サムさん登場です
いつの間にか総合評価が凄い事に!∑(゜Д゜)驚きの連続です!
ジリリリンジリリリンジリリリンジ……ピッ。
「……はい、もしもし?」
『お!トシヤか?お前まだ寝てたのか?そろそろ起きた方が良いぞ。アイツの事だから来るのは早えぞ』
「ええと……その声は親父さん?親父さんは今どこに?」
『俺か?休憩所にいるぞ。いやぁ、コレ面白くてなぁ。すっかりハマっちまった』
いや、それは良いですけど……携帯の時刻は06:10となってますけど……早くないですか?いくらなんでも。
ぼー……っとした頭で親父さんからの電話に出ていましたが、一瞬カクッとしたはずみでプツッと電話を切ってしまった僕。これはまた寝なさいって事ですよね……
ジリリリンジリリリンジリリリン……
「だー!起きます、起きますよ!」
ピッ。
『トシヤか?レイナだ。今日はギルド長くる日だろう?護衛メンバー全員ホテルに待機する事になったからな。早く起きてこいよ』プツッ。
……それ電話で伝える事ですかねぇ。しかも返事をする暇もありませんでした。まぁ、みんな使える様になったって事ですかね。
ん?古い着信音ですって?良いものは時代を越えるんですよ。ってくだらない事言ってないで着替えましょうか。
そうそうオーナールーム、ビジネスホテルBタイプにグレードアップしたんです。ベッドが二つになって勿体ないと思いますでしょ?
「ライ君、リルちゃん。起きれますか?」
「ん~……」「うん。リルおきたよ」
まだ眠そうなライ君。目を擦りながら起きて来ます。リルちゃんは朝から元気にぴょんっとベッドから降りて、「おはよう!トシヤおにいちゃん!」と可愛い笑顔で抱きついて来ます。
いやぁ、朝から顔緩みっぱなしです。可愛いものは可愛いですからね。
実は最近ライ君リルちゃんも「「ちゃんとねれるよ」」って言っていたので部屋を与えていたんですけど、やっぱりミック君サーシャさんのところに戻るのが続いていたんです。それでも寝る時は二人手を繋いで自分達の部屋に戻るんですけどね。
一昨日あたりから夜になると僕の部屋に来る様になったんです。空いてるベッドに二人一緒に寝かせてみたら、そのまま朝まで寝てたらしいんですよ。どうやらビジネスツインルームの距離感がいい様です。ビジネスツインルームってベッドとベッドの間に簡易バスルームがあるんですよ。一部屋だけど二部屋感覚っていうんでしょうかね。
それで昨日は初めから僕の部屋に寝ていた二人。ぐっすりだったみたいです。良かった良かった。
ライ君も起きて、元気にエアにご挨拶。僕も準備しながら二人の準備もします。といっても、二人共ほぼ自分でやってますけどね。ちょっとしたお手伝い程度です。
準備が出来てオーナールームをみんなで後にして、ライ君リルちゃんはグランに元気に挨拶。僕も挨拶を交わし、休憩所に行くとワイワイ賑わっています。
あ、みんなもう起きていたんですね。というか寝てましたかね?
「テラ」のスレインさん、ザックさん、「セイロン」リーダーゼノさん、大きい身体丸めて携帯をいじっています。何してるんでしょう?
「良し!三階層ボスクリア!」
「は?ザック早くないか?」
「まて、お前ら今何処にいる?俺迷ってんだけど」
これは携帯ゲーム見つけましたね。無料が結構ありますから、世界感も似ているRPGですかね、やっているの。ん?コッチからは音楽が聞こえてきます。
マッサージチェアに座って「セイロン」のヒースさん、「テラ」のボルクさんが目を閉じて曲を楽しんでいます。これクラシックですよね。ダウンロードしたんですか?え?お気に入りまで作ってこれはヒースさんのおススメですか?凄いですねぇ。
「ちょっとティアさんそれ盛りすぎ!」
「ええ~、良いじゃない遊びなんだから」
「原型留めてないよ?」
「あらケニー、あなたも目がパッチリしすぎよぉ」
あ〜、これは写真加工アプリで遊んでますね。え!ちょっとティアさん、詐欺ですよそれじゃ!いやSNSに載せるわけじゃないですから良いですけどね。ケニーさんも元々可愛いのに目が大きくなってます。んー、僕的には違和感ですねぇ。
そしてなんか難しい顔をして雑誌を囲んでいるガレムさん、「テラ」ジェイクさん、親父さんの面々。何見てるんでしょう?え?「厳選!日本酒名鑑」!?こんな雑誌どこにありました?って言うか読めるんですか?……あっ、コッチの言語になっているんですか。コンビニ雑誌ってすごいですねぇ。で、なんで難しい顔を?
「ビニーによると、どうやら注文出来るらしいのだが……」
なんでガレムさん言葉濁しているんです?
「ああ、一度に注文しても面白くないから一本ずつ注文しようって事でな。だがそうなると選ぶのに意見が分かれてな」とジェイクさん。
「そこに俺も参加したんだが、悩むなら本数増やせって言ったんだが、この二人にこんこんと何故一本にこだわるかと説明受けてなぁ。成る程と思って、俺の選んだものも言ってみたらこの状態だ。ならば納得いくまで話し合おうって事になってな、その最中だ」
親父さん……そこは逆に説得しましょうよ。というか酒飲みは好きにやって下さい。ここは放っておきましょう。
あ、ライ君リルちゃんはミック君のところにいますね。「セイロン」ハックさんと「テラ」のグレッグさんとキイと楽しそうに会話しています。ハックさん、グレッグさんも子供好きですよねぇ。うんうん、良い光景です。
「お!トシヤ起きたか?」
後ろからレイナさんが声をかけてきました。
「おはよう御座います、レイナさん。あれ?どこに居たんですか?」
「商業ギルド長来そうだなと思って、木陰の宿の食堂にいた。サーシャも一緒だ。でな、やっぱり来たぞ。今サーシャが中の説明をしているところだ」
うわぁ、サーシャさんすごい頑張ってくれてますね!レイナさんもわざわざありがとうございます。
「ありがとうございます、レイナさん。でもこういう時こそ携帯使っても良いんですよ?」
「アレ先に見せるとトシヤの段取りが崩れるかと思ってな」
ニッと笑いながら「まず行くぞ」っと僕の肩を叩いて玄関に歩き出すレイナさん。流石リーダー、考えてくれていますねぇ。サラッとこういう気遣いができるから素晴らしい。僕も見習わなくては。
ホテルの正面玄関を出ると、サーシャさんが二人の男女に説明をしている最中でした。アレ?レノさんではないですか?商業ギルド受付の。
「あれ?レノさん?」
僕の声に気付きにっこり微笑むレノさん。相変わらずお綺麗ですね。そして一緒の男性もまた中性的で綺麗な男性です。もしかしてエルフの男性でしょうか?
「あ、トシヤお兄ちゃん。紹介します。こちらが商業ギルド長のサムさんと受付のレノさんです。ギルド長こちらが亜空間グランデホテルオーナーのトシヤお兄ちゃんです。レノさんは知ってますよね?」
「ええ勿論。あまり目にしない上等なタオルを持ち込みして下さったもの」と、にっこりと微笑むレノさん。
「そうか!君がトシヤ君だね。僕はサム。商業ギルド長って役職だけど気楽に接してくれると嬉しいな」
レノさんの言葉で繋がったのか笑顔で手を差し出してくるギルド長サムさん。
「これは失礼しました。トシヤと申します。失礼ですがお若いですね、驚きました」
僕の言葉にブハッと笑い出すレイナさんに苦笑するレノさん。サーシャさんがその意味を教えてくれます。
「トシヤお兄ちゃん!サムじいはこれで200歳……」
「ああ~、駄目だよバラしちゃ。折角若くみてくれたのにぃ!」
「ギルド長、気持ち悪いですよ」
サーシャさんの口を押さえるギルド長サムさん。そんなサムさんに冷静にツッコミを入れるレノさん。いや、レノさんのツッコミもだけど、サムさん200歳?こちらのエルフさんは長寿設定でしたか!
「レノ、相変わらず僕に厳しいよね。君だって「ギルド長?」……いえなんでもありません。まぁ、という事だからねっ。サーシャちゃんは勿論、ゼンや冒険者ギルド長のブライトやブルームも赤ちゃんから知ってる仲だから安心してね」
ん?誰ですか?ブルームって?
「あ、トシヤお兄ちゃん、ブルームって親父さんの名前だよ」
なんと!僕、初めて知りましたよサーシャさん!しかし親父さんでインプットしてますから、また本名忘れそうですねぇ。
「で、僕らは入る許可は貰えそうかな?」
「あ、勿論です!じゃあ、入館登録をしますね」
サムさんとレノさんをずっと立たせていましたからね。これはいけません!エアに名前と年齢と魔力登録をして貰って二人をホテルへと案内します。扉がいきなり見えて流石の二人も驚いたみたいですね。
二人が正面扉をくぐりキョロキョロ珍しそうにみている中、僕とサーシャさんが声を合わせて歓迎します。
「「ようこそ亜空間グランデホテルへ」」
さあ、サムさんレノさんを歓待しましょう!
……しかし二人共結構なお年なんですねぇ。だから朝早く来るの皆さんわかってたんですね。あ!勿論正式な年齢は言いませんよ!レノさん!
((((;゜Д゜))))))) えっと…… そのランキングポイント数本当ですか?マジで?
アクセスありがとうございます!誤字報告にもほんっとうに助かっています。読んで下さる皆さんに感謝でいっぱいです!ゆったり進む本作にお付き合い下さるだけでなく、評価まで!嬉しいです(//∇//)ガンバリマス!
今日はこの一本だけになります。明日は午前中にあげれるかなぁ。必ず更新しますよ〜!宜しければまたアクセスしてみて下さいませ(*´꒳`*)