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【八話】コーヒーは苦くても敢えてブラックで飲んじゃうよね?

プロゲーマーの雪原セツですが、雪原セツナに名前を変更しました。分かりずらくさせてしまいます。大変申し訳ございません。

レジに三枚の紙を持って行って会計の際に恐る恐るクレジットカードを使ったが無事購入することが出来た。

後日配送をお願いして無事電気屋さんでの買い物は終了したので、電気屋を出た。


「桜さんのおすすめの喫茶店とか有る?」


電気屋の入り口で桜さんに俺はそう話しかけた。桜さんは少し考えるように指を顎に当てていた。


「んーこの辺だと、airっていう喫茶店が美味しいですよ。ランチもやってますし…あ、でも空君はご飯食べたんだよね?」


桜さんは少し考えた後airという喫茶店を教えてくれた。


「いや、電気屋で歩き回ったから少し食べたいかな。ここから近いの?そのお店」


「歩いて5分ぐらいかな?」


「お~近いじゃん!そこ行ってみたい。」


「うん!じゃあいこっか!」


桜さんはぱあっと嬉しそうに笑って「パンケーキ、パンケーキっ」と呟きながらそのairというお店に案内してくれるようだ。



――――――――



桜さんの言う通り歩いて五分程度でその喫茶店airに着いた。外観はかなり洒落ていて何というかお客さんが女性が多くて少し気後れしてしまう。


「ここだよ!」


桜さんはそんな事は関係ないとばかりに扉を開いて店の中に入っていってしまったので、俺もそれにつられて店の中に入る。


「ここはねーコーヒーも美味しいし、ランチも美味しいけど一番はパンケーキが美味しいんだ!」


店員さんに席に案内されると桜さんは直ぐにメニューを開いてパンケーキのページを開いていた。そのページには色とりどりのフルーツと大量のクリームが乗っている写真ばかりが並んでいて、見るだけで少し胸焼けしてしまいそうになる。


「俺はとりあえずこのナポリタンとブレンドかなぁ」


「うん!ナポリタンもおすすめ!美味しいよー」


俺もメニューを見てナポリタンに指をさすと、桜さんからのお墨付きをもらえたのでそのままナポリタンを注文することにした。


「じゃあ私このベリーのパンケーキにしようかな!」


桜さんも決まったようなので、店員さんを呼んで注文を済ませた。桜さんは俺と同じブレンドコーヒーとベリーのパンケーキを頼んでいた。


「いや~意外と電気屋巡りも楽しかったね~」


注文を終えて少しして、来たコーヒーに口をつけていると桜さんがそう言った。


「そう?なんか無理やり連れまわしてる見たいになっちゃってごめんね?」


「いやいや、結構楽しかったよ!それにやっぱり空君お金持ちだよね~マンションもそうだけど、全部カードで一括で買ってたし?」


桜さんはコーヒーに砂糖とミルクを入れスプーンを回していた。それを見て砂糖とミルク入れる派なんだなぁなんて思った。


「ん、まあ?割とお金には困ってないなぁ。」


「いいなぁ私バイト三昧だよ~学校もあるしね~…少し羨ましい。なんて」


桜さんに見つめながらそう言われてしまった。確かに死んだとは言え何の苦労もなく金持ちになっている以上少し申し訳ない気分になってしまうけど、かといってどうしようもない事ではあるので俺は桜さんに何も言えなかった。


「まぁ、だからと言ってなんだって話だよね。ごめんね?」


桜さんは顔の前で両手を合わせて謝ってはくれるが俺も神様からもらったこのチャンスを寄付したりしようとは一ミリも思ってないのでやっぱり自分はクズなんだなと少し自己嫌悪をしてしまう。


「ん、いいよ全然。気にしてないし」


「あはは、そうだよね、困るよね急にこんなこと言って」


「ほんとに良いって!せっかくのデート?なんだし楽しい事話そうよ」


正直この話は雰囲気を悪くするだけだと思ったのでさっさと話題を変えるに限る。


「あ、そういえば空君学校は?休み?」


桜さんは思い出したかのようにそう質問してきた。


「今は引っ越しもあるし、学校は行ってないんだよね…一応白峰学園に通うと思うけどまだ何時からとかは決まってないかな」


「おーそうなんだ!あの学校大きいよね~私あそこのOGだから、聞きたいことがあったら何でも聞いてね!」


「そうなんだ!じゃあ桜さんは俺の先輩になるね」


「そーゆう事になるね!先輩と呼んでもいいよ?」


「あはは、そうだね先輩って呼びたいけどもう桜さんは大学生だしね~」


「えー呼んでくれたっていいのにぃ」


他愛のない事を話していると、注文のパンケーキとナポリタンが運ばれてきた。ちゃんとパンケーキは写真みたいにクリームとベリーがもりもりで俺が食べたら胸焼けしてしまいそうだった。



「「ごちそうさまでした。」」


俺と桜さんは話しながらもちょうどのタイミングで食べ終わった。桜さんが大きく口を開いてパンケーキをほおばる姿はハムスターを連想してしまうほどに可愛らしいものだったし、ナポリタンは普通に美味しくて俺としては大満足だった。


「とりあえず今日の買い物は終了?」


おかわりのコーヒーを飲みながら桜さんが話しかけてきた。本当のところはもう少し一緒に今度は生活用品を買いに行きたい所ではあったが、電気屋も結構連れまわしてしまったこともあるので少し言い出しにくかった。


「うん、とりあえずは」


「でも、引っ越してきたばっかりって言ってたよね?生活用品とか大丈夫?」


桜さんに見透かされてしまっていた。


「いいよ!気を使わなくても私も空君と買い物するの嫌いじゃないし。ふふっ…今日初めて会ったはずなのに不思議だね?」


「……あー。じゃあお願いしようかな、うん。俺も実はもう少し桜さんと居たかったし」


「んー?私は買い物するのが嫌いじゃないとは言ったけどぉ、空君は私と居たいんだぁまあナンパしちゃうくらいだもんねぇ?」


桜さんに首をかしげながらにまにまと笑いかけられてしまって、今度は俺が恥ずかしくて俯く番だった。





腰が痛いです。


ブックマーク登録、評価、感想を頂ければ腰痛が治るかもしれませんね、確かアメリカの大学でそう言った論文が出てました。

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― 新着の感想 ―
[一言] アニメなんですけど、まごころを君にっていう奴めっちゃ面白いですよ!皆さん興味があったら見てみてくださいね!
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