150年、生きる(※流血話あり注意)
俺は、オカシイ。
オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ、オカシイ……………、何で、
「……何で、生きてんだ……?」
暗闇の独房なか、俺は動かず座ったまま。足を抱え、じっと何もせず一点を見詰め脳内で繰り返し繰り返し浮かぶ言葉は、オカシイ。
禁固365年と言い渡された日から、既に150年は経っている。50年、70年、100年、初めの頃に貰った鏡で自分の顔を眺める度にどんどん気がおかしくなった。
100年経って、鏡を投げ付けぶっ壊す。自分の顔を見るのが嫌になったからだ。変わらない、20歳の見た目のまま。若いなんて欲しくない。
あの、最初の頃が懐かしい。捕まって、解らない罪で投獄され、何処か違う誰かの話の様に楽観的に考えていた。
このまま、一生、生を終えるまで独房で過ごすのも悪くないと。
そう考えていた自分はもう、いない。
オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ、オエタイ……………、俺は、
「……に、たい」
俺は多分、頑張った。
頑張ったんだ、だから、だから、俺は、
割れた鏡の破片は散らばったまま、意識せずに俺は手を伸ばす。
嗚呼、これでやっと俺は、俺は
「ハハハハハハハッ、ああ、やっと!やっと!し…ねる!」
首筋に当て、俺はかっ切った。
拡がる赤と包む黒に心底、安堵して。
そして、目が覚める。
感触はあった、俺の周りには俺の血もある、生を終えた自覚もある、痛みもあった。安堵の感情も確かに感じてた。
「……し、ぬのに、生きかえる、なんてどうなってんだ、俺」
俺は、オカシイ。




