魔法剣
魔法剣
聖拳ストライダー*聖なる加護(闇系魔法を完全防御)体力補助(通常攻撃力防御力が5倍)治癒力補助(毎分10Pt体力が回復する)攻撃補助(物理攻撃時の攻撃力は5倍)攻撃魔法補助(魔法を使用した場合攻撃力は2倍)成長補助(全能力の上昇率3倍)魔法防御+10物理攻撃防御+10すばやさ+10
※教会に行って神に祈るといつでも1週間の各種追加アシストが付与される
「う~んやっつける事は出来たんだが、殺さないと面倒なんだよね…」
そこへ大きな音を聞きつけドーンが部屋へと入ってくる。
「うまくいったようだな」
「ああ、思ったより楽だったよ聖拳のおかげだね、だが後はどうすんだい?」
「あとは任せてくれそれよりこいつらが国から与えられた証書を探してくれ」
「わかったよ、じゃあまた後で」
ドーンは壁にめり込み倒れている子爵を抱えると落ちていた剣を拾い鞘に戻した。
そして子爵を運びだすと外で待っていたラポーチに魔法剣を渡した。
「おじちゃんこれは?」
「持っておけ」
「いいの?」
「ああ、売ることもできないからな」
魔法剣や魔法具は貴族の所有物が多い、ほとんど出所が分かっているため、売ると売主が探られる可能性もあり、この先旅を続けるならば今は持っていた方が無難だ、まあ途中で捨ててしまってもよいのだが。
そうすれば今度は誰かの手に渡り関係のない者が危険な目に合うのは間違いない。
こういうものはしかるべき時にしかるべき人へと渡った方が良い。
今のところラポーチにはすでに魔法のかかった剣や新しい剣などちゃんとした形が整った武器に関しては彼女のスキルが発動しないことが分かっている。
それに今ラポーチが持っているのは普通の小剣でありこれからも剣術をドーンの手ほどきで勉強するなら魔法剣は手に入れておいても損は無い。
「やった!」
「あまり振り回すな、この剣には魔法が掛かっているって…こら!」
ラポーチはうれしさのあまり雷王剣を抜いて振ってみた。
バチン!
「うわ~」
「危ない!」
鞘から抜き放った雷王剣は振った瞬間先端から地面へと雷を発した。
「いわんこっちゃない」
「ごめんなさい」
「この剣は練習時と、敵が居るときにしか使ってはいかん」
「でも…この子が出してって…」
「ん?剣が何か言ったと言うのか?」
「うん鞘から出してって」
「ラポーチ、剣は普通しゃべらん、だが掛けられた魔法の属性において志向性というのがある、例えばこの剣は雷属性と言う魔法を掛けられている、じゃから狭いところはきらいなんだろう、だがだからと言ってそれは剣のわがままだ、出来ればそれを制するよう訓練するのだぞ」
「分かった、おじちゃんが教えてくれるんでしょ」
「ああ、教えるみっちりな」
2人は遊撃隊隊長であるゴーホーンの体を川へ運び例の痺れ薬を嗅がせてから手足を縛ると川へと投げ入れた。
ザッバン!
「これで良い」
身包みは事前に全てはがしている為、見分けがつくとしたら腕に彫りこまれた刺青ぐらいだろう。
まあ彼は溺死という運命をたどるが、そうしなければこちらが未来永劫付けねらわれるという事になる。
彼のような輩は自分が気に入らないというだけでその財力を使い刺客を雇うという、そのぐらいのことは極当たり前に考える。
やらないとやられる、そう考えると簀巻きにして火にくべるわけではないので割りと苦しまずに死ぬ事ができるだろう、本人にしたら不名誉な死に方ではあるが、戦線にいるはずの部隊がこんな町で油を売っている事自体がありえない事で、そんな敵前逃亡のような事をしていて、その結果死亡しても自業自得といわれても仕方ないだろう。