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大混乱

大混乱


魔王バイパークは寝室から出るとそこには執政官と衛兵が数名出迎えていた。


「魔王様!」

「なんだ?」

「先ほどの魔族は?」

「先々代の魔王ジオルクだと言っていたが、わからぬ」

「それより大変です、兵士が転移魔法でゴッゾニアから全員帰ってきております」

「なんだと!」

(どういうことだ?)


すぐに憑依室へと移動しバイパークは帝王ジードへと憑依する準備を始めた。

憑依している間は自分の体が無防備になるため、専用の部屋を用意し結界を張っておくのだ。

そうすることで身体には誰も傷つけることができなくなる。


「それでは結界魔法を発動します」

「頼む」

「我が願いを聞き届けよ、バリアージュ!」

(憑依ジード・ブラッツアール・ゴッゾニア!)

「ん?」バイパーク

「は?」カンザル

「何故憑依できん!」

「まさか!」

「結界を解け!」

「ただいま!」


魔王は慌てて憑依室を出て施政の間へと足を運ぶ、そして魔将軍を全員呼び出した。


「デラウエア・ジ・クール呼び出しにより参上いたしましたわが君」デラウエア・ジ・クール将軍(男性222歳)

「閣下お久しぶりでございます」リンダ・デ・モラホン将軍(女性199歳)

「ぐふふ、お呼びいただき光栄至極」バロン・ビ・マクラディ(男性432歳)

「…参上」キルト・ジョバイン(男性152歳)

「なんやのもういいとこやったのに、あら閣下お久しぶりどす~」フエン・トリトニー(女性65歳)

「お久しぶりです、わが御子」ジョーニ・サイプレス(男124歳)

「あらら、何事ですか~ウッシー・X参上」ウッシー・Xエクザス(?性?歳)


魔王国の将軍は現在7人その下に隊長格が10人さらにその下には100人の兵士が付くのだが、今はその倍の兵士が配下として与えられている。

そしてゴッゾニアへの派兵は魔王バイパークが直接指揮を行っていた為、配属は魔王直下となっていたが、すでに全員が帰還しておりそれぞれの配下へと戻っている。


「悪い知らせだ、ゴッゾニアが敵の手中に落ちた!」魔王

「やはり」デラウエア

「あらブリタスへ進軍するためじゃなかったの~?」リンダ

「どうやら聖女が動き出したらしい、すでにエイジアルも奪還された」魔王

「本当ですか?」ジョーニ

「そこでだ、まだ奪還されたとはいえゴッゾニア自体がすぐに元通りになるわけでは無い、そこを突いて攻撃する、まずは山脈都市の北トローレ市へと進軍する、今ならすぐに制圧できるはずだ」

「かしこまりましたでは私が参りましょう」デラウエア将軍

「うちも行きましょか」フエン将軍

「行ってくれるか、では頼んだぞ」魔王

「我らは?」

「リンダ将軍は各転移魔法陣を再構築してくれ、このままだとどこの国にも行けない、秘密裏に他国へと行けるように転移魔法陣を作成し、完了した後に潜入、潜入する部隊はキルト将軍に任せる」

「…御意」キルト

「分かったわ」リンダ


将軍4名にそれぞれ仕事を分け与え、計画の再構築を図る、魔王バイパークはかなりの策略家だった、そうでなければ20年も他国を侵略し搾取し続けられるわけがない。

そして残る将軍を執務室へと招き続きは元帥であるムスリナムを交え、細かい作戦を練ることにした。


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