領主様を迎える準備をしましょう
ほのぼの回です。
おはようございます。どうしましょう……朝から難題です。え?何の話かって?起きたら身体が動かないんですよ。
「おはようなの!」「おっきするの!」
今日も朝から可愛いライ君リルちゃんですが、今は待って下さい。……二人共なに距離をとっているんです?まさかジャンピングモーニングコールですか!?まずいですよ、それは!
「うおおお!」
気合い一発で起き上がる僕。「あー、おっきしたの!」「おっきしちゃったの?」とキャイキャイ言うライ君リルちゃん。いやいや、リルちゃん残念そうに言わないでください。今来られたら僕は死にます。
「ごはんたべにいくの!」「もうグリムちゃんおわったの」二人が僕の腕を引っ張ります。あ、もう「グリム一家の開拓記」の時間も過ぎてたんですね。って……「イタタタタ!」
「どこかいたい?」「だいじょうぶ?」
二人が心配そうな顔をして僕を覗き込んできます。そう、昨日は大丈夫と言ったのですが筋肉痛です。え?[充電機能]が働いているから大丈夫じゃないのかって?筋肉痛はいわゆる筋肉の成長の為に必要なものですからねぇ。これ治されちゃったら元も子もありませんよ。
と言う事で、二人を安心させて起き上がり、着替えようとするのですが……
「おどってるの?」「リルたちもおどるの!」
二人が僕の周りで腰を振って可愛い踊りを披露してくれるのはいいのですが、僕はロボットの様にガチガチです。やはりインドアの男が急に身体を動かすとこうなりますよねぇ。二人と踊りながら?着替えて何とかオーナールームを後にします。
「きゃははは!」「おもしろいの!」
僕の歩き方を真似しながら歩くライ君リルちゃん。ロボット歩きですかね。わかってるんです、普通の歩きをした方がいい事は。ライ君リルちゃんにサービスですよ。……そう言う事にしといて下さい。
「面白い事しているねぇ」「あらあら、身体無理させちゃったのかしら?」「急な運動は身体に負担かかるからねぇ」
休憩所で優雅にコーヒーを飲んでいるシュバルツ様に、即座に原因を理解するユーリ様、僕以上に身体を動かしていた筈のイクサ様が声をかけてきます。
「おいおい、オーナー様は日頃運動してないのかぁ?今日も軽く行っとくか?」いえいえお気になさらずデノンさん!「ゆっくり患部を温めてストレッチするのはいかが?お風呂にゆっくり浸かるのもいいんじゃないかしら」と優しいカーヤさん。あ、それもいいですね。とそれよりも……
「皆さんおはようございます。ゆっくり眠れましたか?」
実はまだスタッフルーム設置してなかったので、ビジネスホテルBタイプに泊まって頂いた皆さん。シティホテルBタイプエグゼクティブスウィートに泊まって貰うべき人たちなのに、快く快諾して下さったんです。
「ああ、もうぐっすり眠れたよ。あのベッドでこれからも寝れるなんて嬉しいね」と代表してシュバルツ様が嬉しい事を言って下さいます。「それはよかっ『ジリリリリ!ジリリリリ!ジリリリリ!』ん?」胸ポケットに入っている携帯が鳴っています。ピッ……
『あ?トシヤ君かい?サムだけど、昨日はありがとうね!お礼も言わずに出ていってごめんね。ベックがさぁ、うるさいんだよ。仕事が溜まっているからって。……ああ、もうわかってるって!ごめんね、早く用件伝えろってベックがうるさくて!あのね、ジウが明日到着するんだ。多分そっちに泊まる流れになると思うから宜しくね!』
「え?サムさん、ジウって領主様ですよね?明日領主様何時頃こちらに来るんです?」
『う〜ん、夕方になるんじゃないかなぁ。冒険者ギルドと商業ギルドの視察が終わってからだから』
「わかりました。何とか準備しておきます」
『宜しくね〜』ピッ……
……何と今度は領主様ですか。なんか忙しいですねぇ。ん?皆さんの視線が携帯電話に集中してますね。
「トシヤ君それはなんだい?サムの声がしたけど?」とイクサ様。そうか、まだ携帯も見せてなかったでしたっけ。皆さん興味深そうにしているので、説明をすると……
「なんて面白いんだ!」「まああ!これは是非使える様になりたいわ!」「うん、これがあればいつでもサムの声が聞けるね」
感激するシュバルツ様に、早く使いたそうなユーリ様、使う用途がちょっと違うイクサ様。商業組はやはり携帯の有用性の理解が早いです。「へえ、便利だな」「あら、すぐ連絡つくなんていいわね」と案外冷静なデノンさんにカーヤさん。
ならばと、グランにファイに繋いで貰い、携帯とタブレット講習をお願いする僕。これには5人共嬉しそうにいそいそと会議室に向かいます。僕もついて行きましょうか?え?大丈夫?では頑張ってくださいね。
シュバルツ様達を見送って、さて、と思ったらもうライ君リルちゃんがいません。先行きましたかね?なら僕はちょっと寄り道しましょう。休憩所のテーブル席につきエアに確認します。
「エア、リゾートホテルAタイプの設置ってMPどれくらいかかります?」
「開放後に開示されます。バージョンアップ致しますか?」
うーん……どうしましょう?領主様が来るなら、シティホテルBタイプエグゼクティブスウィートを増設するか、リゾートホテルも設置するかした方がいいですよね。僕としてはリゾートホテルの設置やりたいんですけど……
「あらぁ、トシヤちゃんまた何かしてるの?」「トシヤ、やっと起きてきたか」「よお、はよ!」「……(頷き)」
僕が悩んでいたら「クライム」の皆さんが声をかけてきました。今日はクライムが僕の護衛なんですかね。
「おはようございます。いや、ちょっと悩んでまして」
「あら、なによお。言ってご覧なさい、頼もしい護衛達に」
「自分で言ってたら意味ないがな」
「同感!」「(頷き)」
ティアさんの言葉にツッコミを入れるレイナさん。その言葉に同意しているザックさんにガレムさん。……悩みを話せる相手がいるっていいですねぇ。僕一人で悩まず話してみましょう。
とりあえず領主様が来る事と悩んでいる事を話すと……
「なんだ?もしかして魔石の事心配してるのか?」と鋭いレイナさん。「あらぁ、この間魔石渡したじゃない。トシヤちゃんが後は自由に使っていいのよ」とティアさん。「足りなくなったら、俺らが取ってくるぜ。なあ?ガレム」「任せろ」と後押ししてくれるザックさんにガレムさん。嬉しい事言ってくれます。
「じゃあ、皆さん今日はリゾートホテルの設置をしますから、付き合ってくださいね。エア、バージョンアップにリゾートホテルAタイプの設置をお願いします」
「畏まりました。魔石100,000個相当消費いたしまして【バージョンアップ】致します。これによってリゾートホテルが開放されました。ではリゾートホテルAタイプMP80,000を消費して設置致します」
エアが話し終わるとエレベーターの方向からポーンという音がしました。「お、また階層増えたみたいだな」と慣れてきたザックさん。「情報が更新されました。情報を開示します」とエアが開示した情報は……
【名称】亜空間グランデホテル
【設定バージョン 7】1・カプセルホテルAタイプ
2・カプセルホテルBタイプ
3・ビジネスホテルAタイプ
4・ビジネスホテルBタイプ
5・シティホテルAタイプ
6・シティホテルBタイプ〈エグゼクティブスイート〉
7・リゾートホテルAタイプ〈コンドミニアムモデレート〉
【バージョンアップ】0/100,000(魔石数)
(リゾートホテルBタイプ コンドミニアムスーペリア) NEW!
【限定オプション店】コンビニエンスストア
漫画喫茶「Green Garden」
会議室三部屋&館内Wi-Fi
ビュッフェレストランottimo
B1 フィットネスクラブ
B2 温水プール・脱衣室・簡易シャワー付き
世界旅行代理店 MP100,000
《スパリゾート MP150,000》NEW!
*リゾートホテル Bタイプ開放後購入可能。
【空調設備】 ON /(OFF)一日MP700消費
【室内清掃】毎朝(館内全体) ON/(OFF)一回MP8,000消費
【室内防音、消臭】館内全室 ON/(OFF)一日MP700消費
【音声対応設定】ON/(OFF) 初期搭載機能
【フリードリンクコーナー補給】 常時 ON/(OFF)一日MP1,500消費
これはまた面白いものと女性が喜びそうなものがきましたね。それに世界旅行代理店もきました。これ結構気になっていたんです。でも今日は無理ですねぇ。明日領主様が来る前に確認してみましょう。
ってアレ?
「はやくいくのー!」「はやくー!」ライ君リルちゃん来てましたか。あ、サーシャさんにミック君まで。シュバルツ様達携帯タブレット講習はどうしました?あ、面白そうだからこっちに来た?そうでしたか。キャシーさん、クレアさんも早いですねぇ。置いていかれるのは嫌?あ、なるほど。
「ほらぁ、みんな待ってるわよ。行きましょうよ」
ティアさんが痺れを切らして僕を促します。でも待って下さい。今日僕動きが遅いんですって。イタタタ……さあて今度はどうなっているんでしょうねぇ。楽しみです!
……ところでジーク君、ドイル君はまたビニーの特訓中でしょうかねぇ。
アクセスありがとうございます。今日も更新出来ましたε-(´∀`; )
皆さんに励まされて気がつけば63話目です。まだセクトの街から出てないんですよねぇf^_^;でも探索の下地にやっと届きました!鍵となるのは何でしょうね?でも明日はリゾートホテルです!宜しければ明日もアクセスしてみて下さいませ(*´꒳`*)




