家族へと
お久しぶりでますね
まだまだ先ですがまだまだやらなければならないことがたくさんあるので。どうか温かい目で見守っていてください。
「名前…欲しい?」
そう聞くと、しばらくキョトンとしていた風妖精だが、言葉の意味を理解したのかパッと顔を輝かせて周りをブンブンと飛び出した
「名前!欲しい!いいの?いいの?ママからのプレゼント?やったぁ!」
あっ可愛い
いかんいかん、またトリップしてまう……
「うん、そう名前。やっぱり呼ぶための名前がないと困るでしょ?」
ここまで喜ばれるとは思わなかった……しかしよく考えてみれば母親からのプレゼントならば子は嬉しいものではある
何かいい名前……風…風の妖精……もとい精霊といえばやはりシルフィードとかそういう名前だろうか。
シルフというのも良さそうだがなんか安直ではある……
何かオリジナル性のあるものがいい
ファンなんてどうだろうか?扇風機などの風を仰ぐ部分をプロペラだとかファンだとか言った気がする
しかしファンだと名前というよりアイドルとかを好きな人たちみたくなってしまいそうだ。
うーむ…ファン……プロペラ…
風といえば空を飛ぶ鳥とかのイメージもあるな…鳥の羽…フェザー…プロペラ……フェーラ…微妙かなぁ…フェンなんてどうだろうか?
呼びやすいしどっちの性別でも似合いそうだ
「ママ?」
どうやらしばらく黙り込んでしまったらしい
風妖精がこちらを覗き込んでいる
可愛いなぁもう!
「ごめんごめん、いい名前ないかなって考えてたんだ。うん、決めたよ」
「ほんと?教えて教えて!」
「うん、フェン。君の名前はフェンだよ」
「フェン……フェン…うん!とっても素敵な名前!ママありがとう!」
名前を何度か呟いてから満面の笑みを浮かべたフェンは、湖の辺りをぐるぐると飛び回ってから私のほっぺに抱きついてきた……可愛すぎて鼻血でそう……
『風妖精に名前を与えたことにより、精霊女王の血縁者へと加わりました』
なんぞ?
『血縁者に加わったことにより以下の効果が発揮されます。
妖精の位置情報の把握
妖精に対する補助魔法の効果アップ
妖精召喚 』
なんか増えた?
けどこれはいいかも
これからは2人での生活……楽しみすぎて今日寝られるかわからんな……!
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庇護下の部分を血縁者に変更