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貸店舗と亜空間通路バージョンアップです

まだランキング上位にいるなんて感動です!(//∇//)

 「なぁ!ここにタオルやリネンを置く棚があってもいいな!」

 「ドイル、ここなら石鹸、シャンプー、トリートメントも置いた方がいいよ!」

 「じゃ、こっちにはワイシャツだな!」

 「下着をビニーさんから仕入れようか、いやでも……」


 貸店舗に着くと、未来の自分達の店に思いを馳せたドイル君、ジーク君が、何もない空間ではしゃいでいます。サーシャさんもそんな二人の側で一緒になってはしゃいでいますねぇ。


 「わかるなぁ、楽しいんだよね。自分達で店を作るって」


 サムさんがそんな二人の様子を温かい目で見ています。商業ギルド長として、ギルド員が店を持つのは嬉しいそうですよ。サムさんもこの仕事本当に好きなんですねぇ。


 そんな貸店舗ですが一階は奥にカウンターがあるくらいで、ガランとした空間のままなんです。でもしっかりとしたタイル床に、天井と壁紙は白を基調とした清潔感がある店内です。


 照明はシーリングライトが設置されていて、カウンター裏に男女共用個室トイレ、洗面所、更に大きな扉があります。大きな扉の先は倉庫ですね。かなり大きいと思ったら、エアによると空間拡張がかかっているらしいです。そして二階もあり、階段を上ると一階と同じ内装でまだ何もありません。


 でもジーク君もドイル君も本当に楽しそうに配置予定を立てていきます。なぜなら、僕が「この店で僕のホテルの商品売るのはどうですか?」って提案したんですよ。初めて出来た貸店舗はやっぱりジーク君ドイル君に任せたかったんですよね。そうしたら、弾けた二人の熱い思い。


 実際に夢が実現した瞬間に立ち会えたようで、みんながニコニコしながら二人を見守っています。


 「なぁ、トシヤ。この二人の店が営業を開始出来るのってまだ先だよなぁ。出張扉を他の商業ギルドに設置する事が先だろ?」

 「いや、その前に領主に許可を貰わないと設置出来ないよ」


 スレインさんが嬉しそうに話している二人の姿を見ながら、僕に問いかけます。僕が答える前に、同じ様に二人を見ているサムさんが答えてくれました。


 「なら、俺らに出来る事って、トシヤを安全に他の街の商業ギルドまで届ける事だけか?」

 「なんだ?スレイン珍しいな、お前から進んで何かしようとするなんて」

 「別にいいだろ、グレッグ!あの姿みたらさ、協力したくなったんだよ」


 スレインさん、グレッグさんに突っ込まれて少し照れながら本音を話します。


 「まぁなぁ、その気持ちはわかる」

 「俺らにも出来る事ってもっとねぇかなぁ」


 グレッグさんとスレインさんの会話を聞いている、ボルクさんジェイクさんも同じ気持ちなんでしょう。腕を組んで何かを考えています。すると、エアが話し出しました。


 「……オーナー、亜空間通路(ターミナル)のバージョンアップを提案致します。すると、オーナーの魔力が上がる予定です。その後【限定オプション店】《(レンタカーショップ(亜空間外走行可) MP100,000)》を開放させて設置させて頂けないでしょうか?」

 

 エアがバージョンアップの先を話すのは珍しい事です。これは理由がありますね。


 「エア、何をしたいのか教えてくれますか?」

 「レンタカーに出張扉を固定し、護衛の皆様に先行して頂けたらオーナーが動かずとも各領の商業ギルドへ移動が可能だと愚考致しました」


 そうか!レンタカーなら機動力がありますし、レンタカー内部に出張扉を固定すれば、以前スレイプニル馬車でやった事と一緒ですからね!


 「なるほどな。トシヤは安全な亜空間にいたまま、危険な道中は俺らが動くって訳か」

 「いいじゃないか。むしろ本業だ」


 エアの考えにすぐに理解を示したボルクさんとジェイクさん。


 「なぁ!サムさんよ!繋げる予定の商業ギルドって一体何処なんだ?」

 「ええとね。辺境伯の領地のフィフスの商業ギルド、ダンジョンのある街ディゼラの商業ギルド、クオーク海近隣の街シームズの商業ギルド。あと、個人的にエヴァンス、ブルガレアがいいなぁって思ってるんだ」

 「いや、サムさん。あんた希少ワインまで手を伸ばすのかよ」

 「あれが流通しないなんて宝の持ち腐れだと思わないかい?だって味が移動中に落ちるからって一切地元から動かないんだよ!」


 スレインさんからの問いに、スラスラ答えるサムさん。最後に入った本音にはグレッグさんがツッコミを入れています。


 でも設置予定地が凄い!辺境伯のある地には確かAランク冒険者パーティがいる筈だし、何よりダンジョンですよ!ダンジョン!これは繋げなければいけないところでしょう!それにクオーク海っていったらあの美味しい海老が取れる場所!海ならば塩の流通もあるでしょうし必要ですよね!


 正直エヴァンス、ブルガレアはわかりませんが、美味しいワインの地には美食あり(僕の持論です)これは期待持てますよ!


 今度は賑やかになった僕らの様子に、ドイル君、ジーク君、サーシャさんが不思議そうにこちらを見ています。


 ハッ!でも待って下さい!まずはバージョンアップして本当に僕の魔力が上がるのか確かめないといけません。


 「サムさん!すいませんが魔石をまたお借りしていいですか?」

 「待て待て、トシヤこれ使え」


 サムさんが答える前にグレッグさんがドサッと魔石を出します。そっか、グレッグさんも小さいけどアイテムボックス持ちでしたもんね。


 「えーと、これ幾ら分ですか?僕今お金が足りませんから、親父さんに頼んでお金作って貰わないと……」

 「ばーか!これはお前の取り分だよ」とグレッグさん。

 「因みに3パーティ分預かってるぞ」とスレインさん。

 「俺らお前から貰いすぎてるからな」とボルクさん。

 「受け取れ」とジェイクさん。


 なんですか?皆さん僕を泣かせに来てます?「テラ」のメンバー全員ニッと笑いながら渡してくれた魔石の総数は、エアによると200,000個相当。


 「くっそ、200,000個かよ」「もっと行くと思ったんだけどなぁ」「秘蔵の魔石出せばいいか?」「ああ、出しちまえ!その方が俺らにとっても有益だ」


 「テラ」のみんなは不服そうですが、とんでもない!十分です!

現在の魔石総数1,120,350個ですよ!必死に何とか説得して、秘蔵の魔石はいざという時に取っていてもらう事に。いやいや、皆さん気前良すぎて困ります。嬉しい悩みですけどね。


 「さ、エア。亜空間通路(ターミナル)のバージョンアップをお願いします!」

 「畏まりました。亜空間通路(ターミナル)に魔石100,000個相当消費しましてバージョンアップ致します。これによって(レンタカーショップ(亜空間外走行可) MP100,000)が開放され、オーナーのステータス値も上がりました。情報を開示致します」


 エアの画面に開示された情報は……


 【名称】亜空間通路ターミナル

 【バージョンアップ】0/100,000(魔石)

          (第二亜空間通路(ターミナル))←NEW!

  *《世界旅行代理店 MP100,000》設置後開放可能。

 【限定オプション店】クリニック・薬局 MP90,000

  レンタカーショップ(亜空間外走行可) MP100,000

 《宅配センター(亜空間外出荷可能)MP120,000》←NEW!

 *第二亜空間通路(ターミナル)開放後設置可能。

 【空調設備】常時  ON/(OFF) 一日消費MP100

 【通路内清掃】朝、晩 ON/(OFF) 一日消費MP1,000

 【清浄化機能】常時 ON/(OFF)一日消費MP500

 【防臭防音機能】各通路、施設 ON/(OFF)一日消費MP100


 【ステータス】

 トシヤ (19) 男

 HP 600

 MP 300,000

 スキル  生活魔法

 ギフト  亜空間ホテル

 称号   異世界からの来訪者


 うわぁ!何だかまたツッコミ所満載です!第二ターミナルですよ!宅配センターですよ!……それにしても僕のHPってそんなに上がらないのですねぇ。でもMPが300,000は素直に嬉しいですけど。


 「エアの言う通りでした!魔力上がりましたよ!」


 興奮する僕に「お!やった!」「凄えな、その数字」「トシヤだもんな」「トシヤ君ですから」「(頷き)」とみんなも反応してくれるのですが、何となく複雑なのは何ででしょう?


 ともかく設置しましょう!


 「エア、レンタカーショップの設置をお願いします!」

 「畏まりました。MP100,000を消費しましてレンタカーショップ(亜空間外走行可) を設置致します」


 さあ!今度はどうなるんでしょうね?

累計PV1,000,000突破しました!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾凄い〜!!


アクセスありがとうございます!いつの間にこんなに見て頂けたのでしょう(//∇//)皆さん私を泣かせに来てる……(T-T)本当にありがとうございます♪毎日更新記録も継続中!ファイトー!と気合いが更に入ります。明日も頑張りますねぇ(*´꒳`*)

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