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約束の日です 「グラレージュ」其の参と僕

(*´∇`*)わー!PVすごーい(感覚わかんなくなってきました)

 ワイワイと出来たばかりのパスポートに魔力を通す皆さん。嬉しそうにしている姿はこちらもまた嬉しくなりますねぇ。


 さて、そんな光景をつまみに飲んでいる会頭さん。その様子を見ているドイル君とジーク君の元へ。


 「なんとまぁ良い光景だぜ!美味い酒が更に美味くなってとまらんわ」

 ガハハと笑いグラスのお酒を飲み干す会頭さん。顔色ひとつ変わってません。うわばみ居すぎですよ、異世界。お酒の消費量ってすごいんでしょうねぇ。


 僕は少し遠い目をしながら会頭さんに切り出します。


 「会頭さん、ご相談があるのですが良いでしょうか?」

 「おう!なんだ畏まって」

 

 ご機嫌に返事をする会頭さんの横にいるドイル君、ジーク君に目で合図を送ります。すぐに理解してくれた二人は頷き、まずはドイル君が話しかけます。


 「親父さん、俺達に好きなようにやって良いと言ってくれましたよね。その言葉は有効ですか?」

 「なんだドイル改まって。出した言葉に責任もてと、いつも言ってる俺が守らないでどうする」

 「勿論親父さんが、守らない事は俺見た事ありません。だから親父さんを尊敬しているんです」

 「おいおい、なんだ照れるじゃねえか」


 ドイル君はまず褒めて、言質を取っています。そして会話に入るジーク君。


 「僕も同じく尊敬する会頭に倣って行きたいと思っています。そして更に「グラレージュ」の役にも立ちたいと」

 「ふむ。続けろ」

 「はい、先ほどトシヤさんに「グラレージュ」にトシヤさんの商品を委託販売する様に勝手ながら提案させて頂きました」

 「ほう…… 委託販売か。それで?」

 「もし会頭が許可を下さるならその担当を僕とジークに任せて頂けないでしょうか?これはトシヤさんからの依頼でもあります」


 言い切ったジーク君に、隣りに立つドイル君も真剣な表情でジッと会頭の返事を待ちます。顎を左手でさすりながら考える会頭。ん?口の端が上がってるようにも見えます。


 「手数料は?」

 「三割です」

 「少ねぇなぁ。グラレージュの名前でそれかぁ?」


 会頭はニヤニヤしながらジーク君、ドイル君を追い込みます。もう一声!


 「トシヤさんの商品は高値で販売になります。三割でもグラレージュに取って大きな利益になる事でしょう」

 「ジークの言う様にこのホテルにはまだ商材が隠れています。商品の価値はグラレージュの名前に箔をつけるものとなると見込んでいます!」


 おお!ちゃんと見てますねぇ。まだまだ商品は増える予定ですよ。さてどうでしょうか、会頭。


 「……まだまだ甘いが、そのやる気は買ってやる。と言うかトシヤに感謝しろよ、お前ら。この商材は本来もっと責任のある奴に任せる案件だ。それに、依頼者がさらに特典つけてくれるから了承する様なもんだ。なぁトシヤ」


 流石、年間宿泊パスポート進呈するのバレてますねぇ。隠せません。


 「はい。会頭とジーク君、ドイル君は勿論。奥様にも年間宿泊パスポートお渡ししますよ。また「グラレージュ」で良い成績と信頼のある方達の報酬にこのホテルを利用して下さって構いません」

 「お!福利厚生に良いな。その案は貰うぞ。だがそうなるとわざわざ木陰の宿まで来るのは難しいがその点はどうするんだ?」

 「はい[出張扉]を木陰の宿、グラレージュ本店に設置させて頂きたいと考えています。詳細は僕のパートナーのエアから説明させて頂きます」


 いやぁ、まだ詳しい話僕も聞いてないだけだったりしますけど。頼りになるエア、お願いします!


 「ご紹介に与りましたエアと申します。[出張扉]についての詳細をご説明させて頂きます。[出張扉]は防犯上、入って来た扉以外からは帰宅できない仕組みになっております。

 また通行パスポート機能設置の扉につきましては、例外としてどの扉でも行き来は可能になっております。

 木陰の宿、グラレージュ本店に設置する予定の[出張扉]は通行パスポート機能の無い扉となりますので、ご安心下さい。

 また[出張扉]のご使用に関しましては宿泊、入浴、通行のいずれかのパスポートをお持ちのお客様のみのご利用となります事をご了承下さいませ」


 成る程ねぇ、と僕まで感心してしまいました。あ、パスポートを会頭さんとジーク君ドイル君にも渡してしまいましょう。


 「では皆さん宜しくお願いします」と三人にパスポートを渡します。嬉しそうに受け取るジーク君にドイル君。「俺の事は親父と呼べ」と会頭さん。おお、異世界で親父と呼べる人までできましたね。


 [出張扉]に関しては後ほど設置する事を約束しまして、皆さん期待して待ってますし、やりますよぉ!


 「エア、次です。《亜空間グランデホテル設定》からバージョンアップをお願いします」

 「畏まりました。【バージョンアップ】0/1,000(魔石数) (ビジネスホテル Aタイプ)に魔石を消化させて頂きます」


 エアが話終えるとまたレベルアップ音が鳴り響きます。いや、本当遊んでますよね、エア。更に情報開示してくれます。


  【名称】亜空間グランデホテル

 【設定バージョン 1】1・カプセルホテル Aタイプ

          2・カプセルホテル Bタイプ 

          3・ビジネスホテル Aタイプ

 【バージョンアップ】0/1,000(魔石数)

           (ビジネスホテル Bタイプ)NEW!

 【限定オプション店】喫茶店

    (漫画喫茶〈喫茶店に併設〉MP45,000)

    (コンビニエンスストア  MP50,000)

   〈(会議室三部屋(各部屋ノートパソコン、モニター、プロジェクター、プリンター付)&館内Wi-Fi MP60,000)〉NEW!

  *ビジネスホテルBタイプ開放時に購入可能。

 【空調設備】 ON /(OFF)一日MP100消費

 【室内清掃】毎朝(館内全体) ON/(OFF )一回MP1000消費

 【カプセル内防音、消臭】ON/(OFF)一日MP100消費

 【音声対応設定】ON/(OFF) 初期搭載機能

 

 「更にオーナーのステータス値が上がりました」


   トシヤ (19) 男

 HP 300

 MP 100,000

 スキル  生活魔法

 ギフト  亜空間ホテル

 称号   異世界からの来訪者


 うわ!倍になってるじゃないですか!しかも今日必要な運営MPは消費済みですから、気にせず使えます!どうしましょう!どうしましょう!


 僕の様子がおかしいので、不安になったのでしょう。「ちょ、ちょっとトシヤ?どうした?」とザックさん。おお!これは喜びを共有すべきですね!


 「皆さん!僕の魔力量が増えました!コンビニも漫画喫茶も開放出来ますよ!それに[お土産コーナー]も[充電機能]も選び放題です!」


 「マジか!」「「こんびに」が出来るのか!」「やったじゃない!」「充電機能がいけるのか!」と即座に反応したのは「クライム」のみんなだけ。


 他のメンバーは頭にハテナマークが出ています。あ、そういえば詳しい説明してましたっけ?と思い直し、エアに詳細を説明してもらいます。説明が終わって……


 「「「すっげぇ!」」」「きゃあ!また綺麗になれるの?」「酒が増えるのか!」「えー……なんだ漫画って?」「寝ると回復するなら依頼こなせるじゃないか!」「本が増えるんだろ!」「うわぁ、読みたいです!」「コンビニ一択だな」


 そうそうこの反応が欲しかったんですよ!

 でも一度にやるのは不可能です。一日で見て回れませんからね。という事で数日置きに出して行きましょう!


 さて、最初に出すのは皆さん何だと思いますか?

((((;゜Д゜)))))))また日間ランキングに入ってる……


アクセスありがとうございます!読んで下さる皆様には感謝しかありません。それなのに評価、ブックマーク、いいねまで!!!ありがとうございます(T-T)明日も頑張ります!力をくださって感謝感激です!嬉しいなぁ。

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