トマス・コートマン伯爵
トマス・コートマン伯爵
第三王妃とアリスリアそして侍女のトッツイーは中央にある領主館へと向かう。
そこには領主であるトマスと用心棒が2名、さらに魔族が2名1階のラウンジで待ち構えていた。
「ちょっとお邪魔するよ」
「誰だ!」
「私はブリタス聖王国第三王妃マリアルーナ・ブリタス・エイジアル・クルスローです」
「は?」
「ブリタス?」
「ここをどこだと思っている!」
「魔族の巣窟?」トッツイー
「あんたらおとなしく言う事聞きなさい」アリス
「何ボケっとしているやれ!」伯爵
「ふふ、こんなところへのこのことよくこれたものだ、わが魔術の神髄見せてやる」魔族
「シャドーバインド」
「アイスニードル」
キャインチャイン!
「無駄だよ、それ!」アリス
シュシュシュ
「ギャー」
「くっ!」
「貴様らー」
「おっと、それ以上動くとこいつが穴だらけになるよ」
「う、助けろ」
アリスリアは伯爵を羽交い絞めにして魔族の攻撃の盾にした、そしてそのまま領主館の外へと歩いていく。
そこへラポーチ達が到着する。
「良いところへ来た、マーベルこいつらを攻撃しろ」
「私はもう貴方の奴隷ではありません」
「なんだと!」
「あなたは嘘をついていましたね、妹はあなたの実験の犠牲になっていたと聞きました」
「誰がそんなことを」
「あたしが教えといたんだ、伯爵は噓つきだって」
「なんだその小娘は」
「この方は聖女です、妹の病も直してくださいました」
「なんだと!」
「知らんぞそんな事、早くこいつらを攻撃しろ」
「…なんで言う事を聞かない?」
「もう貴方の奴隷ではないからです」
そう言うと奴隷紋が刻まれていたはずの腕を見せる。
「は?奴隷紋がないだと~どうやって解除した?」
「へへへ」
「どうやらあんたは詰んだみたいだね」アリス
「くそ~、だがここはワシのテリトリーだと言う事を忘れているようだな」
「その言葉は死ぬ覚悟があるってこと?いざとなったらあんたも道ずれだってのは分かるわよね」
「クッ!」
「伯爵様命令を!」兵士
一方転移魔法陣がある小屋で待機していたドーンとレドラは、周りがどんどん騒がしくなって行くのを見て外へと飛び出した。
「なんかやばいよ」
「くそっ!ポーチが何かやらかしたな」
「行こう!」
この町には魔族も帝国の兵もかなりいた、そして見回っていた帝国の兵も魔族も中央の領主館目指し走り出した。