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転生精霊女王の気ままな第三勢力始めました  作者: シロヌッチ
女王☆爆誕
13/25

未知の遭遇

こんぬっちー!


今日も1日がんばろー!

畑制作からまたまた数週間後……魔力制御も慣れてきたのか前の時と同じようにしっかり蓋を閉めることに成功


さらに妖精たちを増やした。しかし今回の子達に名前はつけない

流石に全部に名前をつけるのはまずいのではないかと思い、初めて生まれた属性の子たちにだけつけることにした。


そして今回生まれたのは4人

全部風妖精だった


まぁだから名前はつけないよ?


そんなある日

一匹の風妖精が血相変えてこっちに飛んできた


「ママ!ママ!大変!大変!一大事!」


名前つけなくても妖精は私をママと認識するそうだ


「ど、どうしたの?そんな慌てて」


「み、緑のいっぱい!こっちくる!」


「緑?周りにたくさん生えてるじゃない?ほら、あの木に生えてる葉っぱも緑、この地面に生えてる雑草もやっぱり緑」


私が小首をかしげると風妖精はぶんぶんと首を横に振り


「違うの!なんかおっきい緑の……なんていうの?ママみたいな二本足で立ってる奴!」


緑で、おっきくて…二本足で立つ?


まず立つってことは人間?この世界に来て初めて人間に会うのか!


でも緑?……この世界の人間って緑なのか……へー


「なるほど、わかった。とりあえずその場所に案内して?」


「わかった!こっち!こっち!早く!早く!」


風妖精に道案内を頼み、私は1人その場へ向かった……初めての人間か…ワクワクするな!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



はい、ワクワクしてた時期が私にもありました


私の目の前には確かに二本足で立っている緑の人型の奴がいた…しかしそれは人間というにはあまりにも醜く……知能を感じさせない見た目をしていた


「グゲっ!!ギャッギャ!ギギィ!」


そのうちの一帯が声を発している……そう、目の前にはたくさんのゴブリンがいる


ゴブリン

ファンタジーものでは結構有名であり、異世界といえばコレ!の代表みたいな感じもする

大きさは人間の子供ぐらいの背丈、全身が緑色で、耳は尖っており、棍棒や木の板でできた盾をつけていたりする

言葉は話せず、知能が低い

服のようなものといっても自分たちで狩ったのか何かの獣の皮を腰に巻いているだけ


そんな奴らが今目の前にいる


「ママ……あいつら何?」


風妖精が不安げにこちらを見る


「あれは……ゴブリンっていう奴だよ……」


「ゴブリン?」


「とっても恐ろしいから、みんなの近くには寄せつけちゃダメな奴らだよ」


「……怖い?」


「そう、とっても怖い!貴女たちなんて一飲みで食べられちゃうくらい!」


「やだ!食べられたくない!」


少し驚かしてみる。風妖精はビクビクしながら私の後ろに隠れる


「大丈夫、そうならないために、今ここで倒しちゃおっか」


「……倒せる?ママ…強い?」


「うん!なんせ貴女たちのママだからね!」


と言いつつ、魔法は使ったことあるが実戦なんて初めてだ


どれくらい威力が必要なのかも、逆にどれくらい加減が必要なのかもわからない


とりあえずまずは一発放ってみることにする


幸いまだゴブリンたちはこちらに気付いていない


……数は10体か。まずは一匹に狙いを定める

そして精霊魔法を使う


まずは小手調べってことで……手のひらぐらいの大きさの火球を作り、それを飛ばす


ゴブリンはそれに気づいたが、声を上げる前にそれが顔に直撃……一瞬で頭が黒くなり、その場に倒れ込む……


「ギギ?ギッキャ?!ギギィ!ガギャグッゲ!」


それに気付いたのかその近くのもう一体が声をあげる。それに釣られるかのように他のゴブリンたちも騒ぎ出し、仲間に背を向けるよう大声で縁を組み、周りを警戒し出す。

その中心には一体のゴブリンがいる

そいつだけ他のやつより体格が大きく、装備も石斧とちょっと豪華…周りを指差しながらギャイギャイ指示を出している……多分あいつが親玉だ


私は周りを警戒しているゴブリンたちの足元から、土の棘を伸ばし、親玉らしきやつ以外を串刺しにする


見事その棘はゴブリンたちを貫き、赤い血を滴らせながらゴブリンたちを高い位置に掲げた


「ギギャァァァア!」


それを見て怖くなったのかゴブリンの親玉っぽいやつは、悲鳴をあげながら明後日の方向に逃げ始めた


「逃すかっ!」


私はそいつ目掛け水の玉を飛ばす


それはゴブリンの頭をズッポリ包み込む


水球からはガボガボと音が鳴っている


呼吸ができなくなりもがいているようだ


私はそのままそれを維持する……やがてゴブリンは動かなくなる……どうやら完全にやれたようだ


私は魔法を解除し、その場で息を吐く


「ふぅ…なんとかなったね」


「ママすごい!かっこよかった!ゴブリン?太刀を一掃してた!かっこいい!かっこいい!」


風妖精が嬉しそうにキャッキャとはしゃぎながら私の頭の上をぐるぐる飛び回っている


「あはは…みんなもこれくらいできるよ。さ、一旦みんなのところに戻ろうか。ちょっと話したいこともあるしさ」


そういって私は湖のほうへと戻り始める


「ところでママ」


ふと風要請がこちらを不満げな顔で見てくる


「なぁに?」


「どうしてさっきの時、風の魔法使ってくれなかったの?」


「うっ……」


確かにそうだけど…べ、別に使わなくてもいいかなって……普段使ってるし……


「ご、ゴブリン如きに風魔法はオーバーかなって……ほら!強いし?」


苦し紛れな言い訳を吐く


「あーそっか!そういうことか!なーんだらびっくりしたぁ。てっきり風魔法が弱いって思われてるのかと思った……」


「そんなことないよ!!風魔法があれば気を切り倒すこともできるし、他の魔法の制御の補助にも使えるし、あんなゴブリンなんて真っ二つさ!」


これは本心だ。決して風魔法が弱いなんて思ったことはない。


「そうだよね!さ!早く帰ろ!」


風魔法の嬉しそうにはしゃぐ姿を見ながら、私は帰路を辿るのであった

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