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クラフト魔法で遊ぶ

は、早くも、ブックマークの登録件数が、100件を越えました!

自分の中で最速記録です!

いつも、読んでくださって頂き、本当にありがとうございます!

「遊ぶのですか?何を致しますの?」


「そうね、主にミストにお願いすることになるんだけど、遊べる上に、後からお金になる遊びなんだけどどうかな?」


え?!遊べる上に、お金になるのですか?!是非とも、やりたいですわ!


そして、ララノアさんがしばらく荷物から色んな材料を取り出し、クラフティングテーブルの横に用意したテーブルへと置いた。


「さて、遊ぶ内容はね、クラフト魔法を使って、色んな材料で色んなものを作る遊びなの!例えば、この銀のナゲットを4つ使って...ほら!ブレスレットの完成!」


「まあ!とても綺麗ですわ!」


「ミストちゃんもやってごらん。ミストちゃんなら、もっと素敵なものが作れるはずよ!」


なるほど、面白そうです。それに、遊び終わった後は、作った物を売ることも出来ますし、素晴らしい遊びです!


「では、私は、この毛皮を使わせて頂いて...はい、ケープです。」


スノーフォックスと言う、スノーエンド公国の固有種の魔物から取れる真っ白な毛皮を使って、ケープを作りました。


「わあ!フワフワしてて気持ち良さそう!」


「良かったら貰ってください。私も、自分のを作ってお揃いにしませんか?」


「うん!そうしましょう!」


お揃いの白い毛皮のケープを作り、2人で羽織る。


「じゃあ、今度は私ね。そうね、あれが良いかしら。」


クリスタルを1つ使って、小鳥の置物を作る。


「凄いですわ。とても綺麗で可愛いですわ!では、私は、こちらの金を使って...」


金のナゲットを使い、ライオンの置物を作る。


「あら、とても勇ましいライオンね。それに、とても精巧で、こんな細かいところまで再現された金の置物初めて!じゃあ、私は、ちょっと大きな物にしましょうかしら。これとこれを使って...はい!ドレスの出来上がり!」


スパイダーの糸から作った布と、緑色の染料を使い、緑色のドレスが出来上がる。


「まあ、何だか、お姫様のドレスみたいですわ。では、お姫様には、従者が必要ですわね。」


布と黒色の染料を使い、メイド服を作る。


「ミストちゃんがメイドなの?逆な気がするわ。」


「え?ララノアさんの方がお姫様にぴったりですわ。それに、その緑色のドレスはララノアさんの方が似合いますわ。」


「そう?.....では、ミスト、メイド服に着替えて、私の世話をしなさい。誠心誠意込めてお世話するのよ?」


「ふふ、はい。畏まりました、お姫様。」


メイド服に着替えると、ララノアさんの着替えを手伝い、仮染めの一組の主従が出来た。


「では、ミスト、私、お茶を飲みたいの。用意してくださるかしら?」


「はい。お姫様。」


ララノアさんの荷物から紅茶の茶葉を出し、ティーセットをクラフト魔法で土を使って作り出し、紅茶を魔法で作り、ララノアさんの座るテーブルへとカップを置き、更に、部屋に置いていたお菓子をお茶請けに置く。


「どうぞ、お姫様。」


「あら、豪華ね。頂くわ。」


紅茶を優雅に飲むララノアさんは、ただの遊びのようには見えなくて、本当の生まれつきのお姫様ではないかと錯覚させるほど、洗練された優雅な仕草で紅茶を飲み、テーブルへと戻した。


「ミストちゃん、本当に何でも出来るのね。メイドの真似事まで出来るなんて凄い!紅茶だって、いつも私が淹れるより美味しいし、お茶請けまで出てくるとは思わなかったわ。」


「紅茶に関しては、私の趣味ですわ。それと、メイドの仕事は間近で見てましたから、真似事なら何とか出来ますわ。」


「普通、間近でも貴族は見てないし、真似ることも出来ないんだけどね...」


多くの貴族は、『使用人の仕事は自分達のような高貴なる者のすることではない。よって、知る価値なし。』とバッサリ切り捨てるものなのだが、ミストは親から『下の者の努力と勤めを知らぬ者に、高貴な血を継ぐ資格なし。』と言われていたため、感覚が違っていた。


「じゃ、今度は、私の番ね。さりげなく、ミストちゃん、ティーセット作ってる上に、紅茶まで魔法使って淹れてるんだらもう。」


「あら、私、無意識でしたわ。」


「もう...じゃあ、今度はね.....」


その後、夕方まで遊びは続き、たくさんの高価で精巧な置物や、装飾品、衣服が出来上がり、2人のお腹が同時に鳴ったのを合図に、遊びは終えて、夕食となった。

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