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禁固365年の男  作者: 獅斬武
第6章 禁固365年まで
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閑話 18年、俺と娘と幼馴染と

まさか、まさか、まさか!俺の娘が!


俺の、俺の、いや私の興奮は最高潮じゃないのォォオ!


相楽健次としてせいを受け、前世の記憶を思い出し、大洋を助けようと奮闘するも思い出した日が直前過ぎて出来ず、なら未来に託そうと考えた結果、俺は美月にプロポーズ、そしてぶん殴られた。痛ェ、考えてみたら俺が悪い……かも知れんが。


しかし何だかんだで、俺と美月はめでたく結婚、娘を授かった。女として生きた記憶が甦った時、恋愛対象が女で大丈夫かと思ったが、大丈夫だった。可愛い子は正義。


かなり長い時間はかかるだろうが、俺の子孫が大洋を補完する計画を実行する。先ずは本を書く事にした、勿論大洋の事を記した本だ。それと俺の子孫へ繋ぐ為の手紙、ある意味のミッションだ。手始めに俺は娘に大洋は叔父でもあり、ゲームのシークレットキャラであると聞かせる。後は顔は極悪人のようだが、実際は優しいぞ、とも。


ゲーム云々の話に娘は首を傾げたりしていたが、ここは洗脳の如く大洋の事を聞かせる、書いた本を見せながら説明もする。ゲーム内容も俺は娘に何度も聞かせた。


ゲームの話をすると、美月が怒るが怒る姿は可愛い、やはり可愛いは正義。


美月は美月で、大洋の話をするのは許している、というか大洋の話は積極的に話してはくるが、やはりゲームや禁固刑で365年生きる話は余りしたくないようには見えた。


洗脳とは聞こえが悪くなる為、妄想をプッシュさせるような、言葉巧みに娘がこの物語に食い付くように大洋の話、ゲームの話をする。娘は長い年月をかけて、ゲームの世界にトキメキや空想を感じるようにはなったと俺は思ってはいる。実際、この世界はゲームの世界だ、嘘は言っていない。


そんなある日、娘が興奮した面持ちで俺に話してくる。16歳になった娘は歳を取るにつれて美月に似てるな、と思うようになった。可愛い俺の娘、奥さんも可愛い、可愛いは正義だ。


娘の話を聞くと、俺が話していた()()()()()()に行った、と話してきた。詳しく話を聞くと、寝ていて起きたら見知らぬ場所にいて、金髪の王様である神宮司竜馬に会ったっと言う。


これが、興奮出来ずになんとする!


俺の娘は俺に似て頭も良い、俺が読み聞かせた内容をしっかり覚えていて、物語の主人公と同じ台詞を言ったと言っていた、空気読める娘で俺は嬉しい。美月には内緒で、俺はまた娘は神宮司竜馬がいる時代に行けると思い、次にあったらあの台詞を!と言った。興奮し過ぎて立香だった頃の口調になったが。


暫くし、娘はまた神宮司竜馬がいる時代に行ったようだ、ちゃんと報告もしてくれた。


またもや興奮する俺は、妙にハッスルしてしまい、美月と、大人の情事にふける。


その時に息子も出来た訳だが、暫く娘は神宮司竜馬がいる時代に行けなくなったようだ。ただ、いつかまた、俺は娘は行けると信じている。

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