レンタカーショップ設置しました
車詳しくない事バレバレの回ですε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘書き逃げだぁ!
「畏まりました。MP100,000を消費しましてレンタカーショップ(亜空間外走行可) を設置致します」
エアの言葉に全員目を閉じますが……おかしいですねぇ。光が来ませんよ?
「レンタカーショップ設置致しました。皆様移動をお願いします」
目を開けて貸店舗を出ると、扉がある部屋とレンタルオフィスの間に広めの通路が出来ています。通路の奥には空港でよく見るレンタカーショップの受付ができています。
ええと看板には「グランデターミナルレンタカーショップ」とありますね。
後ろには「オリッ◯スレンタカー」「ト◯タレンタカー」「日◯レンタカー」「Al◯mo」「A◯IS」「bud◯et」「doll◯r」「h◯rtz」「◯ational」「Thri◯ty」のマークがありますが……ってええ!?これ勝手に良いんですかね?有名メーカーと海外メーカー取り揃えているじゃ無いですか!
「なぁトシヤ、凄え長いTVあるぜ。あれってさ……」
スレインさんが指差す先には長いカウンターの後ろにある、これまた横に長いモニターがあります。あ!まさか……と思っていたらプツッとモニター画面が起動し、広い草原を軽快に走る姿のSUV車の映像が流れるじゃ無いですか!そして当然……
「いらっしゃいませ!ようこそ!グランデターミナルレンタカーショップへ!オーナー、私に名前をつけて下さいませんか?」
初期電子音声で僕に名前をお願いしてくるAI。AIいましたねぇ。そしてまた名前問題復活です。
「なぁ、なんてつけると思う?」「トシヤだろ、また2文字だな」「あ、俺3文字!」「……4文字」「お!こりゃ久々に賭けるか?」
いや、あの「テラ」の皆さん、遊ばないで下さいよ。本当に苦手なんですって。そういえば僕、運転免許証は持ってたんですよね。学生だから車はなくて身分証代わりですけど。え?身分証なら学生証があるって?いいんです!運転と車には夢と希望が詰まっているんですよ!
ってどうでもいい事は置いといて、そうですねぇ……
「じゃ、「レン」でどうですか?」
「ありがとうっす!オーナー!「レン」っすねぇ!宜しく頼むっす!」
流暢な言葉使いになったのはいいとして……どうしましょう。また違うキャラがでて来ました。修理工場で働いている人が着ている繋ぎ服を着て、キャップ帽を被っている元気の良さそうな青年がモニターに映っています。
あ、なんか後ろでボルクさんが「俺の勝ちだ!」って喜んでます。何賭けたんでしょうね?というよりも気になる事が。
「ええと「レン」。例えば領主様や貴族に対応する時もその姿ですか?」
僕が聞くと、一瞬にしてパリッとしたスーツを着こなし、前髪を後ろ流して固めたビジネスマンの姿の「レン」に変わります。
「そちらは大丈夫です。状況に応じて対応させて頂きます。……でーも普段はこっちっすね!」
一瞬で繋ぎ服に戻った「レン」。いや、状況に合わせてくれるなら良いですけど。って僕ってやっぱり日本人なんですねぇ。変なところにこだわります。
「さて「レン」の詳細を教えて下さい」
「畏まり!モニターを見て下さいっす」
気の抜けるレンの声を聞きながらモニターを見ると……
《グランデターミナルレンタカーショップ設定》
【名称】グランデターミナルレンタカーショップ
【バージョンアップ】0/1,000,000(魔石)
【教習所空調】常時 ON/(OFF) MP1,000
【教習所防音・防臭】 常時 ON/(OFF) MP1,000
【教習所清掃】毎朝 ON/(OFF) MP3,000
【車体清掃・メンテナンス】毎朝全車両 ON/(OFF) MP3,000
【車体修理】破損時 ON/(OFF ) 一車両MP500
《取り扱い車種》軽自動車、エコノミー、スタンダード、SUV、ミニバン、コンバーチブル(オープンカー)、高級車等。
《レンタル料金》()はオーナー専用価格
軽自動車 3,500ディア〜/6H (MP3)
エコノミー 4,000ディア〜/6H(MP4)
スタンダード 4,500ディア〜/6H(MP5)
SUV 7,500ディア〜/6H(MP8)
ミニバン 6,500ディア〜/6H(MP7)
コンバーチブル 17,000ディア〜/6H(MP17)
高級車 20,000ディア〜/6H(MP20)
これまたツッコミが入ります。え?教習所ってなんです?僕の運営MPも跳ね上がりますし、どうやって時間で戻ってくるんです?これは「レン」に話してもらいましょう。
「基本ウチのレンタカーには簡易AI搭載で自動操縦モードが付いてるっす。カーナビに位置情報を登録さえすれば自動で運転し戻ってくる仕組みっすね。
でも時間が過ぎても戻さない場合、強制キャンセルかかるっすから車体が消えるっす。その場合、人が乗ってたらその場に置いていかれるっすね。当然レンタルした当人は出禁っすわ。
で、運転したい人は教習所で一日練習してもらうっす。これは初回限定のみ無料っす。大概ここで乗りこなせると思うっすよ。ATモデルだけっすから。万一、2日目に練習するなら5,000ディア貰うっすね。こんな感じっす。乗ってみないっすか、皆さん」
「レン」が言い終わると、受付カウンターの横に通路が設置されました。みんなの方を振り向くと……ああ、みんなやりたそうな顔してますねぇ。
「レン」にお願いし人数分の練習車を用意してもらいますか。ん?サーシャさんはまだ早いので、僕と乗りましょうか。
ワクワクしているみんなと通路を歩いて行くと……あれ?ここ亜空間ですよね?
通路の先は、青空の下広い草原や山道が広がっています。「レン」によると空は投影しているそうで、地面は現地に合わせて出現するそうです。
そうなると車種は……
「おおー!カッコイイじゃねえか!」「へえ!これが動くのか?」「……俺でも乗れるか?」ガチャッバタン!「ってトシヤ君、ボルク君もう乗っちゃったよ?」「へ〜、面白そう」「なぁ、ジーク!どっちが先に慣れるか競争しないか?」
ああ、皆さんもうバラバラに……って全員乗り込んでしまいましたか。「トシヤお兄ちゃん、乗らないの?」ああ、サーシャさん。じゃあ、後ろに乗って下さいね。「はーい!」……説明無しで乗れる皆さん凄いですよねぇ。
でも車のAIが説明してくれますから、当然ですか。あ、車種気になりますよね。なんと! Jee◯ Grand ◯herokee(ジー◯グランド◯ェロキー)ですよ!なんて贅沢!
「レン」によると……
「搭載されるエンジンは3.6LのV型6気筒エンジン。グランド◯ェロキーの主力となるパワーユニットっす。自然吸気エンジンっすから、低回転から高回転まで気持ちのよいフィーリングを味わうことができるっすよ。オフローダーでありながらラグジュアリーな車内空間を合わせもつ贅沢な1台っす」だそうです。
これ本当にでっかいんですよ。だからジェイクさんにも対応できるんですね、と考える僕の後ろからは楽しそうな声が。「うわぁ!広ーい!キレーい!」サーシャさんは素直で良い子ですねぇ。さて、僕も運転してみましょう!
……いやぁ、皆さん凄いですねぇ。あっという間に乗りこなしています。僕の後部座席ではサーシャさんが「うわぁ!景色が流れるぅ!」と喜んでますし、目の前では見事なコーナリングを披露するボルクさん。
悠然と運転をする姿が似合うジェイクさんに、草原で競争をするスレインさんとグレッグさん。あ〜……やっぱりあの二人「レン」に強制キャンセルされてます。うわぁ!僕の車の方に来ないでくださいって!……ええ?もうやらないからもう一回チャンスをくれ?仕方ないですね、チャンスはこれっきりですよ。
さて、サムさんは……おお!正にオフローダーの真髄、山道チャレンジですか。いやぁカッコイイ!ジーク君、ドイル君も必死になって運転練習していますね。
うんうん、これなら他の皆さんも運転できそうですね。そして運転練習後の皆さんは……
「トシヤくん!これは面白いし、移動の幅が広がるよ!」とサムさん。「めっちゃカッコいいな!車って!」「わかる!しかも運転って車との一体感が凄え!」と車自体にハマったスレインさんと運転にハマったグレッグさん。
「あの車の性能が良いな。だが他にも車種はあるんだろう?練習でも選べるのか」と二回目に行こうとするボルクさん。「俺乗ると後ろが狭いかもな」と何気に足の長いジェイクさん。大きいですからね。
「楽しかった!」「あれあるだけで移動楽しくなるな!」と少年の顔を見せるジーク君にドイル君。サーシャさんは「乗ってるだけで楽しかった!」と笑っています。
良いですねぇ。準備は整いつつあります。あとは領主の許可が必要ですか!
「トシヤ君!まずは明日のジョン達を頼むよ!」とサムさんに言われて、そういえばと思い出す僕。
それでは明日は商業ギルドの皆さんの歓待ですね。頑張りましょうか!……ところで、明日も早いのですか?サムさん。
え?日間ランキング2ポイント差で一位!?∑(゜Д゜)なんか凄い!本当に一ポイント一ポイントが貴重なんですねぇ。
身に余る順位を頂いております、風と空です。いつもアクセスありがとうございますm(_ _)m
皆さん温かい目で見てくださってありがとうございます♪誤字報告もいつもありがとうございます!←本気で嬉しいです。明日も頑張りますねぇ!宜しくお願いします(*´꒳`*)