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シュベリオール公爵領

シュベリオール公爵領


その地はローデリア共和国とエイジアル王国との国堺に面していた、広大な麦畑が広がる西の地は現在魔族との戦いで疲弊していた。

隣の共和国からは2名の聖女が参加し、彼女らの魔法の力でひと月持ちこたえてきたのだが、それも限界が来ていた。


「公爵!」

「ここまでか…」

「伝令!」

「入れ」

「王都奪還に成功したようです」

「本当か?」

「はい、第5王女マリアルーナ様が帰還され王都を解放したようです」

「と言う事は前線の魔族には補充の兵が来ないと言う事だな」

「良し!この期に打って出る戦えるものは全員続け!」

「お~~~」


その戦いは半年以上続いていたゲリラ戦、魔族のすきを狙い神出鬼没な公爵の私兵が夜な夜な魔族を攻撃すると言うもの。

それに対し魔族も罠を張り3割方攻撃を防いではいたのだが、その日は違っていた。

公爵が率いる兵士200人、そしてこの地に住む民兵300人が一斉に魔族が占領している町へとなだれ込んだ。

その日魔族が占領していた町が3つ公爵の力で奪還された。


「やっと町が解放されたぞ」

「やったね兄さん、ゲホッゲホッ」

「話さなくていい、これでお前の体も安心してみてもらえる」


カルマリン・ダハシュタイン・シュベリオール公爵(38歳)には弟がいる。

ショーン・ダハシュタイン・シュベリオール(31歳)

歳が少し離れているが彼は腹違いの弟だ、彼の母は元聖女 数年前帝国との戦いで命を落とした。

そしてショーンは第5王女の幼馴染でもあった、魔族との戦いで負け牢獄に入れられていた所を、兄が必死の思いで奪還したが。

その時にはひどいありさまだった、片腕を失い足は両足共に指を切断されろくに食料を与えられずにいたためか目は視力を失っていた。

共和国から派遣された聖女の力で少しは良くなっていたが欠損した腕や足は元には戻らなかった。

だが第5王女だった聖女マリアルーナならば彼の傷を治すことができるかもしれない。

後日彼は町の奪還を確認した後王都へと向かうことになる。


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