サムさんとレノさんにプレゼンテーションです 其の一 現状把握と課題発見
今度は累計340,000越え!\(//∇//)\うわぁ!嬉しい!
カポーン……
「おい!ゼノ!コッチに水かかって来たぞ!勢い弱めろ!」
「お?これが良いんじゃねえか」
「あー、俺サウナ入ってくるわ」「ウィーッス」
「うおっ!ヒースお前真っ赤だぞ!サウナから一回出ろ!」
賑やかですよねぇ。
現在、大浴場洗い場にて「テラ」のグレッグさんが髪を洗っている最中にゼノさんにお湯をかけられて注意してます。ゼノさんはお構い無しに隣で身体にシャワーを浴びせていますねぇ。
その様子を見て巻き込まれない様に「テラ」のリーダーボルクさんはサウナへ避難。ザックさんが返事をしています。そして一足先にサウナの扉を開けた「セイロン」ハックさんが、「セイロン」のヒースさんが真っ赤に成る程我慢していたのをみて、水風呂に連れて行くところです。
皆さん、一応護衛で一緒に行動してくれているのは有り難いですけど、ほぼ自由に動いています。まぁ、亜空間内ですから危険はないんですけどね。
僕はといえば、サムさんと大浴槽でゆったりお湯に浸かっているところです。
「いや〜、良い湯だね〜」
「朝風呂最高ですよねぇ。しかもゆっくり入れるこの贅沢」
「トシヤ君!君わかってるね。時間に縛られない事こそが、最高の贅沢だって事を!」
「いや、コレじいちゃん良く言ってたんで、受け売りですよ」
多分、普段忙しい人ほどそう感じるんですよね。まぁ、サムさんももれなく忙しい人種に入るそうで、こんなにゆっくりするのは久しぶりだそうです。凄いご機嫌で、この後全種類のお風呂試してたんですよ。
僕は付き合いきれないので早めに脱衣場に退散です。
え?いつも通りの案内はどうしたかって?ちゃーんとサーシャさん、グラン、ミック君、キイがやってくれて、今ここですよ。
レノさんはサーシャさん、レイナさん、ケニーさんがお相手をしてくれています。あ、脱衣場にも自販機設置しても良いですね!あとダストボックスも。
「エア、男女脱衣場にジュースの自販機の設置とダストボックスの設置頼めますか?」
「畏まりました。【館内設備】より自動販売機(販売物のみ外界に持ち出し可能)ジュース、コーヒー専用機 MP5,000×2、万能ダストボックス(一時間毎に自動処分、洗浄機能付き)MP2,000×2を、MP 14,000消費させて頂き設置致します。現在のオーナーのMPは81,200です。また、二階会議室が加わった事により、《亜空間グランデホテル設定》【室内清掃】毎朝 一回のMPが2,000に上がり、オーナーの一日の運営消費MPは 4,800となりました」
「わかりました、ありがとうございます、エア」
あ、ダストボックスは結構前にグランの【館内設備】に入っていて、館内各所に既に配置してますよ。
そして設置された自販機には、勿論コーヒー牛乳が入っていましたが、なんとフルーツ牛乳まで登場してました!これは子供達が喜びますよ!早速買いましょう。
僕にとっては懐かしのフルーツ牛乳を飲んでいると、ガヤガヤと楽しそうな声が近づいてきます。
「いや〜気持ち良かったぁ!こんなにサッパリするのは久しぶりだよ!」
満面の笑顔で上がってきたサムさん。その後に続いていつもの面々も上がって来ましたね。
「良いよなぁ、朝風呂」「グレッグ良く入っているからな」「この風呂だからだろ」と風呂好きな「テラ」のグレッグさんを「セイロン」ハックさんが揶揄います。そこにツッコミを入れる「セイロン」ゼノさん。
「セイロン」のヒースさん、「テラ」のボルクさんはさっさと着替えに入り、ザックさんは僕の飲んでいるフルーツ牛乳を早速見つけて「コレもイケる!」と裸で飲んでいます。いや、服着て下さいよ。
その後はレノさん達とも合流し(女性陣僕らよりかなり時間かかってました)コンビニ視察に入ります。ビニーとジーク君ドイル君から「「「いらっしゃいませ!おはようございます!」」」という元気な声に迎えられたのは良いのですが……
「なぁ、トシヤ。ギルド長とレノさん、あれから進んだか?」
「ええと、1mは進みましたかねぇ……」
「セイロン」のゼノさんが質問してくるぐらい動きません。そして延々と聞こえるスマート端末の商品説明。一つ一つ吟味している様子で、コレはいつ全部見終わるのかわかりませんねぇ。
という事で僕らはイートインコーナーで待つことに。ザックさんと「セイロン」ゼノさんは携帯ゲームで暇を潰し、「セイロン」ヒースさんと「テラ」ボルクさんはコンビニから買った雑誌を読んでいます。ヒースさんは「名曲の調べーその背景ー」ボルクさんは「魔物徹底解剖」を読んでいるんですが……誰書いたんです?そんなの。コンビニの不思議が増えましたねぇ。
そして僕は超有名な週刊少年誌を読み、別の種類の超有名な週刊少年誌を買った「セイロン」ハックさんと回し読みをしているところです。コレ他のメンバーも見たがってましたからね。
面白いんですよ。このコンビニが出来てから出た少年誌は、全部の作品が一話からになってたんです。なので展開を知っているものもあるので、メンバーのみんながこの先の展開を予想している場面に居合わせた時は面白いったら。最近の僕の楽しみですね。
かなりの時間待っていたと思いますが、その間コンビニ商品を買って摘んだり飲んだりしていたんですよ。おかげでお昼すぎてもお腹も空かず、結構あっと言う間にすぎました。先に音を上げたのは……
「駄目だね、この店面白すぎて一日じゃ終わらないよ」
「全く持って同感です。まずは施設を全部見た後にしたいと思います」
意外にもサムさんとレノさん。そして「ちょっと待て!良いところなんだ!」「やべえ、死ぬ!」と最後まで動こうとしなかったのはゼノさんとザックさん。ちゃんと護衛して下さいよ。まぁ、面白いのはわかりますがね。
そしてサムさんレノさんを、本命の二階会議室へご案内します。エスカレーターで感動し、会議室にはいると空調や設備に興味を示すサムさんとレノさん。
ここからは全員に聞いて貰いたいので、館内にいる全員をグランに頼んで呼んでもらいます。因みにキャシーさん、クレアさんも一般参加として来てもらいました。
護衛メンバーに頼んで長テーブルを隅に寄せて、他の部屋からも椅子を持って来て全員に座って貰います。テーブルを片付けると僕を含めて25人でも余裕で入りました。
僕は司会者席に着き、みんなに向かって声をかけます。因みに「ファイ」の【備品発注】に[ワイヤレスヘッドマイク MP300]もあったのでおろしましたよ。
「さて、皆さんお集まり頂きありがとうございます。本日はサムさんとレノさんにこの施設の紹介と提案をさせて頂く予定でしたが、皆さんにも把握して頂きたいので集まっていただきました」
畏まった僕の言葉に「俺らにもわかる様に言えよ〜」「出来るだけ長くするなよ」「俺苦手なんだよ、こんな真面目な雰囲気」「私達も良いのかしら?」「ねぇ?」とヤジやら不安の声やら聞こえて来ます。
「え〜コホン!基本的に参加型の話し合いにしたいと思っています。一つだけルールを作らせて下さい。意見がある時は手を挙げて下さいね。じゃないとまとまらなくなるので。ここまでは良いでしょうか?…… うん、それでは始めましょう。ファイ、この館内の紹介VTRを流して下さい」
ファイに昨日頼んでいた館内紹介VTRが、正面の大型モニターに流れます。「グラン」や「キイ」や「ビニー」、「ファイ」の声で各施設の紹介が行われます。綺麗なアングルや興味を惹かせる出来は流石「ファイ」ですね。そして3分程の館内紹介が終わります。
「いかがでしたか?コレが現時点での亜空間グランデホテルの全容です。ご存知の様にこのホテルはまだまだ成長していきます。そして僕はこのホテルを多くの人に楽しんで頂きたい、と考えています。
皆さんは、実際にここに住んでいる人、もしくは毎日来ている人達です。だからこそこのホテルに思い入れも希望もあるでしょう。そこで、なんでも良いです。皆さんのご意見を僕に伝えて下さいますか?」
少し間を空けてから、パラパラと手が上がって来ます。
「まずはサーシャさん、どうぞ」
「あのね、トシヤお兄ちゃん。やっぱり私の他にもスタッフが欲しいの。私まだ子供だし、多くの人の対応するなら大人の人が欲しい」「あ!僕も一緒!」
サーシャさんの意見にミック君も同意しています。やっぱり人手不足は否めませんからねぇ。お!キャシーさんが手を挙げていますねぇ。
「はいキャシーさん」
「私はこのホテルに住んでまだ日が浅いですが、落ち着いたこの雰囲気がすごく好きなんです。多分多くの人に知られるとここは繁盛するでしょう。でもこの落ち着いた雰囲気がなくなるのはちょっと嫌だなぁって思って」
成る程。コレはお客様の視点からの貴重な意見ですねぇ。
「サーシャさんもミック君もキャシーさんもありがとうございます。こういう意見が欲しかったんです。でもまだ気づいている事ってあるんじゃないですか?」
僕の意見にジーク君が手を挙げます。
「はい、ジーク君」
「僕は入館者登録もどうにかならないか、と考えます。多くの人にトシヤさんだけが対応しなければいけないのは大変だと思います」
その辺は確かにそうですねぇ。と思っていたら僕のパソコン画面に「対策はあります」とファイからメールが。成る程、次の「原因解明」「解決案」の時に教えてもらいましょう。
「ジーク君ありがとうございます。その点は後ほど、考慮しますのでお待ち下さいね」
お、レイナさんが手を挙げていますね。
「はい、レイナさん」
「私らの知り合いの冒険者も利用させたいが、そうなると一般のお客さんが怖がると思うんだがどうだ?」
冒険者サイドから来ましたね。確かに冒険者集まると圧があるんですよねぇ。お?ドイル君も手を挙げてます。
「はい、ドイル君」
「レイナさんと近いんだが、商人にも階級があるし、今後貴族も利用するとしたら今のままでは衝突すると思う」
うん、その点は出ると思っていたんですよね。
「レイナさんもドイル君もありがとうございます。そこもまた後ほど提案がありますからお待ち下さいね」
お、休憩に来てたリーヤも手を挙げているじゃないですか。
「はい、リーヤ」
「ここを利用したら、他の食堂や宿との差が歴然になる。ウチは良いが、他の宿はまずいんじゃないか?」
流石宿屋。宿屋同士での付き合いもあるって言ってましたしね。関係を壊すわけにはいきません。
「うん、リーヤもありがとう。あ、サムさんどうぞ」
「トシヤ君、面白いねぇ。こうやって意見を聞きながら僕らに伝えようとしている事が段々とわかって来たよ。ゼンから商業ギルドに協力を頼む、と言われていたんだが、僕の一存で動かせないのも組織なんだ。
……君はそれをわかっていてこの形で提示して来た。という事は僕らを巻き込む為に君には案があるんだよね。まずはそれを聞きたい。みんなも多分それを聞きたがっているだろうからね」
流石商業ギルド長。僕が言う前に気づいてくれました。
では皆さんに僕の案を聞いてもらいましょうか。
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アクセスありがとうございます!誤字報告もありがとうございます♪皆さんに助けられて今があります。でも作者はマイペースに進みたいと思っておりますので、今後ともゆっくり進行のこの作品を温かく見守って下されば嬉しいです。そして出来るだけ自分なりに質を上げたいので、コレからは基本毎日一本の更新にさせて頂きたいと思います。
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