表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
149/153

ダンジョン慰安旅行 4 ー5・6階層ー

今回はサラッといきます。

 「オーナー!一緒に歌いましょ!」

 「あ、こら!ビニー!次は俺だろ」


 現在グランデオープンバス車内は、カラオケ大会開催中。ビニーやデノンさんがマイクを離しません。


 あ、大丈夫ですよ。ダンジョンは攻略中です。エースはまだ出てきてませんけどね。


 「すっげえよなぁ!アルコ印の武器って。ハッ!」

 「あら、ありがとザック。良いわよねぇ。まさかこんなに簡単にゴーレムが倒せるなんてね。オラァッッ!」

 「……お前ら、俺にも回せ」


 そう、ザックさん、ティアさん、ガレムさんが攻略中です。それも3人とも、身体強化のブレスレットを装着してます。


 更に武器は、ザックさんがアルコ印の剣、ティアさんがアルコ印のナックルダスターを両手につけ、ガレムさんはアルコ印の大楯と剣の両方を装備しています。


 まあ、バスから聞こえる歌に合わせて、楽しそうにゴーレムを倒す事倒す事。


 ザックさんはゴーレムがスパスパ切れているみたいですし、ティアさんはボコンボコンと破壊して行きます。ティアさんに至ってはもはや魔法使いですか?と疑問が湧きますし。


 ガレムさんはそんな2人のフォロー役。大楯だけで周りに湧いたゴーレムを破壊しています。正にパワーファイターですね。


 そんな感じで順調すぎるぐらいなので、車内ではカラオケ大会勃発。今回はティモもカラオケに参戦。ティモは食材じゃないと戦わないそうですよ。


 外とバス車内では、かなりの温度差がありますが、ともかく慰安旅行を堪能しています。


 「アルコ?この先の階層の敵ってどうなっているんです?」

 「はいはーい!オーナー呼びました?ちょっと待ってくださいね。ティモ!ちゃんとコロッケ作る歌入れといたからね!」

 「Oh!有難ウ御座いマス!アレは名曲デスカラ!」


 あー……ティモよく鼻歌で歌ってますからねぇ。それにしてもティモさっきは歩く曲歌ってましたよね?アニメ好きでしたか。


 「はーい、オーナーお待たせー!ええと、5階層がストーンゴーレム、6階層がアイアンゴーレムですよ。連続でゴーレム続きが終わったら、7階層からはオーガ、8階層ミノタウロス、9回層ケンタウロスとお肉取り放題です!」


 なんと!お肉取り放題ですか!それは凄い!ん?そういえば……


 「この階層のドロップ品は何ですか?」

 「あー5、6階層は資源ですね。銅や鉄や金が出ます。たまーにアダマンタイトがドロップされる事もあるそうですよ」


 なんと!資源は大事じゃないですか!


 「オーナーご安心下さいませ。私がきっちり収納させて頂いております」


 流石グランですね!僕の表情を読み取って教えてくれました。うんうん、ホテルは特に必要ないですが、国には必要ですからね。


 「ともかく、今日は6階層のボスまでにしましょうか」


 安心安全のツアーコンダクターアルコの言う事ですからね。全員特に否定意見も出ず、順調に進むグランデ慰安旅行。


 5階層ボス戦も一瞬でカタがつき、あっという間に本日の予定の6階層のボスも撃破。


 いやぁ、本当に順調すぎて語る事がないんですよ。だって暇になったデノンさんとビニーまで参戦しちゃったんですから。過剰戦力です。


 そんな中アイマスク用意してスヤスヤ眠るティモと、まったりする僕。グランとキイも流れるクラシック音楽に耳を傾けて楽しんでいましたし。


 まあ、初日は全員十分楽しんだって事ですよ。


 「はーい!皆さんお疲れ様ー!じゃ、本日の宿舎にご案内しますねー!」


 ボス戦も終わり、アルコがバスを降りてみんなに声をかけます。疲れたと言う声は無く、むしろ戦い足りないと文句を言うデノンさん達。


 しかーし!次の言葉を聞けばみんな納得するでしょうね。


 「おや〜?そんな事言って良いんですかぁ?オーナーの心遣いで今日の宿舎はなんと!ドリームホテル天空宮殿《碧》のスイートルームですよ!」


 これには流石に全員ピタッと不満が止まりました。今流行最先端の天空宮殿は、スタッフといえど中々泊まれませんからね!


 ん?ダンジョンの中で野営はどうしたって?グランが一緒なんです。どこからでもホテルに戻れるなら、ホテルに泊まりたいじゃないですか。それに慰安旅行ですから、宿とお酒はつきものです。


 「やった!天空宮殿ってトシヤ流石!」

 「嬉しいわぁ。だったらレイナも連れてくるんだったわ」

 「酒は解禁か?」


 ザックさんは僕に抱きついて喜んでますし、ティアさんは奥様のレイナさんの事を連れて来たかったみたいですね。ガレムさんは天空宮殿名物のお酒が気になるようです。


 「スイートかぁ!って事は飲み放題じゃねえか!」

 「あそこは何回泊まっても良いものです」


 デノンさんはお酒に思いを馳せていますし、シュバルツ様もおススメの宿なんですよ。


 「ムムッ!今度は負けマセンヨ!」

 「あー、そっすね。あの方居るっすからね」

 

 ティモは闘志をみなぎらせ、レンは呆れています。天空宮殿にはあの方がいますからねぇ。まぁ、僕は美味しい思いをするだけですが……


 「では皆様、天空宮殿《碧》へとご案内致します」


 早速グランがオリジナル扉を出してくれました。その横を旗を持ったアルコが先導して移動します。


 天空宮殿名物も楽しみですねぇ。

 ささっ、皆さん行きましょうか!

亜空間ホテルですから、ダンジョン攻略中でもタダでは終わりません。次回は明後日12/25更新予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ