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次の転移魔法陣

次の転移魔法陣


レドラたちが壊した部屋に書かれていた魔法陣、ジャクラインは2名が戦っているうちに魔法陣の転移先を調べていたが、やはりその魔法陣はフェイクだった、転移先を表す文字には他の大陸を示しており、間違って転移していれば魔窟かもしくは魔族の罠がいっぱい仕掛けられたダンジョンへと転送されていただろう。

一方ラポーチ達が捕まえた神官騎士のいた部屋に書かれた魔法陣もやはり偽物で、こちらは砦の牢屋へと転移する一方通行の魔法陣。

そのためにラポーチ達は上半身裸の神官戦士をす巻きにしたまま次の部屋へと移動していった。


「まさか偽物だとは」

「うすうす分かっていたけどね」アリスリア

「そうですあんな男に任せられないはずです」


ドド~ン ズズ~ン

「何の音?」

「多分ボルケールが変身を解いたのかもしれん」

「今の内に急ぐわよ」


地響きと共に恐竜のような雄たけびが聞こえる、その様子を見ることはできないが、ラポーチにはその雄たけびがボルケールの歓喜の声だと分かっていた。

廊下を移動すること数分ラポーチ達はようやく砦の外へとたどり着く、そこには数軒の家が建っており、兵士たちもかなりの数で待ち構えていた。


「まずいわね」

「聖女様」

「魔法陣はあそこの2階建ての建物の中みたい」

「だが、そうすると外にいる兵士はどうにかしないと…」

「じゃあまたらいおうちゃんに相談するね」

「お願いするわ」

(なんじゃ)

(らいおうちゃんまたお願いできる?)

(お~また暴れてよいのか?)

(うん外にいる武器持った人全員ね)

(よっしゃ~)

「いっけー」

バリバリバリドドーン!

「うひゃ~何度聞いても寒気がするわね」アリスリア

「収まったな、よし行こう」

【ジャクライン転移魔法陣を見つけたわ、来れそう?】アリスリア

【分かったわ私たちもすぐに向かいます】


ラポーチのおかげでジャクライン達が瓦礫からはい出したときに立ちはだかった兵士達も雷を受けて気絶していた。


「全くすごい威力だわね」ジャクライン

【うぬ、聖女殿には逆らえぬな】ボルケール

「あはは」レドラ


砦から続く道の両脇には数件の家が建ち、中には食堂や倉庫そして厩などがあった。

その中の一つの建物に入ると中には魔法陣が2つ、どちらかが次の町へと進む魔法陣のはず。


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