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肆 ―5
ひとりぼっちになってしまった。
双葉は涙をただ、流しているだけだった。
嗚咽は出ない。
ただ、空を見上げたのだ。
星が綺麗だった。
立っている場所から、美しく見えた。
もう、誰もいない。
残っていない。
流れ星が、みえる。
どうしてこうなったのだろう。どこでこんなところへ来てしまうように?
選んだのは自分だ。
そう、だから。
「私は」
選択を躊躇しない。
選んだのは私だけではない。
誰もが、常に、選んでいる。
涙が止まらない。ただ、流れ落ちて行く。
未星に、双葉は告げる。
「私は、あそこで死んだはずよ……どうして…………」
いきてるの?




