表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

究極の整骨院

作者: 僧侶A

 噂によるとダンジョンの中層に究極のマッサージを体験できる店があるらしい。


 その名もカンダはりきゅう整骨院。名前はよく分からないが、腕は一流である。


 この店に一度訪れた者は必ず大成功を収めるとのこと。


 現在ダンジョンで最前線を攻略している人達の9割がその店に訪れた者である。


 その者達は全員中層に潜る中堅冒険者だったはずが一瞬で最前線に追いつき、追い越したのだ。


 そんな魅惑の店を求めて多くの人間が中層に訪れたが見つかることはなかったという。


 しかし今目の前にあるのはその店だ。名前もその名の通り。


 これで自分もトップ冒険者の仲間入りだと期待を込めて店に入った。


 中はとても綺麗だった。床も壁も真っ白だ。大理石では無さそうだが高級感がある。


「ようこそいらっしゃいました。マッサージのご希望ですね」


「はい。よろしくお願いします」


 俺は奥の部屋について行った。


 マッサージ用のベッドにうつ伏せで寝転び、施術が始まった。


「では行きますよ」


 全身が解放されていく心地だ。疲労という疲労が全て取り除かれていく。回復魔法とは全く違うタイプの回復だ。


 これだけでもう街のマッサージ店とは格が違った。正直この五分だけで十分に金が取れる。


 しかしこれだけでは終わらなかった。


「兜割り!」


 その一言と共に俺の体から悪いものが抜けていく気がした。割ったのは兜ではなく調子を悪くする根源だった。


 この時点で俺は最高に調子が良い。常に最高潮を維持したまま戦うことができるだろう。


「八卦掌!」


 今までに無い力が湧いてくる。無意識のうちに抑えられていた力なのだろうか。そして力が今までと違い無駄なく発揮できる。


 これが中堅冒険者を最前線まで押し上げた噂のマッサージか。


 俺はもう何でもできる。


 お礼をし料金を支払い俺は店を出た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ