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頑張ったご褒美です!

累計PV450,000突破!うわぁ、ありがたい(T-T)

 このグランデホテルも設備が良くなって来ました。商業ギルドセクト支部全体の結論を待つ間に、他の宿屋さんの情報収集やら、館内の設備の増強やらいっぱいやる事がありますねぇ……


 ってそんなに真面目な事を続けてやるのは、僕の性格じゃあり得ません。それで、ぼー……と過ごす一日が欲しいので、今日は朝から喫茶店に来ています。でも僕はハッと気づいてしまいました。


 こんな時にふさわしい施設があるじゃありませんか!


 「ねぇ、ミックちゃん。さっきからトシヤの顔が面白い事になっているんだけど、いつもああだったかしら?」

 「トシヤ兄ちゃん、たまにああなってるよ」

 「おへやでね、ぼくたちみてるときのかおだよ?」

 「いつものことなの」


 ティアさんがカウンターに座ってどうやら僕を観察しているみたいですね。面白い顔って失礼ですよ、僕は糸目なだけです。……何気にミック君とライ君リルちゃんの言葉が刺さるのですが、今の僕には些細な事です。


 あ、因みに今日の僕の護衛は「クライム」です。今日は「テラ」と「セイロン」が依頼を受けに行ってます。そういえば、僕も一応冒険者でもあるんですよねぇ。そろそろ活動しないといけませんかね。まぁ、それはおいおい行動しましょうか。


 そして「クライム」の他のメンバーといえば、ザックさんはここぞとばかりに惰眠を貪り、レイナさんは朝風呂。ガレムさんは「続・厳選!日本酒名鑑」の発売日だそうで、コンビニに行ってます。続編あるんですね、あの本。


 という事で今がみんなを驚かす絶好の機会!

 エア!さぁ、今こそアレを設置しましょう!


 「畏まりました。【限定オプション店】漫画喫茶〈喫茶店に併設〉MP45,000を消費させて頂き設置致します」


 喫茶店内がパアアっと明るくなり、「ちょ!ちょっと!」「うわぁ!」「またやるの〜?」「かわるの〜?」とそれぞれ反応をする四人。意外にもライ君リルちゃん落ち着いています。


 光が落ち着いて目に飛び込んできたのは全く違う形の喫茶店店内。これ、カウンターから調理場が見えるファミレスみたいな作りに変わっています。木目調の温かい雰囲気のカウンター席は12席、その天井近くの壁には筆記体で「Green Garden」という文字が。


 多分この世界の人にはコッチの言語に見えているんでしょう。カウンターに座っていたティアさんは「緑の庭?」と言っていますし、ライ君リルちゃんは「おっきくなったねー」「おっきいねぇ」とキョロキョロしています。


 一方、明るいレンガ調の壁で広めの厨房に変化したカウンター内ではミック君が「えええ!!! 」と驚いています。厨房と言っても壁際にあった食器の種類が増え、薄型長方形の黒い天板石がある作業台が2台ある感じです。アレ?キイはどこに行ったのでしょう?


 「ようこそ亜空間グランデホテル「Green Garden」へ!」


 客席側に設置された大型モニターからキイの声がします。しかもキイがCG映像化されています。髪の長い綺麗なエルフ女性だったんですねぇ。


 因みに店内客席は、四人用テーブルが6席、木の温もりが温かいデザイン椅子が24脚、ガラスの壁にそってL字型に設置されています。僕はいつの間にかそのうちの一つに座ってました。


 「オーナー、この漫画喫茶「Green Garden」も私キイの担当となります。皆様にGreen Gardenの詳細をお知らせ致します。まずは館内案内図をご覧下さい」


 モニターからキイが消えて、館内案内図が映し出されました。ですが、おかしいですよ?いつの間に二階に移動してたんですか?


 モニター画面を見ると、一階にあった筈の喫茶店が二階に移動していました。休憩所の隣に、上りと下りのエスカレーターが設置され、同じ二階にある会議室側からも通路で行き来が出来るようになっています。


 次にモニター画面は「Green Garden」の店内案内図へと切り替わります。


 「店内は開放的で森の中のような清涼な空間をコンセプトに、観葉植物が多いのが特徴です。本棚も高さ160cmとし圧迫感の無い空間を提供しております。

 個室も準備しておりますが、部屋の中でゆったりと読める感覚を目指して提供させて頂いています。個室内はテーブルとリクライニングチェアの他に、肌触りの良いカーペットとロングソファーに大型クッションも用意しております。

 オープンスペースではマッサージチェアブース、カウンターブース、ソファーブースをご用意しております。勿論プライベートもきちんと確保しつつゆったりとお過ごし頂けます。

 またPC、ゲームブースも提供させて頂いております。豊富な種類のゲームと映画、音楽、アニメも視聴可能です」


 キイの説明と共に館内の映像も一緒に流れます。優しい色使いの落ち着いた空間は僕好みですねぇ。


 「当館は設置キャンペーンにより、パスポートお持ちのお客様のみ本日から三日間無料開放いたします。喫茶店兼レストランは有料です。ご了承下さいませ。また、本来の料金設定内訳は以下の通りです」

 

 漫画喫茶「Green Garden」

 90分パック  500ディア(MP5)

 3時間パック  900ディア(MP9)

 4時間パック  1,100ディア(MP11)

 5時間パック  1,300ディア(MP13)

 8時間パック  2,000ディア(MP20)

 ナイトパック  8時間 1,000ディア(MP10)


 *各パックにフリードリンク付き。

 *10時間使用経過で一旦ご精算して頂きます。

 *PC、ゲームブースはパスポートお持ちのお客様のみご利用頂けます。

 *個室利用には更に各パックの料金に1,000ディア追加料金を頂きます。


 おお!意外にリーズナブル!もうちょっと高くしないとザックさん、ゼノさん入り浸りそうですねぇ。


 「喫茶レストランのメニューも豊富に取り揃えています。是非こちらもご覧下さい」


 キイが言った後各テーブルのメニューが現れました。ティアさんが開いてライ君リルちゃんに見せています。僕も見てみると、喫茶店というよりはほぼレストランですね。定食やガッツリした物も多いです。え?メニュー公開しないのかって?しませんよ。メニューだけで時間かかってしまいますから。


 「オーナー、既に店内にキャシーさんが来店されています。サーシャ、ジーク、ドイル、ガレム様も現在こちらに向かってきております。因みに先程館内アナウンスでグランが設置案内を放送致しました」

 

 「おや、それは皆さん驚いたでしょう。多分レイナさんもお風呂上がりに駆けつけるでしょうし、僕が対応しましょう。キイはライ君リルちゃんミック君をお願いします。ティアさんもガレムさん来ればこのままこちらにいるでしょうし」


 「畏まりました」


 僕が喫茶レストランを出ると、ちょうど漫画喫茶の正面入り口から入って来ていたサーシャさん達。僕を見つけてサーシャさんが駆け寄ってきます。


 「もう!トシヤお兄ちゃん!館内増設するなら先に教えてよ!いきなり喫茶店が光りだすんだもん。驚いたし、心配したんだよ!」


 ぷうっと頬を膨らませて僕に注意するサーシャさん。うーん、可愛いですねぇ。じゃなくて……


 「すみません、ちょっとしたイタズラ心でした。気をつけますね」


 サーシャさんの頭を撫でながら謝る僕に、ガレムさんが聞いて来ます。


 「トシヤ、ここはなんだ?本がいっぱいあるが」「トシヤさん!これって前言っていた漫画喫茶ってやつですか!? 」「凄え!本ってこんなに種類あるんだな!」


 ガレムさんの言葉に被せて、興奮した様子で僕に尋ねるジーク君とドイル君。


 みんなにも簡単に説明し、「今日から三日間無料で本が見れますよ」と伝えると「俺、一旦ビニーさんに許可もらってくる」と走り出すドイル君。ガレムさんは理解した途端スタスタと店内を見回りに行きました。


 ジーク君は「うわぁ、うわぁ。何から見よう!」と心ここに在らずですねぇ。うんうん、楽しんで下さい。サーシャさんは「私もキイさんに会いに行ってくる!」と喫茶レストランに入って行きました。


 さて、僕は店内にいるキャシーさんを探しましょう。っていっても見通しのいい店内。どうやらキャシーさん立ち読みしてるみたいです。あそこは少女漫画コーナーです。


 「キャシーさん、キャシーさん」


 僕が近くで呼んでいるのに、集中しているのか全く返事がありません。仕方ない。ポンポンッと肩を叩いてもう一度呼んでみると、「きゃあ!」と驚いて本を落としてしまったキャシーさん。


 「ああ、びっくりしたわ!トシヤさんでしたの。あの……ごめんなさい、勝手に入ってしまって。私本が好きで、こんなにいっぱい本があるから我慢出来なくて」


 申し訳なさそうに言うキャシーさんに、落ちた本を拾いながら説明をする僕。理解したキャシーさんは満面の笑みで「まぁ、ゆっくり座りながら読めるのですね!」と言って、渡した本を抱きしめています。キャシーさんは悪役令嬢の転生物が好きみたいですね。ゆっくり楽しんで下さいね。


 その後はビニーから許可を貰って来たジーク君、ドイル君は嬉しそうに本を選びに行きます。お風呂上がりに来たレイナさんにも説明をして、レイナさんはやっぱり喫茶レストランへ直行。デザートも増えましたからねぇ。


 そしてやっと起きて来たザックさん。


 「トシヤ!これって……!」

 「そうですよ!遂に設置しました、漫画喫茶です!」

 「うっひょお!やった!アレだろ!大きな画面でゲームも出来るんだろ!? 」

 「勿論です!」

 「いよっしゃあ!」


 と真っ直ぐPCゲームブースに向かって行きます。すっかりゲーム好きになってしまったザックさん。僕が説明しなくとも、勘で辿りついたみたいです。


 そうそうここもスマート端末設置されているんです。館内の使用方法、PCゲーム機の遊び方も教えてくれるのですから助かりますよね。とりあえずみんなに渡しておきましょう。


 ザックさんには渡してますから、近くにいたジーク君、ドイル君に渡しに行くと「これであなたも一流の商人に!」「あなたの販売力を上げよう!」と言う雑誌を立ち読みしています。いや、だから誰これ書いたんです?しかも雑誌ですよ。なんかチラッと覗いてみたらこちらの世界の商人さんの体験談とか書いてましたし。不思議ですねぇ。


 さてキャシーさんは?と探してみると、マッサージチェアに座って熟読しています。これは横のテーブルに置いておきましょうか。


 さて今度はガレムさん……って、いました。あそこは青年誌コーナーです。ガレムさんが読む物ってなんでしょう?近づいてみると、日本酒の蔵元に弟子入りした青年の成長物語を熱心に立ち読みしてました。こういうのってハマるんですよねぇ。


 ガレムさんにも渡して、喫茶メンバーにはキイに伝言を頼み僕もゆっくり読む物を探しに行きましょう!こんなにいっぱいあるとワクワクしますよね!


 僕は目当てのスポーツ漫画を手に取り、個室へ向かいます。ここは部屋感覚で足を伸ばしたり、寝転んで読んだり出来るんですよ!最高にまったり出来ます!


 って思ってたんですけど……


 「トシヤ!また面白いもん作りやがって!」


 と親父さんの突撃があったり、


 「「「「俺らがいない時に面白そうなもん作るな!」」」」


 と「テラ」のメンバーがドヤドヤ入って来たり、僕が読んでいたスポーツ漫画に一緒になってハマった「セイロン」ハックさんと一緒に黙って読んだり。


 個室なのに堂々と入ってくるみんなに流石に慣れ、「よお!俺もここで読んでいいか?」と入ってくる「テラ」のグレッグさんに、「「いらっしゃい」」と言う僕と「セイロン」ハックさん。ついでに音楽を聞いてる「セイロン」ヒースさん。広い個室で良かったですよ。


 その後はゆっくり過ごして最高に満足です。

 まあ、滞在時間は聞かないで下さい。

 遅れて来た木陰の宿の面々が徹夜をするぐらいなんですから。

ええ!異世界転生/転移ファンタジー週間ランキングで1位!?(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾皆さんありがとうございます!!!


アクセスありがとうございます!未だに慣れません(^_^;)私の作品そこにいて良いんでしょうか?

でも皆さんのお気持ち確かに受け取りました!更新頑張りますよ〜!もうちょっとすれば探索にも動き出しますが、まずは地盤作りが続きます。気長にお付き合いくだされば嬉しいです。是非明日もお会いできる事を願います♪


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