エイジアル王国への航路
エイジアル王国への航路
数日後ようやく船員を確保することができ、船長以下12名の船員とラポーチ達はようやく本来の目的であるエイジアル王国へ出航することになった。
「荷物は積んだ?」
「はい船長」
「あんたらしっかりしなよ!遊んでたら承知しないからね!」
「へい」
「え~とあんたは?」アリス
「旅のものです」謎の女性
「アリスちゃん、ごめんね~どうしても乗せてって頼まれちゃったのよ~」アジー
「おねえちゃん…まったく~」
(あ~もう)
そこには2名の女性、目深にフードをかぶっており、その顔もベールで被われているのでしっかり見ることはできなかったが。
かなり高貴な人物であるのは着ている服で予測できた、確かにエイジアル王国へ行く船はここ1年以上出ていない。
ラポーチ達のエイジアル行きをかぎつけ、この期に便乗しない手はないとやってきたらしい。
「乗るのは良いけど、何があっても責任はとれないわよ」
「かまいません、それでも行かなければいけないのです」
「まあいいわ、一応通行手形の確認だけするけど良い?」
「はい」
手形は少し古いものだが、ブリタス聖王国の第三王妃から許可されたものだった。
第三王妃は元エイジアル王国の姫君だったと記憶していたが、どういう経緯なのか詳しく聞くのは難しそうだ。
「ちゃんとしたものみたいね、いいわ乗って荷物は中に入れて頂戴」
すでに船室にはレドラとドーンそしてラポーチが乗船していた。
「中はまあまあね」レドラ
「俺たちのサイズが大きいから仕方ない」ドーン
「ポーちゃん身を乗り出すと落ちるわよ」
「海ってひろ~い、ねえねえあの向こうに行くんでしょ」
「いや向こうではないけどな」
ブリタス聖王国はこの大陸の中で一番面積の広い国だ、現在4つの大国と隣接しており。
その他にも小国とは7つ隣接している、中にはレドラたちの住む巨人族の国やドワーフが住む工業生産国ツバイルとも隣接している。




