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女流槍術士爆誕

女流槍術士爆誕


2手に分かれたマフィアは港の波止場へ3人が向かう事に、その中には先ほどアジトに居た用心棒も含まれていた。


「ん?人数が合わないな」

「誰だ!」

「これはこれは、なかなか良い女だ」

「では旦那お願いします」

「おい女、奴隷の親子は何処に行った?」

「おまえらに教えるわけが無いだろ」

「教えるなら今のうちだぞ」

「そうだな本当の恐ろしさを教えてやろう」

「おい俺らはあの小娘をさらうぞ」


そう言うとチンピラ2名はラポーチの方へと歩いてきた。


「これで終わりだぜ~」

「ん~それはどうかな?べ~だ 変な顔~~」

「何が変な顔だ、ちきしょ~気にしてる事を、追え~」


ラポーチは走り出した、そしてアリスリアに目配せする。


(がんばって)


アリスリアはそれに答えるようにウィンクをする。


(任せなさい!)バチコン!


いつも旦那がするウィンクだがいつの間にかアリスリアにも伝播してしまったらしい。


(あら、いやだ)

「別れは済んだようだな」

「それはこっちのせりふかもね」

「気の強い女は嫌いじゃないぜ」

「それは有難う、でもあんたは好みじゃないわよ」

「そいつはこれから解る事だ」

ザシュ

「ふん!」

ギャイン

ガン

ザシュ

シャ!


用心棒の名はグランズ・ホーク、元男爵の血筋だが彼が若い時に父は男爵位を取り上げられた。

父親が悪事を働いたと言う理由だが、彼はいくら爵位を持っていても悠々自適とは程遠い自分の家族を見てきてその家を出ることにした。

剣術の腕はかなり自信が有った為、裏家業や用心棒で食うには困らなかったが。

今でも貴族には良い思い出は無い。

目の前には騎士装のいかにも貴族ですと言わんばかりの良い女が槍のような武器を手に向かって来るが、それを見て思わず彼の口から少しよだれが滴り落ちる。

交わされた剣と槍、その両側で両者がにんまりとする。


「俺の剣を受けきるとは…」

「大した事無いと言うことかしら」

「手加減はいらなそうだな」

「そうしないと勝てないかもね」

ドン!

ザシュ!

ギャン!


一度離れ直ぐに突進した2名、その剣圧は互角だが。

方や上物のAクラスといわれる長剣に加護の魔法を纏わせたもの、壊れにくくはなっているのだが、それでも数回の剣戟を受け刃こぼれが増えていく。

逆にアリスリアが持つ槍は神の聖遺物に匹敵する聖槍、傷が入っても自動的に直っていく。


「クッ!」

「手加減すると死ぬわよ」

ガン!

バキン

ギャン


アリスリアの槍がホークの目の前で暴れだす、槍先を弾いては軌道を反らすのだが。

徐々にホークの持つ剣の刃が欠けていく、目の前で欠けていくのが解るほど両者の得物に差がつき始める。


「何だその槍は!」

「あ~なんだろうね、私も聞きたいよ」

(くそ、どんどん刃が欠けていく)

「オラオラオラ」

ギャンギャンギャリン

パキン!

「うっ!」

ジャシュ!


とっさにホークは距離をとる。

とうとう剣が折れてしまい、ホークは剣を投げ捨てた だが彼が持っていた剣は1本では無かった。


「仕方ない、これは使いたくなかったんだがな」


そう言うと腰の鞘から剣をするりと抜く、そこには青く光る刃が見て取れた。

その剣は刃から冷気が漂ういわゆる魔法剣の一種、通常は小剣の長さだが冷気を帯びて長さが変化する。

勿論触れれば凍りつくと言う氷系魔法が付与された剣なのだが、果たしてアリスリアが持つ聖槍に対抗できるのだろうか。


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