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赴任の知らせ

赴任の知らせ


公爵家の3男がおねえだと言う事はすでに噂が広がっていた、騎士隊もメイドもすでに彼が計略結婚をした事に感づいていた、この頃から噂がどんどん大きくなっていく。

そしてアリスリアのほうも同じく計略結婚の犠牲になったものだとばかり回りは思っていたのだが、そんな思いなど彼女は意に関せず以前のりりしい自分を取り戻すべく、ある計画を実行する事にした。

それは公爵のお抱え騎士隊との稽古だ、彼女は暇な時間を騎士隊との稽古や魔法の勉強に当てる事で、前のりりしい自分を取り戻そうとしたのだ。

現役から退いたとはいえ元侯爵家の女流騎士、その名は知れ渡っており騎士隊の訓練に参加するといわれれば是非もない。

彼女の剣術を近くで見たいという好奇心もあり公爵家の騎士隊の面々もその申し出を快く受け入れた。


「本日もよろしくお願いします」

「よしそれでは始め!」


たるんできた腕、脚、おなかが元の張りのある体へ戻るのにさほど時間は掛からなかった。

彼女は暇を全て稽古と武術の訓練につぎ込んだ、朝から昼過ぎまで出稽古で汗を流し。

その後は他の武術の訓練や魔法の勉強、夫となったアジリアーニはアリスリアのすることに口を挟まず自由にさせていた、それが2人が約束した取り決めだったからだ。

稽古をするごとに昔の張りのある体を取り戻し1年がたつ頃には現役で通用するぐらいに体の調子は戻ってきたのだが。


そんな日々を数年経過した時、彼ら見せ掛けの夫婦に知らせが舞い降りる。


「書状が届いたみたい」

「なんて?」

「このたびローゼンバーグ公爵家3男であるアジリアーニ・ローゼンバーグを子爵位に推挙する事となった旨をお知らせする ですって」


この後彼は子爵として独立しアジリアーニ・フローゼル子爵と改名した、彼の新しい仕事は先だっての戦いで手に入れた町の管理官として赴任する事。

そこは港町であり、海の荒くれ者が多くいる問題の多い町だった。

単純に厄介払いもいいところ、面倒ごとの多い町を良い噂を聞かないオカマ貴族の3男に爵位を付けて丸投げしてしまえという話。

だがこの話しがラポーチ達の行く末に大きく関係してくる。

そうラポーチ達が進もうとしている先には港町があり、その管理官としてレドラの元上司であるアリスリアが旦那であるアジリアーニと一緒に赴任する事になったのだ。


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