【四十二話】スクリム初戦闘
投稿遅れてすいませんでした。エタりはしないのでゆっくりと更新されるのをお待ちください。
お願いしますぅ!
「とりあえず、物資集めましょうか?」
俺は降り立ち一先ずは武器等を集めることを提案した。
「そうだね~えーっとsky君がエンゼルとムスティフで綺羅ちゃんがトリテとムスティフでよかったよね?」
「ですね!最近はトリテも当たりますし!」
ミラーさんは再度俺たちの武器構成を確認してくれる。俺の武器構成はいつもの二つなので特に言いたいことは無いが、綺羅さんは最近ずっと練習しているトリテとムスティフで行くつもりのようだ。
「他のパーティーも降りてきてるので気を付けてくださいね!」
「了解です!」
「おっけ~」
俺達はその後は無言で物資を集めていくことにした。
「トリテあったよ~」
「あ、ありがとうございます。取りに行きますね!」
「skyさんエンゼルありましたよ!」
「あ、持ってるんで大丈夫です!」
「了解です!」
そうして物資をほどほどに集めていく。現在は俺とミラーさんがムスティフを持ち、綺羅さんはエバ6と言うこと以外は先ほどミラーさんが言った構成に落ち着いた。
「そろそろ、他のパーティーチラ見しに行きますか?」
「あんまり、前に出ないようにね~」
俺がそう言うとミラーさんが付け足してくれる。ミラーさんの言ったことに返事をして俺たちは他のパーティーの降りた方へと向かう。
「あ、いますね。」
「ゴーストと、ジブとライフラの三人組だね~」
「とりあえずちょっかい掛けますか?」
俺達は敵三人の動向を見守りながら相談する。
「綺羅ちゃんのトリテで当ててみる?」
「そうしますか」
俺とミラーさんで相談しとりあえず、綺羅さんの持っているトリテで敵パーティーにちょっかいをかけることにした。
「綺羅さん当たらなくても良いから落ち着いて!」
「了解です!」
俺が綺羅さんにそう言うと綺羅さんは元気に返事をしてくれる。綺羅さんはそう言い残して銃を構えた。
俺とミラーさんは綺羅さんを守るために射線を管理する。
綺羅さんが何発かトリテを撃っていく。
「……一人アーマー割りました!」
綺羅さんは練習の成果もあってか、何発か撃って一人のアーマーを割ったようだ。
「仕掛ける?」
ミラーさんがそう確認してくる。
「もうちょっと時間かけてみます?」
「フラグとかある?」
「一個ありますよ!」
「……いや、綺羅さんはそのまま見ててほしい~」
「了解です!」
ミラーさんが敵の方向を見ながらそう言う。俺もフラグを確認してフラグが二つあったので報告する。
「俺フラグ持ってますよ」
「ちょうどいいね~」
「投げます?」
「うん」
ミラさんがそう返事をしてくれたので、今ちょうど敵パーティーはコンテナの裏に固まっていたのでコンテナの裏にフラグを放り込むことにする。
「このフラグで起点になったら詰めよっか~」
ミラーさんのを話を聞きながら、フラグを構えてコンテナの裏にフラグを投げる。
するとフラグから逃れるためか、コンテナの裏から一人出てきたので俺とミラーさんは言葉を交わすこともなくほぼ同時のタイミングでコンテナの裏から出たジブにフォーカスする。
フラグ自体のダメージは無かったが、俺とミラーさんが同タイミングでフォーカスしたこともあり、ジブもドームを焚こうとしていたが間に合わず直ぐにダウンさせることが出来た。
「詰めよ」
ミラーさんが出来るだけ簡潔に詰めるように言った。
「「了解」」
俺と綺羅さんも簡潔にミラーさんの報告に返事をして、集中するためにそれ以降会話は一旦途切れた。
残りの二人は未だコンテナの裏にいるので俺は前線を張る、ミラーさんは俺の少し後ろに控えてついてきてくれる。
綺羅さんは先ほどトリテを撃っていたところで、カバーにするために定点している。
敵チームの二人は俺たちが詰めてきているのを確認してか、コンテナの裏から展開しようとするが綺羅さんのスナイパーのカバーのおかげで残りの二人もコンテナの裏から出られずにコンテナの裏で戦うことを押し付けられたので、優位な戦いを仕掛けられたと言っていいだろう。
人数有利を取れているのもあるが、残りの二人のうち一人にエンゼルを二発当てることが出来た。
「ライフラのアーマー割ったよ!」
「「了解」」
一人のアーマーを割ったはいいが、敵のゴーストに一気に俺のアーマーが割られてしまった。
「ごめんアーマー割られたからちょっと引く!」
「了解~」
「そのままカバーします!」
俺がアーマーを割られたことを報告して引くことを伝え綺羅さんがいる辺りまで引いていく。
ミラーさんが俺の代わりに前線を担ってくれて、綺羅さんもカバーしてくれているおかげで、俺が詰められることもなく無傷で引くことが出来た。
「この人上手いね~」
俺が綺羅さんがいる辺りまで引いてバッテリーを巻いているとミラーさんが感嘆したようにそう言った。
ミラーさん軽い調子で言うがミラーさんとゴーストは激しい撃ち合いを繰り広げているので早く前線に戻るべきだろう。
バッテリーを巻ききったことを確認して前線に戻る。
「すいません戻りました!」
「おけ!中距離に戻る~」
俺がミラーさんに前線に戻ったことを報告するとミラーさんは直ぐに中距離もレンジに少し下がった。
俺がエンゼルを構えて敵のゴーストとの撃ち合いが始まった。
このゴーストが誰かは分からないが少し顔を出すだけでもダメージを出されてしまうのでさらなる人数有利を取る為にも先ほどアーマーを割ったライフラを狙うことにするが、ライフラに射線を通そうとするがさすがに敵のゴーストも分かっているのかライフラへの射線を潰してきた。
――うわ、厄介だな~
俺はそんなことを思いながらもライフラに射線を通そうとしていく、ミラーさんも俺のやりたいことを察してくれたのかゴーストからの射線を潰すことに専念してくれておかげで俺は比較的に自由に動けるようになった。
ライフラ自体もそれなりに上手い人のようで俺がエンゼルを当てると直ぐに体を隠してゴーストからの援護のせいで倒し切ることが出来ない。
「ミラーさん!もうちょっとゴースト抑えれますか?」
「いや~頑張っては見るけど~」
「ですよね~」
「私がどうにか抑えますか?」
俺が言ったことにミラーさんは少し無理そうな口調で返してきたが、ジブを落としたことで綺羅さんも余裕が出てきた事でゴーストをできるだけ抑えてくれるようだ。
「お願い!」
俺はそれだけ言い残し、ライフラをダウンさせるために行動を始めた。
一番上手いゴーストをミラーさんと綺羅さんが抑えてくれることを信じて俺はライフラを詰めていく。
敵のゴーストはライフラを落とされるとまずいことは分かっているのかどうにかライフラをカバーしようとするが、二人が抑えてくれているおかげで順調にライフラをダウンさせることが出来た。
「ライフラダウン!」
「あとゴーストを倒すだけだね~」
「私も詰めますか?」
「そうだね~ハイドしなければ倒し切りたいな~」
「了解です!」
綺羅さんも俺達がいる前線の方に出てきてくれたので1vs3の構図が出来た。
ゴーストは直ぐに順位を伸ばすためにハイドすることにしたようで、スキルを使って引こうとする
「アーマー割ったよ~」
ミラーさんがスキルを使って逃げようとするゴーストにスキルが始まるまでの少ない時間でアーマーを割ってくれた。
ゴーストはスキルで引こうと無敵状態の間に少し離れた家の中に入ろうとする。
「そのまま追いかけます?」
「そうだね~」
「了解です!」
俺達はそのまま最後のゴーストを追いかけていく。家の中に入ったということもあり、少し詰めづらかったが三人いることもあり、直ぐに家の裏から入り最後のゴーストをダウンすることが出来た。
「はぁ~疲れた~」
俺は敵パーティーを倒し切って少し安心してそう呟いた。
「強かったね~」
「少し疲れましたが、私今の戦いは少し活躍できた気がします!」
ミラーさんも綺羅さんも少し疲れたようにそう言った。
「とりあえず漁ろっか~」
「そうですねー」
「ですね!」
俺達はとりあえず倒し切ったパーティーの物資を漁ることにする。
物資を漁りながら俺は最初の戦いにここまでの神経を使うとは思っていなかったのでまだまだ始まったばかりのスクリムに不安になってきたが、レベルの高いこの戦いが楽しかったのは確かだった。
俺はスクリムと言うものの楽しさが分かってきた気がした。
――スクリムはまだ始まったばかり




