力だ。トランスミッションは10速ATセレクトシフトが組み合わされ、駆動方式はFR(後輪駆動)……」


 はい、ボルクさん!わかりません!


「……まぁいい。この車は大型モニターナビゲーション搭載、つまり「レン」どころか、「グラン」や「ジュニア」とも直接連携可能だ。更に安全性の面では、Fo◯d Co-Pi◯ot360という自動ブレーキや魔物検知機能を備えた全方向衝突システムなどのドライバーアシストシステムが装備されている優れものだ」

「内装は当然高級車ならではの快適さだぞ!」


 ボルクさんの説明にグレッグさんも乗ってきます。うん、どうやら冒険者の心を射止めた装備搭載なんですね。まだ言いたりなさそうなボルクさんに「後でじっくり聞きますよ」と言って抑えて貰います。


 三列シートの三列目をフラットにして貰いつつ、僕のオリジナルゲートをフラットになった三列目シートに固定します。コレでいつでも皆さんホテルに戻って来れますね。


 ゼノさんがボルクさんを運転席に詰め込んで、全員が乗り込み車を発進させます。すると、車の前方に別の景色が映し出されました。どうやら商業ギルドの馬車置き場ですねぇ。


 レンタカーは、僕オリジナルの扉の設置場所か出張扉設置場所のどれかの広い場所から外に出すことが出来るそうです。


 うん、丁度誰も人は居ないですね。


 『じゃ、行ってくるわ』『すぐ連絡する』『えーちょっとコレ楽しー』『俺にも運転させろよボルク』


 既に内部ナビゲーションを使って連絡してくる四人。


「気をつけて下さいね!」


 僕の言葉に窓からサムズアップを決めて走り出した車。さあ、まずは目指すは領主邸。そして王都です!


 ですが、ボルクさんが律儀に夜戻って来て、車の事を語りに来るとはこの時の僕は思いもしませんでした。……この手の話長いんですよ、ボルクさん。

 

アクセスありがとうございます♪何とか予定前に更新が出来ました。

いつも読んで下さってありがとうございます!まずは領主邸を目指します。道中スムーズに行くんでしょうかねぇ……^_^;明日も更新頑張ります。宜しければアクセスしてみて下さい(*´꒳`*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ