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魔女協会

魔女協会


千数百年前、魔女協会は魔女ジャクラインにより発足した、その後魔王ジオルクと魔女ドロフィーナにより協会を乗っ取られてから、何代もの魔女が協会長に就任している。

勿論初代が魔女ジャクライン、2代目が魔女ドロフィーナ、そして3代目が魔女シルフィード。

魔女ロワーズロールは7代目になる。


「元魔王が何の用です!」

「ふむ 魔女ドロフィーナの居場所が知りたい」

「2代目の協会長ですね、彼女は死んだと言う話ですが」

「それはおかしい、わしを魔法で眠りにつかせた禁呪の考案者がそうたやすく死ぬわけがない、わしと同じ魔法で眠っている可能性が高い」

「ですがそれを知る魔女はここにはいませんよ」

「何故そう言い切れる?」

「魔女ドロフィーナは禁呪魔女として先代魔王により処刑されたからです」

「なんだと!」

「お静まり下さい、私に八つ当たりしても何も出ません!」

「そのようだな、ではドロフィーナの弟子、もしくは禁呪魔法に詳しいものを教えろ!」

「魔女ドロフィーナは先代魔王により粛清されました、禁呪を知る者は今はいないはずです」


そう言われてすぐに教えられるほどロワーズロールに情報があるわけでは無い、禁呪と言われている魔法を使える者はほとんど先代魔王により粛清の対象になっていたからだ。

それは先代魔王が何故ジオルク亡きあとすぐに魔王になれたかと言う事にも起因する。

先代魔王ダハークドラグラスが魔王になれたのは単純に魔女ドロフィーナを闇討ちしたからに他ならない。

先々代魔王ジオルクが竜王との戦いに敗れ帰国し、魔女ドロフィーナの禁呪で眠りについたのを見計らい、魔女ドロフィーナを罠にはめジオルクが死んだことにして、自分が王位に就いたと言う事。

魔女ドロフィーナを禁呪魔女として粛清対象にし闇に葬れば、真実を知る者はいなくなる。

そうすれば魔王ジオルクが死亡したとでっち上げることができる。

魔王が死んでしまったことになれば、次期魔王の座は当時ナンバー2と言われていたダハークドラグラスの手に渡ることになる。

そうやって現魔王のバイパークドラグラスへと王座は継承されリューゲル魔王国は現在に至っている。


「そうか、これでは計画が進まんな」

「ジオルク様は何をするおつもりですか?」

「まずは王座の奪還だが、それには魔女協会の後押しが必要だ」

「今の魔女協会では禁呪は粛清対象ですが、それでも協力せよと?」

「なに おぬしの一言で変更できると思うがな」

「できません!」

「ならばこうするまでよ」

「ギガチャーム!」

「何なりとお申し付けくださいご主人様♡」ロワーズロール

「フフフ ハハハハハ」


この日から魔女協会はジオルクガイオウの傘下に落ちた、すでに現魔王との挨拶は済ませたので、頃合いを見て軍部を掌握するつもりだが。

まずは今の魔王バイパークがどれほどの力を持つのかを測らなければならない、それまでは色々と策略を張り巡らせようと考えるジオルクだった。


(あれから約千年、まずは他の国を少し見て回るのも悪くない、面倒なことは今の魔王にやらせておけば良いからな、ふふふ)


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