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【四十三話】いや~疲れてるんすけど……

少し話が飛んだように感じるかもしれませんが、これ以上APEXの大会の詳しい描写を書くとAPEXを知らない方の頭がパンクしてしまいそうになる気がしたので割愛しました。

本当は私がAPEXを知らない方にも分かるように書ければいいのですが、正直今の私にはそこまでかける気がしないので、、、


本番のARカップでも少し専門的な用語が出てくるかもしれませんが、少しでも分かりやすいように用語の解説等をあとがき等で記載するつもりです。

「それでは、本日のスクリムを最終順位一位で終了したテレスコープの皆さんに話を聞いてみましょう!」


俺は少しスクリムでの集中のせいか少し湯だった脳みそが遠くで今回のスクリムの実況担当の佐藤さんの声を聴いていた。


佐藤さんが言った通り既にスクリムの全試合は終了していていて、今回のスクリムの上位三チームのインタビューの時間である。


俺達は一回目の試合の序盤に波に乗ったおかげかそのまま順調に順位ポイントをその後の試合も積み上げていき、スクリムではあるが最終順位を一位で終了することが出来たのだった。

勿論特別他のチームが弱かったなんてことは無く、全試合で自分のできる限りのプレイをするために集中してプレイしていたので正直今の俺はインタビューをされても碌な受け答えが出来る気はしなかった。


「まずは今回のテレスコープの活躍の立役者と言っても過言ではないでしょう、チームリーダーのSKY選手にお話を聞いてみましょう。ズバリSKY選手今回のテレスコープの活躍は予想通りの結果ですか?」


正直なところおまり俺に話を振らないで欲しいところだったが、これもまたチームリーダーにされてしまった弊害と言えるだろう。大方予想通りではあるが一番初めに話を振られるのは俺だった。


「……まぁ、これを言ったら他のチームの方々に失礼かもしれませんが、負ける気はしませんでした。」


少し言い方がきつかっただろうか、それでも許してほしい。こっちだって今の今までVPEXにすべての神経を注いでプレイしていたのだ。


俺の返答に、佐藤さんが言葉を詰まらせてしまったような気がしたが、今の俺にはそんなことを気にするほどの気力も残ってはいない。


「は、はぁ……それはまた、SKY選手は自分のチームの事を信頼してプレイに臨んでいたのですね!……続いてミラー選手はいかがですか?」


流石、ゲームの大会等の実況になれている佐藤さんは今の俺に碌な返答が出来ないことを見抜いてか直ぐにミラーさんに話を振った。


「いや、僕もSKY君と同じ気持ちだけど……まぁ強いていうなら、僕らそもそも雪原さん以外眼中にないし……今回のスクリムも全力で挑んだけど、雪原さんがいない分肩透かしみたいな感じかな~」


ミラーさんも俺ほどとまではいわずとも、それなりに疲労がたまっているのかいつもより心なしか声色に温度がなかった。


「……空鏡のお二人は雪原セツナ以外には眼中にないという事でしょうか?」


「ん、ちょっと言い方は悪いけどその通りかな?僕たちはVPEXで強いと言ったら雪原みたいな風潮が好きじゃなくて、今回の大会で雪原を倒そうってことで集まってるから~」


「そ、それはまた……テレスコープの狙いは雪原セツナ一点狙いと言う事の様です!今大会でテレスコープが誰にも崩せなかった最強雪原セツナの牙城を崩せるのかに期待していきましょう!それでは最後に明星選手に今回のスクリムの感想を聞いてみましょう!明星選手よろしくお願いします」


佐藤さんもまさか俺に続いてミラーさんもここまで無遠慮にビックマウスをのたまうとは思っていなかったのか少し困惑気味ではあったのか俺たち二人の発言を軽くまとめて直ぐに一番まともそうな明星さんに話を振る。


明星さんは急に佐藤さんに話を振られて少し困惑気味にもごもごと口の中で言葉を選んでいるのか少し返答に時間をかけて口を開く。


「え~っと。私の初めてプレイしたFPSゲームがVPEXなんですが、今回のスクリムで二人に教えてもらったことや、練習の成果がきちんと出せたので私は満足です。それに最近まで初心者だった私が総合一位への貢献が出来たと思うと誇らしいです!他のチームの方々は非常に上手で緊張してしまいますがこのまま本番でも頑張りたいです!」


明星さんも疲れているだろうに俺たちの中で一番そつの無い返答をしていた。節々から明星さん自身の人の好さが出ているような気がして疲労の中でも少し微笑ましい気持ちになった。


「なるほど、今度の本番のARカップでも是非頑張ってほしいところですね!総合順位一位テレスコープの皆さんでした!ありがとうございました!」



「「「有難うございました」」」



――――――――――――――――



「はぁ~マジで疲れた~さんざん集中してたんだから少しぐらい気を使ってくれてもいいと思うんだけど」


「まぁ、確かにねぇ~」


「私も少し冷たく返してしまいそうになってしまいましたよ……」



俺達は無事にと言っていいのかは分からないが、憂鬱極まりないインタビューを終え三人で今日の反省会をしようと言うことになりスクリムの実況配信が終わった後もディスコードで話している。


「でも、俺やミラーさんは印象最悪だと思うけど、明星さんが物腰柔らかく返してくれたおかげで助かったよ……」


「あはは、確かに~僕たち多分ネットで少なからず叩かれてるんじゃない?」


「いや、笑い事じゃないですよ!二人が面倒そうに返すから、私がちゃんとするしかなかったんじゃないですか……私だって疲れてたのに……」


明星さんは少し不満そうにミラーさんと俺にそう言うが、疲れてたのは本当なんだから許してほしい。と言うか俺たちのチーム以降のインタビューもそれなりに選手は疲れた様子だったので其処まで気にする必要はないと思うが。


「いや~ごめんごめん」


「ごめんね。俺も疲れてなかったらきちんとインタビュー受けたんだけど……」


「まぁ、お二人は私以上に神経を使っていたでしょうし、許しますけど」


「ありがとう……」


「ありがと~」


無事に明星さんが俺たちの事を許してくれたのでその後は予定通りに今日の反省会が行われた。その反省会は二時間ほど続いて最後は疲労が限界だったのか、明星さんの寝息が聞こえてきた辺りで俺とミラーさんも解散することになった。








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