さて、やっぱり魔石問題です
いやぁ、嬉しい事って続きますよねぇ。木陰の宿という信頼できる心の拠り所が出来たと思えば、専属契約飛び越えて専属護衛ですよ。頼もしい仲間が増えたんです。
さて、現在「クライム」のメンバーは、恒例?のグランとエアによる更に詳しい館内設備と、判明しているこれからの館内設備、質問タイムに突入しています。
取り分けガレムさん、ビール自販機に食いついていましたね。「明日是非頼む!」と僕に頼み込んでくるぐらいですから。その自販機については、ゼンさんからもお願いされているんですよ。あの人いつ飲むつもりなんでしょうね。
そして[パスポートの申請機]は優先事項決定です。何せ契約に必要ですし。木陰の宿との約束もありますし。専属護衛だから早くこの宿に宿泊した方がいい、というティアさんの意見も出ましたからね。…… ティアさんお風呂が目的じゃないですよね。
現在魔石の数は【バージョンアップ】と【備品発注】に使い、残り800。200くらいならまた買えるんじゃないかという事で、明日冒険者ギルドへクライムのみんなと行く事に。
クライムのみんなは今依頼を受けたくて仕方ない感じです。ティアさんガレムさんは【お土産コーナー】に期待を抱いていますし、レイナさんは[充電機能]があれば更に依頼こなせる!と意欲的ですし。ザックさんは僕と同じ【漫画喫茶】に期待を抱いています。いや、ザックさん喫茶店がどう変わるのか知りたいだけでしょうけど。
ん〜、どれにしても魔石10,000個。「クライム」の皆さん!期待してます!
大体話がまとまった頃、休憩に入ったエルさん、メイさんが来て経過を聞きに来ました。「「やっぱり」」と納得の二人。それでも心配して来てくれたんですよね。ありがとうございます。
そして起き出したライ君、リルちゃん。速攻で構いに行くティアさん。「ティアさんいると楽でいいわ」とエルさん。いやいや、Aランク子守に使うって凄すぎですって。
まあ、喜んでやってますしね。それで、エルさんから入浴券を貰ったライ君リルちゃんはお風呂へと向かいます。ティアさんは勿論、クライムの面々も当然僕もお風呂へ移動。安心したらゆっくり浸かりたいものですから。
その後はまったりとしたものでした。エルさん達が戻る時ライ君リルちゃんも宿に戻り、夜にはクライムのメンバー、ミック君、サーシャさんと入れ違いにゼンさん達が入館。喫茶店で息抜き?のゼンさんリーヤに、女性組は大浴場へ足早に移動していきます。
亜空間グランデホテルも賑やかになって来ましたねぇ。僕は、ほのぼのしながらオーナールームへ。はぁ、ベッドが気持ちいいですね。異世界三日目はスッと眠りに着きました。
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おはようございます!今日は早く起きれましたよ!一の鐘の前なんて初めてです。
今日はクライムのみんなと冒険者ギルドへ魔石を買いに行く予定です。クライムのみんなは依頼をこなす為に早く宿を出るそうなので、僕もそれに合わせます。
「オーナーおはようございます。現在入館者はおりません。今日もサーシャとミックは入館予定です。ライ様とリル様もご一緒だそうです。これからほぼ毎日学びに来ますので、【備品発注】より制服の支給をお願いいたします」
真面目なエアから挨拶と報告を受けて、そういえば、と思い出す僕。そうですよ!このグランデホテルにふさわしい制服を選ばなければ!
「わかりました。エア【備品発注】を開いて下さい」
「畏まりました」
【備品発注】
[テーブル備品]
[サービス備品]
[会計備品]
[スタッフ備品]
「スタッフ備品の制服においては配置によって既に決定済みです。サイズは体型に合わせて伸縮可能ですので、成長期の二人でも長く着れる様になっております」とエア。
おや、カタログの中から選ぶのではないのですか。ちょっと残念ですが仕方ありません。まずは部門ごとの制服を見てみましょう。
「エア、どんな制服か見せて下さい」
「畏まりました」
[スタッフ備品]
【制服】
・フロント制服セット〈ワイシャツ、深緑のベスト、赤のチェックのアスコットタイ(女性用・男性用有り)、黒のズボン、革靴〉MP1,500
・喫茶店制服セット〈コックコート(白に緑のライン)、黒のズボン、腰下ショートエプロン(深緑)、コックシューズ〉MP1,500
・大浴場・休憩室制服セット〈丸襟深緑チュニック、白のズボン、コックシューズ〉MP1,500
なるほど、ウチのホテルは「深緑」がシンボルカラーなんですね。それにしても、是非今日は着て欲しいものですね。
「エア、普段は大浴場・休憩室制服セットを二人に着て貰って下さい。そして全て各二着ずつ渡して下さいますか」
「畏まりました。ではフロント制服セット〈ワイシャツ、深緑のベスト、赤のチェックのアスコットタイ(女性用・男性用有り)、黒のズボン、革靴〉MP1,500を二着。喫茶店制服セット〈コックコート(白に緑のライン)、黒のズボン、腰下ショートエプロン(深緑)、コックシューズ〉MP1,500を二着。
大浴場・休憩室制服セット〈丸襟深緑チュニック、白のズボン、コックシューズ〉MP1,500を四着、合計MP 12,000を消費させて頂きます。全てを差し引いた現在のオーナーの魔力量はMP36,700となっております」
「ありがとうエア」
となると、スタッフルームと自販機行けそうですね。
「エア。今日はスタッフルームとビール専用自販機とアイス専用自販機を設置しておいてくれますか?」
「畏まりました。《追加オプション》【館内設備】から、スタッフルーム MP20,000 (カプセルホテルAタイプベッド、サイドチェスト、トイレ付き)、並びに自動販売機(販売物のみ外界に持ち出し可能)より、アイス専用機、ビール専用機、各種一台MP5,000を設置します。これにより、オーナーのMP残量は6,700となります」
「うん、宜しく頼みます」
エアとのやりとりを終え、朝の準備をし部屋をでます。グランと挨拶を交わし喫茶店へ。キイとの挨拶も済ませいつものサンドイッチとコーヒーを食べながら、設置された自販機を眺めます。
いい感じになって来ました。一日毎に設備が整っていくのもまた良いものですねぇ。
一人ニヤニヤしながら朝食を終えて、宿へと向かいます。グランにミック君とサーシャちゃんが来たら、部屋の確認と制服の確認をする様頼む事も忘れていませんよ。
食堂に降りて行くと、既に朝食を食べ終わっている「クライム」のメンバーが僕を待ってました。
「よお!トシヤおはよう」「トシヤちゃんおはよう」「おはようトシヤ」「…… (頭を下げて挨拶)」とみんなが挨拶してくれました。僕も挨拶をし、早速冒険者ギルドへ出発します。
冒険者ギルドへの移動の途中に、今日の朝の出来事を簡単に伝えます。でもビール自販機設置の話をしたら、まさか無言でガレムさんが宿に戻ろうとするとは思わなかったですねぇ。しかも、ティアさんまでサーシャさんとミック君の制服を支給した話をした途端帰ろうとしますし。
そして現在、僕は静かにお怒り中のガレムさんと、堂々と不満をいうティアさんに囲まれて冒険者ギルドへ向かっています。レイナさん曰く「トシヤがいればこの二人は逃げないからな」と言ってザックさんと前を歩いています。うう、後で言えばよかったです。
後悔しながらもギルドに着きホッとしていましたら、ギルド内が騒がしくなっていました。あ、ヘレナさんが居ましたね。何があったか聞いてみようと思ったら、逆にこちらに近づいて来ます。
「クライムの皆様!緊急招集です!ギルド長室へお越し下さい」
あ、僕じゃなくて「クライム」の方だったんですね。いや失礼。…… ってガレムさん、ティアさんなぜ僕を捕まえるんです?え?レイナさんザックさんまで僕をそのままにして、ヘレナさんの後をついて行ってます。
いやいや、僕は関係ないですよ!
(((o(*゜▽゜*)o)))♡
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