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岩トカゲ

岩トカゲ


休憩のつもりで村で休みを取るはずが、逆に聖女の力を使い村人に活力を与えることになった一行は約30分の休憩後又次の村へと行軍を始める。

2つ目はセカンダ村、ファウスト村からは20k前後という話だが、この村へ行くにはかなり坂を下らないといけないらしい。

坂を下るなら楽そうだと思うが、坂は坂でも岩だらけの坂で一つの岩が3メートル以上あり、むやみに触ると崩れることもある。

だから先頭の人が歩いた後、同じように歩かないと崩れた岩の下敷きになる可能性もある。


「岩にはできる限り触れるなよ」隊長


そしてこの場所には岩トカゲという、誠に紛らわしい爬虫類がいる。

その名の通り岩にしか見えない擬態で知らずに訪れる小動物を捕食するのだが、その小動物には人間も含まれる。

岩トカゲの大きさは体長3メートルほどもあるからだ。

そしてここからは隊長のすぐ後ろにストレージスキル持ちのマリーが付いて歩く。

彼女の武器である槌が岩トカゲを退治するのに役立つからだそうだ、なんでも普通の剣や槍では岩トカゲの体に傷一つ付けられないらしい。


「ここからはアタイに任せて!」マリー

「お~張り切っちゃって、まああたしもいるから大丈夫さ」レドラ


何故か妹分ができて張り切っているレドラ、ここまであまり活躍できなかったのが少し不満らしい、マリーが加わったこともあり、今回は自分の存在をアピールしたいらしい。

そして案の情、岩トカゲが生息するゾーンへと一行は足を踏み入れる。


「グアー」

「でた!」

「皆下がって!」

「ガン!」

「グアー」

「セイッ!」

「バキン!」


岩トカゲが数回の槌による攻撃で動かなくなった。


「1匹かたずけけたよ」マリー

「かなりでかいね~」レドラ

「姉さんかんしゃっ」

「こいつどうすんだい?」

「解体して肉にしちゃうんですよ」


岩トカゲもそうだが、洞窟内では数種類の動物が食料となっている、もしそれが無ければこの中で何年も生活することなど出来はしない。

中には食べられる昆虫類もいるので、割と食生活は悪くはない。

但し生活できると言うだけで、美味しいものをいつも食べられると言うわけでは無い。

マリーはやっつけた岩トカゲを、すぐにストレージへとしまい込む。


「血抜きは次の休憩所でやるっす」


行軍の途中では解体している時間などない、岩トカゲの解体は普通の獣の倍以上時間がかかるからだ。

だが岩トカゲの生息域はそんなに簡単に抜けられる場所では無かった。


「まずい、止まった方が良い」

「どうしたんだい」レドラ

「この先の岩全部岩トカゲの集団かも」


坂の先に見える岩はどれも少し動いているように見える、その数ざっと30匹以上、どうやらこの岩トカゲたちは群れで暮らしているようだ。


「困ったね」レドラ

「端の方を歩くしかない、少し迂回すっけど」

「ああその方がよさそうだ」ドーン


洞窟内の坂は右側にも広がっているので左側の壁に沿って進めば、トカゲたちがこちらに攻撃を仕掛けたくても坂を上らなければいけなくなるので、こちらは攻撃をよけやすいと言う事になる。

右側の方にはわずかにうごめく岩トカゲの集団が岩陰にいる昆虫類を食べているようだ。

岩の陰にはミミズのような洞窟ワームが生息しており、こちらも人族が食べることができる。

長さ30センチ太さ4センチのミミズは好んで食べようは思わないが、ちゃんと料理すれば結構うまいと言う話だ。


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