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プロローグ

「さて…… なぜ僕はここにいるんでしょう?」


 絶賛混乱中の僕こと佐藤 俊哉(としや)19歳男性です。〇〇大学に通学し、学内の雰囲気にも慣れて来た今日この頃。バイト帰りにコンビニ寄って帰ろうとしたところだったんですが……


 僕が今目にしているのは、夜だったのに明るい陽の光の中行き交う人々。洋服と言って良いのだろうか?多くの人々はチュニックにズボンに皮のサンダルといった服装です。


 ここは外国でしょうか?


 建物が煉瓦調なのはいいですが、人々の中に武装した人がいらっしゃいます。外国にしても、聞こえてくる言葉は日本語なんですよねぇ。


「さぁ、安いよ!仕入れたばかりの野菜だ!見て行ってくれ!」

「オーク肉の串焼き、焼き立てだよ!」

「ねえ、あっちのお店もっと安かったわよ」

「パン焼き上がったよ!一つどうですか?」


 屋台やお店から聞こえてくる声は日常そのもの。ただし、人々の風貌は地球では見ない人達ばかり。髪の色がカラフルすぎるんですよ。しかも耳が頭から生えているんです。


 不意にドンッとぶつかられてしまいました。慌ててぶつかった方向を見ると、子供が舌打ちして逃げていきます。おや、失礼。


 ずっと突っ立っていましたから、どこか落ち着ける場所を探しましょう。


 僕は人?が多い所から少し歩いた所にあった、開けた広場みたいな所を見つけました。様子をみると、屋台もちらほらあり、地面に座ってご飯を食べている人達の姿があります。


 ここなら落ち着いて考えられますね。どっこいしょっと。


 ん?年寄りくさいって?仕方ないじゃないですか。僕の両親は小さい頃事故で亡くなり、祖父母に育てて貰ったんです。言葉は特に厳しく躾けてもらいましたねぇ。


 それにこの落ち着き様は昔からなんです。不思議な事にも余り驚かない性格でして。おかげで今も助かっていますけどね。


 さて、見えている状況から考察するに、僕は地球ではないところにいるでしょうねぇ。


 僕だってネット小説は嗜んでいるんです。異世界転移、転生の話は大好きですよ。でもまさかそうなるとは誰だって思わないでしょう。


 でもどうやらこれは本当でしょう。確信したのは、よくあるテンプレ異世界ものにある言葉をボソッと呟いたからです。僕の目の前に宙に浮いている文字が現れたんですよ。


 トシヤ (19) 男

HP 150

MP 50,000

スキル  生活魔法

ギフト  亜空間ホテル

称号   異世界からの来訪者


 ………… 異世界なんでしょうねぇ。



アクセスありがとうございます。

3/11 主人公のMPが0一桁足りない事が発覚し、修正しています。失礼しましたm(_ _)m

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