リゾートホテルAタイプコンドミニアムモデレートの確認です
ちょっと短めですf^_^;
「ここに来てからワクワクが続くねぇ」
「お父様やはり来て正解ですわ」
「サムの顔も良く見れるから嬉しいね」
シュバルツ様達がエレベーターの中で嬉しい会話をしてくれています。ワイワイと賑やかなエレベーターが向かう先は、4階フロアのリゾートホテルAタイプコンドミニアムモデレートです。
モデレートって何でしょう?とエアに聞いてみましたら、モデレートとは、ホテルやコンドミニアムといった宿泊施設で使われている客室のグレードを表す言葉みたいですよ。因みに「適度な」という意味があるそうです。
地球のホテルでは客室のうち最もスタンダードな客室かそれよりも少し上のグレードの客室に使われることが多いそうですよ。ただうちのホテルに関してはどうなんでしょう?僕もかなり期待しています。
ポーン……「4階リゾートホテルモデレートフロアに到着致しました」
皆さん話を中断して扉が開くのを待っていますね。ヴィィィ……とエレベーターの扉が開くと……
ピチュピチュピチュ…… ザアア……
ここホテル内ですよねぇ。なぜに鳥の声に風の音が聞こえるんです?
「なぁ、トシヤ。ここってホテルの中であってるよな?」「凄い開放感ねぇ」「もしかしてこの芝は作り物か?」「……空気まで違う」とクライムの皆も驚いています。
「うわぁひろーい!」「すごいのー!」駆け出していくライ君リルちゃん。「ライ、リル!大人しくしないとダメでしょ!」「ライは僕が見る!」とサーシャさんとミック君が追いかけて行きます。
「まあ!森の中の様ね!」とはしゃぐキャシーさんに「んー、気持ちいいー!」と身体を伸ばすクレアさん。この二人既に馴染んでいますよ。
「これは凄いな……まさか森林を再現するとは……」
「お父様、やはりあの森はガラスに投影されていますわ。でもこの緑に包まれる匂い、……なんて落ち着くのでしょう」
「みてご覧ユーリ。君が好きそうな白い家があるじゃないか」
「まあ!本当!可愛いわ!」
シュバルツ様が感嘆の声をあげ、ユーリ様は周りを即座に見極めています。イクサ様はマイペースですねぇ。愛しの奥様を優先させてますよ。
このフロアは広い空間の地面が人工芝になっていて、他は全面ガラス張りです。そのガラスには光溢れる森林の様子が映し出され、白い平屋の家を緑が包み込んでいる様です。大きな木の観葉植物も整然と配置され、家まで続く道は明るいレンガ調のタイルが敷かれています。
「このフロアは、森林の中の爽やかさをコンセプトに設計されています。空調の設定により爽やかな風も時折吹き抜け、より自然の状態を再現しております」
エアの説明を聞きながら白いコンドミニアムまで全員で移動します。あ、ライ君リルちゃんも一緒ですよ。サーシャさん、ミック君と仲良く手を繋いでいます。微笑ましいですねぇ。
「オーナー権限でコンドミニアムのロックを解除致します」とエアが言った後ガチャっと音がしてロックが外れます。さあ、中はどうなっているんでしょう?
中を開くと……
「まあ!素敵!」
ユーリ様がお好みの内装みたいですねぇ。床は温かな木のウッドタイルにオフホワイトの壁と天井。天井にはオシャレなシーリングファンライトが稼働して爽やかな空間を演出しています。
玄関を入ると右側に室内履きも用意されています。流石に人数分はないですが、元々館内履きに変えて貰ってますし、そのままみんなで入ります。
「おや、いいキッチンだ。ここで料理したいものだね」
「あら、じゃあ、私はここで貴方の料理を待っているわ」
何やらイクサ様とユーリ様二人の空間になっています。二人がいるのはキッチンです。玄関の隣のマス目のパーティションで仕切られたキッチンには、四人用のダイニングテーブルが配置されています。冷蔵庫もありますし、キッチンの戸棚の中には鍋、フライパン等調理用具、食器完備です。ユーリ様はダイニングテーブルで既に落ち着いていますね。この二人家ではこんな感じなんでしょう。
「うーん、いい感じだね。ここでゆっくり読書でもしたいよ」
キッチンの奥がリビングですが、ゆったり三人掛けソファーの真ん中に座りまったりしているシュバルツ様。上品なカーペットの上にはローテーブルが配置されています。ソファーの正面には勿論TVもありますよ。リビングには大きな掃き出し窓、TVの後ろには出窓が設置されていて、そこから見える外の景色は本物みたいです。森の中での読書、いいですねぇ。
「ここで食事でもいいわぁ」「素敵ですわね」
クレアさん、キャシーさんはウッドデッキのバルコニーにいますね。そこにも四人がけテーブルが設置されていて、「ここでおしゃべりもいいわね」と座りながら言っている二人。話が弾むでしょうねぇ。僕は早々に退散させてもらいますけど。
「このベッドはいい!」「もう!すぐ横になるんだから!」
デノンさんカーヤさんがいるのはベッドルーム。リビングをこちらもマス目のパーティションで間仕切り、大きなワイドダブルベッドが真ん中に一つ配置されています。ベッド横にはサイドチェストにスタンドライト。こちらの窓は出窓になっていますね。あ、カーヤ様ベッドに引き込まれましたね。イチャイチャは後でやって下さい!
「このおふろ大きいの!」「リルもはいれるの!」空の浴槽に入って顔だけ出しているライ君リルちゃん。「もう!二人とも出なきゃ駄目よ!」と注意するサーシャさんに「これ僕も入れるな」と浴槽に試しに入るミック君。うん、君らは余裕で入れる大きさですね。
ここはマジックミラーになっていて浴室にいながら森の中にいるみたいです。もちろんエアによると普通の壁に見える様にも出来るそうですよ。因みにお風呂は寝室の横のドアを開けて右側。左側がトイレになっていますね。
「おーい、トシヤ。このフロア結構広いぞ」「森の中を散歩しているみたいだったわぁ」「しかも虫がいない」「……空気が美味い」
おや、外の見回りに行っていたクライムの皆さんが帰ってきましたね。ザックさん、エアによるともっと広がるそうですよ。ティアさん、ガレムさんは見回りより散歩して来たって感じですねぇ。レイナさん、虫嫌いでしたか。女の子ですね。僕も苦手ですけど。
それぞれが和気あいあいと部屋を探索する中、シュバルツ様が僕に近づいてきます。
「トシヤ君。このフロアはすごくいいね。とても気持ちが良い。お願いがあるのだが良いだろうか?」
おや?シュバルツ様このフロア気に入りましたかね。
「ん?何でしょう?」
「私達の居住区をここにしてくれないかい?」
あ、やっぱりそうでしたか。
「シュバルツ様のお気に召されましたか?」
「ああ、私達エルフは元来森人だ。緑を感じられるこのフロアはとても居心地が良いんだよ。我儘を言っている様で申し訳ないが、お願い出来ないだろうか?」
そうでした、エルフって大概森人でしたねぇ。そうするとこのフロアは最適でしょう。あ、でも……
「このフロアにシュバルツ様達以外が宿泊しても大丈夫ですか?」
「ああ、もちろんだよ。むしろ歓迎するよ。むしろ村ができていくみたいで楽しみだよ」
シュバルツ様快諾ですねぇ。あ、でも面白いですね。村を作るみたいって表現。確かにコンドミニアム設置していくと村みたいになりますし。
「ではこのフロアの管理はシュバルツ様にお願いしてもよろしいですか?勿論、この空調や基本的な管理はグランがしますから」
「勿論だよ。早速今日からでもいいかい?」
「わかりました。早速準備にかかりますね」
エアに頼んで、リゾートホテルAタイプ コンドミニアムモデレートMP80,000を更に2軒設置してもらいます。面白いのは色合いですね。最初に出したコンドミニアムはインテリアはオフホワイトが基調で、もう1軒は碧が基調、最後の1軒は深緑の緑が基調になっているみたいです。鮮やかですねぇ。
改めて自分達の好きな家を決めるシュバルツ様達の表情はイキイキしてました。あ、因みにオフホワイトがユーリ様、イクサ様。碧がデノンさん、カーヤさん。深緑がシュバルツ様に決まりました。三組はこのまま今日は自分の部屋で過ごすそうです。後でスタッフ専用年間パスポートを渡さないといけませんね。
そういえば、護衛のみんなやサーシャさんミック君の部屋もバージョンアップしてもいいですね。後でみんなに聞いてみましょうか。
ε-(´∀`; )今日も更新できた。
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さてリゾートホテルタイプAは「森林」がコンセプト。ではBは何でしょう?でもその前に調べるものがありますねぇ。明日は世界旅行代理店です。さてさて領主も来ますし、どうなるやら。それ以前セクトの街からいつ出るのか !?
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