6話
眠気で、ふらふらしながら書いたのでよく意味がわからなかったらスイマセンm(__)m
『グギャァァァアァァ!』
「あぁ五月蝿いな...」
ベキッ!
バキッ!
「はぁ、やっと静かになったよ。」
今俺の座ってる場所は、[獄炎の牢獄]と言うダンジョンの199階層だ。“獄炎”という位なので暑い。物凄く暑い。根を詰めても仕方がないため、休憩中だ。やはり、一仕事終えた後の茶は上手い。ただ、場所が場所だ。なぜなら俺を中心として、あるものに囲まれている。そう----
100は越えるであろう、魔物の死体が俺を囲んでいる。どれも凶暴な見た目をしているため、そして、死体から漂う腐乱臭がヤバいため、余りリラックス出来ない。まぁ、現在進行形でリラックスしてる俺が言うと説得力の欠片もないのだが...
休憩もそこそこにして、最深層である200階層へ続く階段を降りる。ばあちゃんが残した本の情報によると、ここには、『邪神:クカバルナ』が居るらしい。なんでも、何代か前の勇者パーティーが、王都で暴れていたクカバルナの討伐を決行するも、殺しても殺しても何度でも蘇ってくるため、仕方なく封印することにした。当時の聖女が、永遠の眠りにつかせようとしたが、クカバルナが暴れて難航したため、9ヶ月間の眠りと、1日だけの目覚めを繰り返すという中途半端なものに落ち着いたらしい。
因みに、今日が目覚めの日だ。
...あれから2年と半年くらいたった。エリック達との約束の日まで、後少しになってしまった。2年間半、俺はずっとぼっちだった。それも、この固有能力が原因だ。
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固有能力:孤独者
→単独で魔物を倒すと経験値2倍。独りでいる日数×2倍のステータスが得られる。
パーティーを組むと、自信のステータスが1/10➗人数になる。
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この能力の質の悪い所は、“自身のステータス”が下がるんじゃなくて、“自信のステータス”が下がるところなんだよね...
特にパーティーを組んだときの、自信の下がり方が尋常じゃない。自信なくなって全力出せないとか...それこそ、冒険者やめちまえって話なんだよねぇ。一瞬諦めそうになった。でも、アイルギアに残した皆(主にルルとサラ...エリック?そんな奴もいましたねぇ...)の顔を思い出して、なんとか繋ぎ止めてきた。そして考えた。“この世界で最強”という確信さえあれば萎縮する必要なくね?...と。
そこからは速かった。【次元の裂け目】に7年位籠ったり、この世界にある《裏迷宮》に潜り、邪神狩って自信を着けたり。俺には、経験値2倍があるため、サクサクレベルが上がって行く。そして、“目的”のためにはある程度の権力も必要だと思ったため、冒険者になり、裏迷宮の魔物を提出し続けてたらいつの間にかSランクになってた。......少し自重すればよかったと、軽く後悔している。自由にに街を歩けなくなってしまったのは...まぁ、ご愛敬だ。
何故、俺がこんなに頑張っているかと言うと...それは一重にルルとサラのためだ(エリックもね)。エリック達の適正職業が勇者や聖女である以上、魔王討伐の未来は避けられないと思う。そこまではよしとしよう。しかし、問題はその“後”である。王国図書が発刊した勇者ものの絵本は、勇者と魔王の一騎討ちになり、二人は相討ちで終わる。これは、何も絵本の中だけの話という訳ではない。何故なら...
先々代と先代の勇者も魔王と刺し違えているのである。
これは流石に怪しい。怪しすぎる。国王が裏で何かしているとしか思えない。何の根拠もない推測だが、魔王を倒した勇者により、政権をとられるとでも思ったのではないだろうか?うーむ、謎である。
エリックは、こんな俺を心配してくれる唯一無二の親友...だと思ってる。そして、その周りを羽ばたく天使達...
そんな天国をイタズラに無くす訳には行かない。そう、これは俺のエゴなのである。誰になんと言われようが、気にしない。ただ...
「邪魔する奴は、殺す。」
ガチャ
100階層のボス部屋を開ける。そこには、山があった。いや、違う。これは------------
『グォオオオオオォォォォオオオオ!!!』
そこには山ほどの巨体を持ち、広大な口を広げ、どす黒い肌を持った[鬼]がいた。