帝城攻略
第一章で終わろうかと思ったけど、この話はガンガン進めようと思う
まあ別の章として書き始めても良いのだけれど、そうするといいねや☆があまりつかないと言う事になり、分散することのメリットがあまりないのではと感じる。
他の話を掲載しても良いのだが、そちらの話はあまりにも現実とリンクしすぎていて注目を浴びるので現在は検討中です。(夢憑依の2~4は未来の話)
第2章 帝城攻略変 血塗られた城
その頃ゴッゾニア帝国の首都であるベルゼアでは事件が起こっていた。
首都ベルゼアは中央に帝城がそびえ立ち東西南北にひし形状に発展した都市だ。
その広さはどの国の都市よりも大きくそしてそこに住む国民の数もけた違い。
だがそこに住む人々は魔族との条約を受け入れてから、どんどん衰退していた。
第14代帝王ジード・ブラッツアール・G43歳は魔族に操られ圧政を強いていた。
国民は常に搾取され続け、生活するにもお金も食料も手に入れることができない状態、そんな中魔族が我が物顔で帝国民に虐待を行っていた。
「何をするんですかやめてください」
「良いのか我々にたてついて生きられると思っているのか?」
「そんな…」
「先週発令されたお触れは知っているだろう、魔王国からの兵士には特別な権限を与えると」
「だからと言ってお金も食べ物も徴収するなんて、それでは私たちが生きていけません」
「良いんだぞ、逆らうなら家族もろとも監獄へ入ってもらう」
帝国民に対し王様からのお触れが出たのは1週間前
現在の魔王バイパーク・ドラグラスは裏でこの国を操り、取り込もうとしていた、現在帝国の貴族は全て配下になっており次に国民を粛清していく段階へと移行していた。
そのためには魔王国と魔族に対して反感を持つ危険分子をあぶりだすため、力づくで粛清していくお触れを出したのだ。
一週間前までは国民も魔族を快く受け入れていたが、そのお触れが出た時から生活が一変した。
「それは…」
「おとなしく言う事を聞いた方が身のためだぞ」
街には魔族の徴収部隊が市民の家を一軒ずつ回り金と食料を集めていた、もちろん集められた金も食料も魔王国へと送られる。
「よし運び出せ!」
「やめて~それは持って行かないで~」
そこかしこで悲鳴と怒号が響き渡り町は騒然としていた、すでに1週間が経ち、市内の家からは食料や金品が帝城へと集められ、魔法陣を使い魔王国へと送られていく。
そして帝城の門前にはたくさんの人だかりが、圧政に耐えきれず市民が陳情に来ているのだが、もちろん陳情など受け付けるわけもなく門の前では帝国兵が警備に追われていた。
「頼む、もう金も食料もない少しでいいから返してくれ!」
「うちの夫を返して~」
「うえ~~ん、ままはどこ~」
その数は数千人にもなっているが、門が空くことは無く屈強な帝国兵はそれでも警備をやめるわけにはいかない。




