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美容の秘訣と今の気持ち

「.....んぅ...あれ?」


「あ、起きた?マッサージ一通りしたけど、どうかな?」


あれ?寝てしまっていましたか?体を動かしてみると、驚くほど軽くなっていて、どれだけ疲労が溜まっていたか良く分かります。


「はい。体が羽根のように軽いですわ。」


「良かった!じゃあ、今度は肌のケアね!」


そう言うと、ララノアは荷物から何かの薬草と瓶とすり鉢を取り出し、薬草を適当に千切ると、すり鉢に入れ、更に瓶からドロッとした深緑色の液体をすり鉢に入れ、すり鉢ですりつぶしながら混ぜる。


「これね、エルフの里でよく採れる“ツルツル草“って言う触ったらツルツルの薬草と、エルフの里で売ってる、数種類の薬草を混ぜて作った保湿液を混ぜると、良いものが出来るんだよね。エルフの美容の秘訣と言っても過言じゃないね!」


何だか、凄そうな物ですね。見た目は何だか、深緑色の謎の物体ですが。


「じゃ、これをミストちゃんの体に塗るから、服脱いで、横になってね。」


「あ...全部、ですよね?」


「勿論。大丈夫だよ、男いないし、女の子同士なんだから、恥ずかしがらずに脱いじゃって!」


「は、はい...」


女の子同士と分かっていても何だか恥ずかしいですね...


「そんなに、モジモジしてたら、私、襲っちゃいそう.....」


「え?!」


「だって、ミストちゃん、綺麗だし、性格もいいし、仕草可愛いし、同姓でも襲いたくなっちゃう♪」


「や、止めてくださいね?!」


ララノアさんは、しばらく無言の笑顔を向けて、見つめてくると、目線を外してすり鉢ですり潰す作業に戻ってしまいました。否定してくださいませんの?!


「さて、早速、塗っていくね~」


「ひ、否定はしてくださいませんの?!」


「はいはい、塗るよ~」


「お、お願いですから、否定をs...ひゃ!」


ひんやりとした触感に体がビクッとしてしまい、塗り広げられていくと、全身をひんやりとしつつ、スーッとする爽快感が襲ってきた。


「な、何だか、寒気がします!」


色んな意味で!


「大丈夫。大丈夫。何にも気にしなくて良いから!」


色んな意味で!


「あ、あの、これはどれくらいの間、こうしていたら良いのでしょうか?」


「う~ん、1時間くらい?まあ、長ければ長いほどいいから、お昼時に落とそうか。」


後、2時間くらいありますね。2時間でどれくらい変わるのか、私、とっても楽しみですわ!


「ミストちゃん、冒険者になった理由とか聞いてもいい?」


「理由ですか?」


「うん。言いたくなかったら、言わなくても良いんだけどね。」


「...理由は簡単ですわ。私が、剣と弓が得意だったのと、お金を稼ぎやすい職業だったからですわ。」


「弓も得意なんだ。魔法も弓も得意なんて、まるでエルフみたいね!」


確かに、弓と魔法が得意ってエルフのようですわね。


「でも、クラフト魔法使えるんなら、冒険者じゃなくても他にも職あったんじゃない?」


確かに、クラフト魔法が使えれば、王家や貴族の家に使えたり、商人になってお店を開いたり、色々と道はありましたね。


「私、少し事情がありまして、あまり貴族と関わるわけにはいきませんの。それに、商人になる道もありましたが、私、物の値段を知らないので、商人には向いてませんわ。」


「ん~、そう言われると確かに冒険者が丁度、良いのかな。でも、ずっと冒険者続けるわけにはいかないでしょ?今後はどうするの?」


「今のところ、まだそこまで考える余裕はありませんけど、人並みに幸せな生活が出来れば良いので、結婚して引退と言うのが理想でしょうか?」


勿論、腹の探りあいや、騙しあいが常の貴族の暮らしはもう結構ですし、お金持ちの暮らしも望みません。極普通の生活を幸せに過ごせればそれで良いのです。


「ふ~ん、元貴族の人って、ほとんどが『再び、過去の栄華を取り戻す!』って人が多いんだけど、ミストちゃんは違うんだ~でも、確かに息が詰まる贅沢な生活より、貧乏でも幸せな生活の方が幸せかもね。元貴族の人なんて、大抵は生き急いで、早くに死んじゃう人も多いから...」


...私は、変わってるんでしょうね。貴族としての誇りが無いとも取れるのかもしれません。

ですが、初めて自分1人で外国に旅をして、外国で自分で自分を養って、忙しくて、余裕がなくて、だから、今を生きるのに精一杯で、過去にしがみつく時間も無かったのかもしれません...まあ、しがみついてたら、破滅する未来しか無かったのも大きな要因なのでしょうが.....


お父様とお母様はどうされているのでしょうか.....会いたいです........

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