シティホテルBタイプを確認しましょう
。・゜・(ノД`)・゜・。皆さんのおかげです。ありがとうございます!
さて、改めて開示情報確認しましょうか。
【名称】亜空間グランデホテル
【設定バージョン 6】1・カプセルホテルAタイプ
2・カプセルホテルBタイプ
3・ビジネスホテルAタイプ
4・ビジネスホテルBタイプ
5・シティホテルAタイプ
6・シティホテルBタイプ〈エグゼクティブスイート〉
【バージョンアップ】0/100,000(魔石数)
(リゾートホテルAタイプ) NEW!
【限定オプション店】漫画喫茶「Green Garden」
コンビニエンスストア
会議室三部屋&館内Wi-Fi
ビュッフェレストランottimo
(フィットネスクラブ(ジム・トレーニング器具、温水プール、脱衣室、簡易シャワー付き) MP90,000)
《(世界旅行代理店 MP100,000)》NEW!
*リゾートホテル Aタイプ開放後購入可能。
【空調設備】 ON /(OFF)一日MP300消費
【室内清掃】毎朝(館内全体) ON/(OFF)一回MP4,000消費
【カプセル内防音、消臭】ON/(OFF)一日MP300消費
【音声対応設定】ON/(OFF) 初期搭載機能
まずは「エグゼクティブ」について。エアによると企業などの上級管理職、経営幹部、重役。転じて、高級、贅沢と言う意味があるそうです。領主様を迎えるには丁度いいランクの部屋でしょうかね。
次は……バージョンアップ魔石100,000個じゃないですか!うう、考えますねぇ。でもバージョンアップするとリゾートホテルなんですよねぇ。なぜでしょう?リゾートって聞くとウキウキするのは。期待しちゃいます。
しかし次の《(世界旅行代理店)》ってなんでしょう?この感じからすると、この世界で観光するのに役立つ旅行会社でしょうか?リゾートホテルの限定オプションですからねぇ。きっと、楽しませるものでしょう。
「いかないの〜?」「リルもみたいの」
ん?ライ君リルちゃんいつの間に?足元にいつの間にか二人がちょこんといるじゃないですか。
「今日はハックさんとヒースさんが護衛なんですね」「お!ミック坊も来たか」「ハックさん!ミック坊はやめて下さいってば!」「似合うぞ」「ヒースさんまで!」
おや、ミック君も来てましたか。ハックさん子供好きですし、からかって遊んでますね。ヒースさんは真面目に返答してますけど。
「ダニエルさん。また新しい施設出来たんですの?」「おや、キャシーさん。おはようございます。今から見に行くところなんですよ」「まぁ!楽しみですね。ウチの旦那様いつも見れなくて悔しがっているんです。自分が居ない時にどんどん設備が整って行くって」「ああ、ヤンさんお忙しいですからね」
キャシーさんも起きて来たんですね。ダニエルさんとニコニコしながらお話してます。この間僕に「ここに来てから楽しい事ばかりですわ」って言ってくれたんですよ。嬉しいですねぇ。
「あ〜!待ってぇ!サーシャも行く!」「サーシャ!こういう時もしっかりした言葉で言わないと!」「ジークは堅いな、いいじゃねえか」「ドイルもその口調直せってビニーさんに言われてただろう!」
こちらは商人組の二人ですねぇ。サーシャさん姿見えないと思ったらビニーから学ぶ日でしたか。それにしても館内放送聞こえないくらい僕は考え事してたんですね。ほぼ集まっちゃいました。
「じゃあ、みんなで新たな部屋の見学といきましょうか」
僕の言葉に歓声が上がり、みんなでエレベーターに向かいます。
僕がエレベーターを開けるボタンを押すと、全面ガラス張りの内装で、ガラスには木陰の宿の周りの景色が投影されていました。オーナールームと一緒ですね。かなり広く現在総勢11名の僕らが全員乗ってもまだ余裕があります。
シュッとドアが閉まると電子音声で、「三階に向かいます」とアナウンスが流れます。みんなグラン達で慣れているのか音声には驚きませんが、動き出したエレベーターと上がっていく景色に歓声とざわめきが起こります。うんうん、初めて乗ると驚きますよね。
すぐに「ポーン」と到着の合図の音が流れ、「三階エグゼクティブフロアでございます」という音声と共にドアが開きます。開いた先のフロアを見たみんなは……
「「うわぁ!」」「これはまた……」「すげえな」「綺麗」と感嘆の言葉と驚愕で言葉がない人と反応が分かれています。
エグゼクティブという名に相応しいフロアです。まず目に入るのは、左側と正面の全面窓ガラスに映し出される風景。窓側には、重厚感のある深い焦げ茶の四人掛けデザインソファーテーブルが三箇所配置されています。センス良く観葉植物も多く配置され、天井から見事なデザインシャンデリアが存在感を出しつつ全体を優しく照らしています。
「うわぁ!すごーい」「きれいなのー!」
思わずライ君リルちゃんが走り出すくらいです。二人が走り回っても広い広い。絨毯も茶色にオレンジのデザイン絨毯で足元まで気を使う徹底ぶり。
左の壁には大型のモニターにコンパクトな受付カウンター。これはもしや……?
僕らがモニターに注目すると、プツッと電源が入り見事な森林の風景と共に声が聞こえて来ます。
「ようこそグランデホテルエグゼクティブスイートへ。このフロアのコンシェルジュ、グランJr.でございます。お気軽にジュニアとお呼び下さいませ」
ジュニアの声に「やっぱりいたか」「さすがに慣れてきたな」「コンシェルジュとは?」とみんながざわざわ話し始めます。実際僕もコンシェルジュってわかんないんですよねぇ。ジュニアに話して貰いましょう。
「コンシェルジュとは、ホテルの宿泊客のあらゆる要望に対応する「総合世話係」といった職務を担う人の職種名でございます。 このホテルでのコンシェルジュの代表的な仕事は、レストランの手配、観光情報の提供および観光プランづくりの相談、チケットの手配、送迎車の手配となります」
なるほど。将来的に設置されるミニ映画館やレンタカーショップの事も視野に入れているのですね。
「おへやあるの!」「なかみたいの!」
走り回っていたライ君リルちゃんが設置された部屋を見つけたみたいです。奥の壁から顔だけ出しています。
「ライ!リル!いい子にしてるって言っただろ!もう!」
いやいやミック君それだけワクワクする作りなんです。まぁ見に行きましょう。「部屋はどんな感じでしょう?」「また豪華な感じかしら」「う〜、コンシェルジュってグランさんに教えてもらったのに」とワイワイ言いながらみんなで移動です。サーシャさんは思い出せなかったのが悔しいみたいですねぇ。頑張って下さい。
ワクワク顔のライ君リルちゃんが待つ重厚感のある黒い扉を開けると、広めのL字型通路に等間隔に設置されたウォールライトが優しく内部を照らしています。中に入り通路の先のドアを開けると、壁一面のガラスから入る陽の光に照らされた明るいリビングが僕らを迎えます。
リビングにはカタカナのコの字型ソファーに真ん中にローテーブル。オフホワイトの壁には大型モニターが設置され、通路側の壁際にはワインセラーが設置されています。
「このソファー凄い!柔らかい!」「きもちいいのー」「きもちいー!」と、はしゃぐミック君とライ君リルちゃん。
「このワイン飲んでいいのか?」「だって飲んで下さいと言わんばかりに置かれてるぞ」
おや、ヒースさんとハックさんは、どうやらテーブルの上にあるウェルカムワインを見つけたみたいですね。飲んで大丈夫ですよ。
「このワイン希少なエヴァンス地方の赤ワインじゃないですか!」「あらぁ、ダニエルさん他のワインも凄いです。ブルガレアの白ワインもありますよ」「何と!あの幻のワインがここに!?」
ダニエルさんとキャシーさんはワインセラーの中身に驚いています。そういえば、コンビニに『月刊クイーンズワイン』って雑誌ありましたね。キャシーさんもしかして愛読者ですか?
「うわぁ!おっきいベッドが二つあるよ!」「このベッドかなり手触りが良いリネン使ってる」「これグランさんが言ってた「アッカド」ってところで作ってるやつじゃないか?」
サーシャさん、ジーク君、ドイル君はリビングの隣り、間仕切りで仕切られた寝室にいる様ですね。ウォールライトに優しく照らされたセミダブルベッドに座ったり、触ったりしています。やはりBタイプはツインなんですね。良かった、良かった。
「こっちはおトイレ!」「ここはおふろ?」「うわぁ!洗面台が二つもついてる!」
いつの間にか来ていたミック君、ライ君リルちゃん。寝室から行ける水回り設備に入っています。正面に洗い場二つ、右にお風呂場、左にトイレが設置されています。アメニティも完備されていてとてもスタイリッシュな作りです。
うんうん、これなら領主さんも良いでしょうね。と頷いている僕にダニエルさんが近づいて来ます。
「トシヤさん。部屋までこんなに素晴らしいものが設置できるとは心から尊敬いたします。私の宿「ヴィンテージ」をこのホテルの傘下に入れて欲しい程です」
「ダニエルさん、ありがとうございます。でも僕の願いは協力です。対等な付き合いができたら嬉しいですねぇ」
「全く欲の無い方だ。わかりました。私も出来る範囲で協力をさせて頂きます。長いお付き合いをお願いしますよ」
「こちらこそ!お願いします!」
僕とダニエルさんが握手で親交を深めている周りでは、それぞれ部屋の設備に感動したり、楽しんでいるみんなの姿が。良いですねぇ。これこそ僕の望む光景です。
と三階で僕らが内覧を楽しんでいる下では……
「なぁ、何で誰もいないんだ?」
「え?新しい部屋が増えたんだって。私達も後で行こうって話してたんですよね〜。ね、クレアさん」
「そうねぇ。今回は置いていかれちゃったもの。でも案内付きでゆ〜っくり見て回るのも良いわよね。ねぇ、ケニーさん」
ようやく起きて来たゼノさんと、休憩所でお茶しながら僕らを待っていたケニーさんとクレアさんがこんな会話をしていたそうですよ。
この後、戻って来た僕はこの二人に捕まり、もう一度エグゼクティブフロアに行く羽目に。その様子をダニエルさんは笑顔で見送って下さったのでした。
……女性に捕まると長いんですよねぇ。
((((;゜Д゜))))))) 累計PV897,000越え……?
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そして明日こそ、本当にアップが夜になります。多分21:00くらいかなぁ。気長に待っていて下されば幸いです(*´꒳`*)