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商業ギルド上層部を歓待します 其の弐

ふうε-(´∀`; )なんとか更新できましたねぇ。

 「ビ、ビル!ちょっと出し過ぎじゃないか?」

 「これくらいは!平気ですって!」

 「トシヤさん、これ強制キャンセルなりませんか?」

 「残念ながら車ってこんな感じなんですよ、ジョンさん」


 現在僕らはレンタカーショップで、車の無料体験中です。商業ギルドチームは運転したいというのがビルさんだけ。あ、サムさんは相変わらず一人で悠々と運転楽しんでますよ。サラっと5,000ディア出して「先行ってるね〜」と車に乗り込んで行きました。


 ベックさんとジョンさんは自動運転モードがあるならそれでいい、という事で同乗しています。僕も面白そうだったので、同乗させて貰って、Jee◯ Grand ◯herokee(ジー◯グランド◯ェロキー)の乗り心地を体感中。


 乗り心地はやっぱり最高です!それにいやぁ、ベックさんとジョンさんの反応が面白いったら。「あ、危くないか?」「うわあ!ギルド長!なんて運転を!割り込んで来ないで下さい!」とぎゃあぎゃあ言っている二人に「アッハッハッハッハ!」と笑いながら運転するビルさん。意外にもハンドル操作軽快で、運転上手いですよ。


 一通り楽しんだ後は、ぐったりした二人とテンションの高い二人に別れた商業ギルドチーム。いやぁ、先にレンタルオフィスと貸店舗の見学していてよかった。ん?その時の様子ですか?


 レンタルオフィスにてー


 「この個室部屋は私とジョンは決定ですね」とベックさんがオフィス内の個室をみて宣言しています。「ちょっとちょっと!ギルド長である僕の名前がないのはなんでなんだい?」とサムさんが聞いていますねぇ。

 それに対して当然でしょう、という顔のベックさんとジョンさん。「あなたはちょっと目を離すと最近遊んでいますから、私達どちらかの部屋で仕事をしてもらいます」とベックさんが言う言葉に深く同意するジョンさん。「うえええ!」というサムさん、何やっているんですか……。


 そして入り口の受付カウンターで座りながら頭を抱えるビルさん。「誰を配属させるべきか……?レノがこっちに来るのは痛いが、このメンバーには最適だ……だけど、シャヴィがこれをみて黙っているだろうか……?しかもセイラはあのトイレを見ると必ずこっちに配属希望を出すだろうし……いや待て、カーラもいたか!だとすると……」とぶつぶつ言っています。なんか中間管理職の苦悩を垣間見た感じですねぇ。


 ジョンさんはガラス張りの中のミニ会議室のモニターや、複合機に感動してましたし、ベックさんはコーヒーメーカーで実際にコーヒーを作って「これは良い」と飲んでいますし、サムさんは「絶対個室を持つんだ」と何か画策していますし。


 普通に疑問なんですが、ギルド長と副ギルド長と経理こっちに来て大丈夫なんでしょうかねぇ?あ、ビルさんはくるだろうなぁ、なんか苦労人ですし。


 貸店舗にてー


 「この空間では飲食店は呼べませんね」「だとすると、うちの街の特産のプランツはどうだ?」「革製品でもいいですしね」と既に誘致する店舗を話し合うジョンさんとベックさん。


 おや、さっきから心配そうにハラハラした顔でのぞいている二人がいますね。ジーク君、ドイル君大丈夫ですよ。この店はモデルハウスならぬモデルショップとして見ているだけですから。


 「凄い広い空間だ!え?時間停止機能もついているって?中に入れる時はこのボタンを解除して、入れ終わったらまた起動させるのか!」と倉庫を見て騒いでいるのはビルさん。現在エアがビルさんの質問に答えています。ビルさん仕入れもやるんですか?


 「トシヤ君、何店舗くらい出す?」とのんびり僕の隣りにいるサムさん。うーん、何店舗でも出せそうですけどねぇ。他の街につなげた時のことも考えると大きくなりそうです。「いっその事多国籍商店街を目指してみてもいいんじゃない?」とサムさん。そしてなんか面白そうですねぇ、と乗せられる僕。


 とまぁ、こんな感じでレンタカーショップへ流れ込みまして、今ここって感じです。ぐったりしているところすみませんが、そろそろ移動しましょうか。


 「さて、今度は僕の本業グランデホテルへ招待します。入館者登録は「あ、僕がしといたよ!」おお!サムさんありがとうございます。ではこちらでゆっくりご飯を食べて、見学して行って下さい」


 僕が扉を開けて皆さんを歓迎すると、「おお!」「待っていました!」とぐったりしていた二人も元気になりましたねぇ。「今日は何かなぁ」とサムさん。「久しぶりにワクワクしますね」とビルさん。みんなかなり期待していますから、期待にそえるよう頑張りましょう!


 「「いらっしゃいませ!ようこそ亜空間グランデホテルへ!」」といつもの様にサーシャさんとグランの歓迎の挨拶に迎えられる商業ギルドチーム。


 あれ?サーシャさんは家族団欒しなくていいのですか?え?いつもしてるから大丈夫?なんて素晴らしいスタッフ精神!と僕がサーシャさんに感動している横で、いつもの案内に入るサーシャさん。

 

 「皆様本日はご入館キャンペーンとして入浴は無料とさせて頂いております。そしてレンより連絡がございまして、館内案内より先に当館自慢のレストランottimo(オッティモ)へとお連れする様承っております。まずは靴を履き替え館内にお入り下さいませ」


 ペコリと綺麗なお辞儀をして、皆さんを案内するサーシャさん。どうしましょう。父兄参観で子供が立派に行動している姿に感動した父親の気分です。なんて大きくなって……ホロリ。


 サーシャさんの歓迎に満足した皆さんは、館内を楽しみながらレストランに向かいます。そしてレストランに入ると、ティモからも歓迎の挨拶によって迎えられます。


 「ようこそ!グランデビュッフェレストランottimo(オッティモ)へ!今日ノメインはクオーク海からサンドフィッシュのムニエルにオークキングのサーロインステーキで御座いマース!サラダにデザート、パンも各種トリ揃えてオリマス!ドーゾごゆっくりお楽しみ下さいマセ!」


 すっかりお馴染みになった恰幅の良いシェフ姿のティモが、画面いっぱい使って歓迎をしています。かなり遊んでますよね、君たち。


 僕とサーシャさんは皆さんにスマート端末を渡し、使い方を説明します。あ、サムさん手伝って下さいよ。「僕先行ってるね〜」と慣れたサムさんはサッサとビュッフェ会場に。え?あの人はそういう人ですよって、ジョンさんも苦労しているんですねぇ。


 そして皆さんやっぱり商売人ですよ。


 「これはスタレイ産の腸詰では?」とベックさん産地まで特定してますし、「これで金額はいくらなんですか?はぁ!もっと取れるでしょう!」とスマート端末に喧嘩を売るジョンさん。「いやぁ、楽しいなぁ」と一人ウキウキしながら選ぶビルさん。でも説明は全種類させているんですよ。


 うーん……皆さんなかなか席に来ませんねぇ。「トシヤ君!ほっといて先に食べていようよ!」とサムさんから声がかかりましたし、頂きましょうかね。


 今日は人数も少ないですし、大広間の隣にある個室に席をとります。この内装も豪華ですよ。高さのある天井にはシャンデリア。壁には誰が書いたんでしょう。見事な森林画が飾られ、色合いも高貴なイメージの赤と白を基調としたインテリアが配置されています。


 まぁ僕は庶民ですけど、たまにはこんな部屋もいいですね。そんな事を考えながら、サムさんと軽い雑談をしながら食べていると、ようやく席にみんなが揃います。


 「いやぁ、堪能しましたよ!トシヤ君。こんなに豊富な食材を使ってこんなに種類の多い料理を楽しめるなんて初めてだ」


 興奮がちに話すベックさん。でもしっかり上品に食べているんです。商人って食事時も凄いですよね。


 「値段が驚きですよ!会員制じゃなければ街の食堂が潰れます」


 モグモグと食べながらも街の事を考えるジョンさん。流石ですね。


 「この料理の一つが街に流れるだけでも凄い流行るだろうね」


 サーロインステーキを美味しそうに頬張るビルさん。この人あの短時間で全部の料理名覚えているんですよ。驚きです!


 「ね!だからギルド全体であの案に乗るべきだって僕が言ってた通りだろ!」と自慢げなサムさん。あ、口の横にソースついてますよ。


 全体的にかなりの好印象ですね。うん、良かった。と思っていたらベックさんから指摘がきます。


 「ですが、早急に解消しなければならない課題点も見つかりましたな」

 「確かにこれだけの設備はありますが、やはり人には人が接した方がいいでしょう」

 「人材の確保が急務です」


 3人が同じ点を指摘して来ます。そうなんですよねぇ。だからこそギルドの協力が必要なんですよ。僕には伝手がありませんし。


 「ああ!それはもう解決済みだから大丈夫!」


 真剣な空気をばっさり切って、サムさんがサムズアップをしています。え!既に手配してくれていたんですか!と喜ぶ僕の反応と裏腹に、商業ギルドチームはカチャン、カチャン、とお皿にナイフやフォークを落としています。ん?どうしました?


 「まさかギルド長!呼んだって……」

 「そうだよー!適任でしょ?」


 ええと、ベックさんがアワアワしてますよ?


 「ギルド長なんて事を……」と頭を抱えるビルさん。「待て待て、とすると概算は……」といきなり計算をやり出すジョンさん。


 ええと……いきなり不安になりましたけど、サムさん一体誰を呼んだんです?


 僕の不安そうな表情見て、更に明るく笑顔で爆弾を落とすサムさん。

 

 「あ、トシヤ君。多分明日には到着すると思うから、5人分部屋用意してくれない?あ、夫婦二組と年配者一人ね」


 はい?夫婦はわかりますが年配者とは?疑問符が頭の上に浮かんでる僕と違い、商業ギルドチームは「「「やっぱり……」」」と納得しています。


 ええ、一体どんな方々なんです?!

アクセスありがとうございます♪毎日を刹那的に生きている風と空です。ストック無しでも頑張りますよ〜!皆さんいつも本当にありがとうございます。誤字報告にも救われています。宜しければ明日もお付き合い下されば幸いです(*´꒳`*)


うわぁ!誤字報告間違って消しちゃいましたΣ(゜д゜lll)すみません!ああ、何処だろう?

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