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転生精霊女王の気ままな第三勢力始めました  作者: シロヌッチ
外の世界
19/25

ファンタジー舐めんな

おはようでーす!(執筆時の日時8/6/01:57)

拝啓、精霊界の皆様、お元気でいらっしゃるだろうか?きっと妖精達は泉の周りとかで遊んでいるんだろうなぁ…精霊達も楽しく過ごしてくれているだろう。


え?私?私は絶賛……


「人はいねがぁ〜…?」


1人寂しく道を練り歩いております。


どぼじで……


『3日ほど前に森を出た際に、最寄りであり交流のあった村によるべきだと忠告しましたが、それを無視したせいです』


「わ、わかってらい!…だ、だってさ?人と話すのって緊張しない?絶対また変な話し方になるよ?」


そう、あの村には寄らなかった。ライアン君の様子を見ておくのもまた一興かと思いはしたがなんせ村に送り届けてから数十年は経ってるんだぜ?こっち見た目幼女、向こう少年から青年または老人に進化……なんか負けた気になるじゃん!


閑話休題(それはさておき)


まぁ結局はアシストボードさんの言う通り…書く通り?私が村に寄らなかったおかげで一人旅となり、今はとりあえず北へ向かってると言うわけ。


んで、草原では何事もなく進めているのかって言われるとそう言うわけでもない。普通に魔物が湧いてたり、野生動物がいる。といってもライオンとかそう言うのではない。草原兎というここら辺に生息しているらしい可愛いうさぎとかがいる。

他だと草原鹿っていう緑色の体毛をしており、肉食動物や魔物から身を隠しているやつとかもいる。鳥とかも空を見上げれば飛んでいる。

流石に遠すぎてどんな鳥かとかは視認できないから精霊眼で見ることは無理だけど……


魔物だとさっきの草原兎みたいな兎型の魔物、角兎(ホーンラビット)とか、異世界の定番スライム、草原ゴブリンと言う草原に生息しているゴブリンもいる。(どうやら以前森で出会ったゴブリンはフォレストゴブリンと言う森に生息するやつらしい)


あとは草原狼という、緑色の狼、大きさは大型犬くらい。これは結構厄介で、6〜8匹の群れで行動をし、連携をとって襲ってくる。


空を飛んでいるやつだとスカイバードと言う青色の鳥、鳥といっても小鳥とか幸せを呼ぶ鳥みたいな可愛らしいもので吐く、大体私より一回り小さいぐらいの大きさで、鋭い爪と嘴で襲いかかってくるらしい……会ったことないから知らんけど


「うぁ〜ひまだぁ〜」


『3日ほどー「それはもうわかったから!」……ならば無駄口を叩くのは無駄な労力です』


「う、うるせぇやい!」


だって暇なんだもん!


元男がやっても需要ないと?はっ!何年…いや何十年この姿だと?もう精神はほとんどこっちに寄ってるわ!


はい、取り乱しました。


「あーでもほんとに暇だねぇ…なんかないかなぁ」


そうぼやきながら草原を縦断する。そんな中……


突如少し離れた位置からなにやら物音がしてくる


「およ?……だいぶ激しいな…キンキンと金属がぶつかる音と……人の声だよね?ねぇアシストボードさんこれって」


『十中八九戦闘音かと。』


「だよね?!てことは……人がいる!急ごう!」


私は猛ダッシュでその現地へと向かう。


しばらく走ると全貌が見えてくる……人の数は……3人…それと移動用なのであろう馬車…


1人はガタイが良く、大剣を両手で構えている。ゲームとかで言う戦士とかそこら辺の職業なのであろう男


もう1人は女性で、魔女帽子に黒っぽいローブを身につけ、杖を片手に構えた魔法使いらしき女


そして最後は戦士の男が攻撃する隙を作ろうと魔物の周りを素早く動き回り、たまにナイフのようなもので切り付けている斥候らしき小柄の男


相対する魔物は草原狼、しかも10匹おり、それとは別に草原狼より一回り大きくツノの生えた狼……明らかにこの草原では異様である。


精霊眼で見てみる


『ヴェンツウルフ

狼系の魔物が風属性を得て進化した個体

風属性の魔法を操り、自身より下位の狼系の魔物の

指揮をとって攻撃してくる。

進化前より知能が高く、より狡猾な魔物になっている』



おっふ、まさかの進化個体


しばらく草むらに隠れて観戦していると……


おぉ!斥候が二匹ほど草原狼の注意を逸らしてる間に戦士が詰め寄ってそのうちの一匹の首を叩き斬る…もう一匹がそのことに気づいて戦士に飛びかかろうとするがそこを魔法使いが火球を飛ばして仕留めた!すげぇ!マジの戦いだ!


しかしそれを見ていたヴェンツウルフが遠吠えをする……その途端他の草原狼達が一斉にヴェンツウルフの元に引き返してから散開し、3人を取り囲む…


そして六匹が3人の周りを走り警戒し、その間に二匹が動き戦士の右肩に見事一撃を喰らわせた!そのせいで戦士は上手く大剣を構えることができなくなり一気に形成が逆転する……


そのまま着実にダメージを与えていく狼達……しかし、命を奪うような攻撃はせず、肩や膝など、機動力を削るように攻撃し、弱らせていく……まるでその様を楽しむかのように……


このままじゃまずい!


私は見るのをやめて3人の元に駆けつける


当然それに気づくヴェンツウルフはさっきから攻撃してた二匹の狼を呼び、こちらに向かわせてくる


私はそれに向けて片手を突き出し、水の槍をイメージする……するとそのイメージは具現化するように、目の前に水の槍が生まれ、宙に浮く。それを確認した私は片手を振り上げる、それに呼応するように水の槍も私の頭上へ移動し、狙いをこちらに迫ってくる狼へと定める


「くらえっ!」


そう私が言えば水の槍は勢いよく射出され、見事狼二匹に突き刺さる……水なのに突き刺さるのはおかしいって?うるせぇファンタジー舐めんな!


二匹を撃破した私はそのまま3人の前に飛び出す


「んなっ?!女のガキ?!なにしてんだ!早く逃げろ!」


戦士の男はこちらを見て驚き、そんなことを叫んでくる


いや、さっきオオカミ倒したの見てたよね?!なんで?!


と、ここまで近くに来て初めて気づく、魔法使いの女のほうからなにやら自分と近い強い存在の気配がする…あとで聞いてみるか…


「おい!ダズの言葉聞いてたのか!ガキは早く逃げろ!食われちまうぞ!」


今度は斥候の男から


「さっきの水の槍見てなかったんですか?!私も戦えるんです!ピンチならピンチらしく、大人しく助けられやがれください!」


「言葉おかしいんだが?!」


変なツッコミ入れないでもらえますぅ?


って、あれ?普通に喋れた。なんで?


ま、まぁいい…さぁ、掃除のお時間だ


私はさっきと同じ様に片手を前に突き出し、今度は炎の矢をたくさん出すイメージを浮かべる。また先ほどと同じ様にそのイメージが具現化するかの様に、目の前に炎の矢が複数出現し、宙に浮かび始める。


それらを飛ばし、周りの狼達を仕留める…


さぁ、残ったのはヴェンツウルフただ一体のみ…


ヴェンツウルフの方は……遊びが途中で遮られ、尚且つ手下を倒されて大変ご立腹のご様子…


対してこちらは……


なにあの狼めっちゃもふもふしとるやん!今度草原狼何匹かオスメスを数匹捕まえて飼えないかな?加護与えてあげたり、魔物なんだし浄化してあげたら懐いてくれないかな?


大変余裕である


まぁ仮にも精霊女王ですしお寿司



そんな態度が気に食わないのかこちらに飛び掛かるヴェンツウルフ……私はそいつに向けて片手をかざし………そいつの真下から土の棘を伸ばしそのまま串刺しにして仕留めた



「「「…………は?(え?)」」」


おいその反応はなんだその反応は。こちとら救ってわったんだんだぞ?



「大丈夫ですか?」



これがライアン君のいる村の人たち以外での、初めての人との出会いだった。

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